Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

大槌町イトヨ観察会が行われました

2010-08-03 | 水圏環境教育センター
岩手県大槌町でイトヨの観察会が実施された。小学生,中学生が集まった。

大槌町は全国でも珍しく,淡水型のイトヨが生息している。水温も年間をとおして15前後である。ここ大槌町は海に面した小さな町であるが,至る所に平板岩が露出し,大規模な褶曲があった場所で,湧水を蓄える地層が発達しているようだ。そのために,町のあちこちから湧き水が湧いている。

さらに,今回驚いたのは,水質検査結果だ。なんと,DOが10,アンモニア0,亜硝酸0,硝酸が0.2(MG/L)である。前回測定した標高1500ftの地点でもDOは8であった。10は真っ青になる。他の値も驚いた。このような値が生活場所から近い場所にあるということは,とてもイトヨにとっても人間にとっても恵まれた環境なのである。

私がおどろいていることに,子供たちも同様に驚いていた。少しでも,自分たちの町に誇りを持つことにつながれば,と願う。

イトヨの産卵行動もあちこちで見られた。学校の教育環境としても最適の場所である。