ゆめ未来     

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月待ち茶屋 夕暮れは「月のうさぎ行燈」 に灯がともる

2021年09月09日 | 食は文化だ
月待ち茶屋  岐阜城下町 2021.9.9



2021年5月にオープンした 『月待ち茶屋』、うちのKさんと行ってきました。

築108年の旧味噌蔵(有形文化財登録)を改装した日本料理店です。





月と言えば、「うさぎ」。 「月のうさぎ行燈」 が、客人を迎える。



レトロ調の内装です。











開いた窓からは、涼しい風がそよそよと入ってきます。
はるかに、岐阜城が望めます。



帰る時、店主が 手水鉢「露結」 の説明をして下さいました。



内容は、このようなものでした。

露結形手水鉢
兎を手水鉢の銘にしたものであって、「露結」とは兎を意味する「露結耳」からとっている。
兎は体に汗腺がなく、大きな耳で汗を発散させるので、「露結耳」が異名となった可能性がある。

つゆ‐むすび【露結】
緒の結び方の一つ。 狩衣や直垂の袖(そで)くくりの露の結び方。

露結 京都市大徳寺内孤篷庵
小堀遠州の作と言われています。
露結は孤篷庵の忘筌の間の前にあります。小堀遠州の深い意図があり、「荘子」の「得魚而忘筌、得兎而忘蹄」の一句を生かしてある。「忘筌」の魚の対句になっている、兎を手水鉢の銘にしたもので、「露結」とは兎を意味する「露結耳」からとっている。兎は体に汗腺がなく、大きな耳で汗を発散させるので、「露結耳」が異名となったのであるといわれています。文字も遠州の直筆です。露を手水鉢の水ともかえた巧みな命名と言われています。(杉田石材店)


にこやかで明るく親切、話し好きな女将から室内装飾や囲炉裏、床の間に飾られている品々の説明をじっくりと聞きました。
庭については、先客の方が見えたので、今回は観ることが出来ませんでした。

さて、待望の食事です。



現在、お酒の提供が出来ないので勧められたのは、何と 「長良川サイダー」。
和食の席で、サイダーを飲んだのは初めて。
これも、また、一興。甘さ控え目のすっきりとしたサイダーでした。



    前菜


        ゆばと焼きとうもろこし
        生ハムと夏野菜
        フォアグラのかぼちゃ包み

    鯛のカルパッチョ


    昆布絞めした鯛を、バルサミコ酢のドレッシングでいただきました。

    鮎の塩焼き


        蓼酢でいただきます。

    トマトのくず粉包み揚げ・甘長とうがらし


    鰻ご飯




    桃のムースにぶどうゼリー


明るく話し好きな女将の賄いで、楽しく食事をすることが出来ました。
一品が、何層にもつつまれていたり、桃のムースの上にぶどうゼリーが重ねられたりと、ひと手間も二手間もかけられています。
薄味で、素材の旨味を生かす素適な料理の数々でした。
帰りには、店主が玄関まで見送りに来て下さり、「露結」 の説明までしていただきました。

月待ち茶店』 は、ロマンいっぱいの素適な日本料理店です。





 は、駐車場。一方通行で交通量多し駐停車要注意。



    駐車場は、コインパーキング内。
    駐車場P入口に、案内板あり。

    参考 aun-web.jp/blog/blog-6658.html 月待ち茶屋


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ハリー)
2021-09-09 09:45:14
ゆめ未来さん、こんにちは。

>月待ち茶屋

私もここ気になっていました(最初は建物の観点から)。中はこんな風になっているんですね。
元から開きのドアになっていたのかは分かりませんが、洋間のような感じで面白いですね。
何とか機会を見付けて行ってみたいナ。
返信する
Unknown (ゆめ未来)
2021-09-09 10:23:32
ハリーさん、こんにちは。

ハリーさんなら、「きっと気にいるよね」と、Kさんとおおいに盛り上がりました。
やっぱり!(笑)

 >洋間のような感じで面白いですね。

先客があり、なかまで入りませんでしたが、庭に面した席のある部屋が和室です。
女将の話では、器用で多芸な店主が、色々と手を入れたとのことです。
囲炉裏、囲炉裏の上の天井に張られた燻し竹、床の間に飾ってある陶器の金継ぎ、月待ち茶屋の題字など。

料理も美味しかった。
お一人で来られたお客もみえました。
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