「nao complete anthology 2002-2009 -my graduation-」

fripSideのBOXセット、一通り聞きました。というわけで、箇条書きで感想をば。
・・・本当はちゃんと文章にしようと思ったんですが、全然まとまらないので(汗

・みっちり全曲聞きました。これだけあって方向性もさほど変わっていないのに、何故か聞き飽きた感じがしないです。やっぱりそれだけ曲がキャッチーでしっかりしてるってことかなぁ。リマスタリングで音質が向上したのも大きいかも。単に僕がこういうタイプのデジタルポップスが好きだからってのもあるかｗ

・前回、「音量がちょっと大きめ」と書きましたが、他のと聞き比べるとそうでもなかった。PerfumeやAira Mitsukiに比べたら普通の音量。

・超個人的主観で、改めてアルバムとして並べてみると、4th>5th>>>3rd>2nd=1st、って感じかなぁと思った。もちろん初期もいい曲・名曲あるんですが、アルバムトータルでの完成度は商業流通になってからグンと上がってる。何か一皮むけた感じ。曲のクオリティもそうだけど、オリジナリティが出てきているというか。
だからこそ、もう少しnao+satのfripSideを聞いてみたかった・・・という想いを改めて感じてしまいました。

・2ndに入っている「Detour-fripSide edition-」のサビ部分がなんだか音割れしている。気になるー。他の曲は特に問題ないのになんでこの曲だけ・・・。

・とはいえこれに限らず、初期の楽曲(1st,2nd,DISC8の11～13曲目あたり)はレコーディングの時点でボーカルが音割れギリギリな感じ。リマスタリングでもどうしようもないというか。ギリギリで収まってる曲がほとんどなのでまぁ許容範囲ではあるんですが、4th以降と比べるとどうしても・・・という。まぁ、初期はインディーズというか自主制作に近い状態だったわけだし、しょうがないか。

・「magicaride」がデジタルリマスタリングで本領を発揮した！ったら大げさか。でもこれで音質を気にしないで聞けるようになったので、個人的には超スッキリしました。今までは「神曲なのに音が微妙に・・・orz」って思いながら聞いてたので。

・インディーズ時代(1st～3rd)かつベスト盤未収録だった曲で特に気に入ったのは「in the future-side 02-」「be sure...-album mix-」「sky -sLab reproduct mix-」あたり。

・「in the future-side 02-」はfripSideにしては珍しくR&Bチックなアレンジが新鮮。「be sure...」はfripSideらしい。「sky」のreproductはオサレな感じ。こういうアレンジもありなんだなー。

・fripSideのアルバム未収録の曲（＝つまり初めて聞く新曲）で特に気に入ったのは「grand blue」「grace of summer」「piece of azure」「promise」あたり。

・「grand blue」の「Alright!/鈴木亜美」っぷりは前から知っていたけど、本当に半端無いなぁｗ　キーの高さも半端無い。この季節にピッタリの曲。「grace of summer」と共にヘビロテさせていただきます。
・後者2曲は切ないバラード。「piece of azure」は「grand blue」がOP曲になっているゲームのED曲らしいのですが、間奏で「grand blue」の旋律が挿入されるところがニクイねぇ。

・「fictional moon」、album versionじゃない原曲を初めて聞きましたが何でこんなやたら激しいアレンジなんだろ？ｗ　普通にalbum versionでいいやｗ

・「snow blind」はalbum versionとそうじゃない方では全然曲調が違う。音の方向性としては玉置成実チックなアップテンポの原曲がスキだけど、曲の雰囲気的にはバラード調になったalbum versionの方がいいかも。甲乙付けがたい。

・「prominence」は原曲のドッスンドッスンしている感じ（？）のアレンジも好きです。version2007の方がキラキラしてて好みですが。

・リミックスアルバムは意外と聞ける。リミックスというかリプロダクト的な方向性が多いからか。派手派手しいアレンジの多いfripSideですがこのリミックス盤ではオサレなハウス調にアレンジされた曲とかもあっていい感じ。もちろんリミックスらしいド派手なのもあり。だけど、全部ボーカルをしっかり残しているのは◎。

・NAO project!の曲も意外と聞けた。satさんは根がマジメなんだと思う（だから電波曲を作っても完璧電波ギュンギュンにはならないんじゃないかなと）。もちろん、うーん？と思う曲もあるけど、これくらいなら個人的には全然オッケイでした。KOTOKOの「七転八起☆至上主義！」とかが大丈夫なら意外とイケるのではないかと。

・ただ逆にその分、これってNAO project!じゃなくても良かったんじゃ、という曲もあったりーの。「ないしょ思春期」とか、歌詞を変えれば普通にfripSideっぽい。「Wireless Cosmic」の少しテクノポップっぽい感じもfrip本体でやってもおかしくない方向性だし。なんというか、境界線がハッキリしてないなーという気もした。

・「リバーシブルロマンス」の作曲、Shigenobu Okawa・・・って大川茂伸さん！？こんな所で大川さんの名前を見るとは。

・「my graduation」。作詞はnaoさん単独。なんかリアルな心情をつづった曲なのかな・・・と思ったら意外とそうでもなかった。普通に卒業ソングです。

・というわけで音質も改善されて、初期の貴重な音源も聞けて、新曲も聴けてと、fripSideファンからfripSideが気になっている人への入門にまで幅広くオススメできる！と思います。・・・・値段以外はｗ

最後に、BOXセット買ったけど曲数多すぎてどれから聞いていいかわからないよ！という人のために（そんな人いない気がするのは百も承知ですｗ）、fripSide、個人的オススメソング10曲。

1.「sky」　　これは鉄壁。fripSide王道チューン。シングル「flower of bravery」収録のversion2008の方も是非。
2.「magicaride」　　naoさんのハイトーンボイスをこれでもかというくらい堪能。
3.「hurting heart」　　曲の完成度が高いなーと思う。
4.「an evening calm」　　詞と曲のマッチングがヨイです。きみーをーさーがーしたぁぁぁぁ！
5.「grand blue」　　鈴木亜美「Alright!」のサウンドがスキな人は是非。
6.「never no astray」　　メロディが好きだなぁ。
7.「transient wind(version2007も含む)」　　原曲は五十嵐充さんっぽいアレンジ、2007はDA+HΛLっぽいアレンジ、かな？
8.「split tears」　　　fripSide切な系バラードの傑作。
9.「snow blind(album versionも含む)」　　アップテンポな原曲、バラードなalbum ver.、どっちも◎。メロディがいい証拠ですかね。
10.「piece of azure」　　さりげなく、泣ける。

というわけで、nao+satのfripSideはこれで一段落してしまったわけですが。
残してくれた名曲の数は計り知れない、ということで。

もし気になってくれた人がいたら、YouTubeでダイジェスト版?がプロモ用にアップされているので よろしければ是非！ｗ
ベスト盤PV http://www.youtube.com/watch?v=EBD2LpJSU4E&fmt=18
4thアルバム「binarydigit」PV http://www.youtube.com/watch?v=wCMHz4t5x70&fmt=18
5thアルバム「split tears」PV http://www.youtube.com/watch?v=AWxeQjMSWXs&fmt=18
BOXセット(今作)PV http://www.youtube.com/watch?v=9eLTtPtdV-0&fmt=18

さて。

いつの間にかfripSide公式サイトでは大仰なカウントダウンが始まっております。
どんなニュースが発表されるのか。
期待して待ちたいと思いまする。