2年ほど使っていたシガレットケース。ブラックステンレスで結構気に入っていたのだが、ついに壊れた。
まあこのタバコを抑える羽のスプリングが折れてしまっただけなのだが、この羽が重要部品なので、もう使えない。まあ流石に中国製だとは言える。だが2400円なのだ。
さてスパークに行って買ったシガレットケース。ドイツ製ですよ。それでいて1900円。フツーのタバコは18本、短いのは20本入る。以外と軽いのが特徴。
今回写真を撮るのに悩んだところがある。シガレットケースの上下はあるのかということだ。写真をやっていると、中判カメラとかの折りたたみ式のファインダーフードみたいにボタンが上が正しいように思える。だがどうもシガレットケースはボタンが下のようだ。不鮮明だがボタンの上側の平面に仕上げが違う箇所がある。どうも梨地仕上げの鋼板をプレスして型を作り、裏側に会社のロゴとMADE IN GERMANYの刻印を押しているのだが、その際表側に押した分の出っ張りが出るらしい。そこを最後に仕上げるので、うっすらと模様の違う部分ができてしまうのだ。
つまりこの写っている天板は裏側のようだ。そう考えて行くと、女性の化粧用のコンパクトのボタンと同じだということになる。
ドイツ製といえば丈夫というのが一般的なところだともう。確かにそうなのだが、そのためによくわからないことをするのがドイツというところがある。日本のドイツ車信奉者はそこがすごいとかいうが、日本のメーカーが真似しない部分は多分なんでこうゆう作りにするのか理解できないからだ。昔カメラメーカーのミノルタがライカの下請けをやっていた時期があったが、その時のエンジニアが「ものすごく合理的で素晴らしいところがいっぱいあったが、それ以上になんでこうするのかわからない部分が多かった」と言っていたが。このシガレットケースは本当にそう。
実はボタンの作り方が全然違うのだ。中国製はプレスしたケースの一方にストッパーの凹みを作り、ボタンも板バネを使ってねじれて動かないようになっている。ほんのちょっとの力でふたが開くようになっており使い勝手が良かった。化粧のコンパクトのような感触だ。
だがここはドイツ製。鋼板を2ミリほど折り曲げ凹みを作ってストッパーに、ボタン側も2ミリほど鋼板を折り曲げて、さらに爪状に内側に折り曲げて、ボタンについたピアノ線を押さえている。で、そんな加工をするからボディのボタンやストッパー側の鋼板の角にシワが出てしまい、かなり無骨な印象になってしまっている。その上バネを丸棒のピアノ線にしているから、ボタンがまっすぐに押せない。回ってしまうのだ
さらに鋼板を内側に2ミリ折り曲げたことによって、タバコが引っかかってしまうこと多数。なんでこんな作りにしたのか。
そしてL字型の羽は2種類のサイズに対応するためにこうなっていて、実は不便なのだがそれは仕方がないとして、この羽を180度開くことを想定していなかったようで、羽の基部がひっかっかって動かなくなることがある。
ただ表面処理がすごいようで、傷がなかなかつかない。まあ元々傷が目立たない仕上げでもあるが、この点はさすがだ。
まあドイツ製って、こんなところがある。羽もわざわざ溝を入れて強度を上げていたりと、頑丈一点張りだ。可愛くないが、男らしいと思っておこうか。
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