鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.279 (鶴岡市休日夜間診療推進委員会)

2014-02-18 11:29:55 | 日記
2月17日19:00~、にこふるで開催された鶴岡市休日夜間診療推進委員会を報告します。

おもに議題は、平成25年度の休日夜間診療所、歯科診療所の開設状況と荘内病院の時間外選定療養費の算定状況でした。

●休日夜間診療所の開設状況

1、休日診療所
 ・科別合計患者数年度比較 (カッコは24年度)
  内 科:2153(2778) 対前年比:77.5%
  小児科:1699(2071) 82.0%
  外 科:372(431)86.3%
  合 計:4224(5280) 80.0%

 *前年度に比し、どの科においても、患者数の減少がみられる。
*インフルエンザなどの感染症の減少によるものと思われる。

 ・年代別合計患者数の年度比較
  0-14歳 1799(2194) 82.0%
  15-69歳 1994 (2642) 75.5%
  70歳以上 431(444) 97.1%

 *小児、成人ともに減少、70歳以上は微減
小児科、内科と同様傾向

2、平日の診療所患者数
 ・科別合計患者数の年度比較
  内 科:890(1098) 81.1%
  小児科:578(698) 82.8%
  外 科:117(91) 128.6%
  合 計:1585(1887) 84.0%

 *内科、小児科共に減少、外科は増加
 
 *月別では、12月、1月に前年に比し著明に減少、

 ・年代別合計患者数の年度比較
  0-14歳 613(737) 83.2%
  15-69歳 846 (1023) 82.7%
  70歳以上 126(127) 99.2%
 
 *どの年代でも減少


●荘内病院救急センター患者数および時間外選定療養費算定状況

 ・合計救急患者数の年度比較
  総 計: 14475 (15407) 94.0%
  うち救急車搬送:3614(3752) 96.3%
  うち入院:4369 (4342) 100.6%
  うち15歳未満:3162 (3771) 83.9%

 ・時間外救急患者の年度比較
  総 計: 11087 (11840) 93.6%
  うち救急車搬送:2442(2576) 94.8%
  うち入院:2788 (2752) 101.3%

  *荘内病院救急センター患者数は昨年度より1000名ほど減少

 ・時間外選定療養費算定患者数の年度比較
  総 計:5007(4940) 101.4%
  うち救急車搬送:796(736) 108.2%

 ・時間外選定療養費算定患者割合の年度比較
  総 計:45.2%(41.7%) +3.5ポイント
  うち救急車搬送:32.6%(28.6%) +4.0ポイント

 ・同月比較
  算定数では、5,6月に大幅増加、11月以降大幅に減少
  算定割合では、5-7月に大幅爪下、11月以降減少に転じる

  *時間外選定療養費算定割合は月毎に相当のばらつきがあり、
   算定基準の見直し、徹底が必要では(私見)

 ・同一時間帯における救急センターと休日夜間診療所の患者数の比較と年度推移
 (分子が救急センター、分母が休日夜間診療所)
 (%は救急患者全体における救急センターの患者割合)(カッコは前年度)

  休日日中: 1181/3578 :24.8% (22.1%)
  休日夜間: 646/626 : 49.2% (46.3%)
  平日夜間: 2092/1585 :56.9% (53.9%)
  合  計: 3899/5809 :40.1% (36.9%)

  *休日日中は、救急患者の1/4が荘内病院救急センター受診
  *休日平日夜間では、約半数が荘内病院救急センター受診
  *ともに、前年度より軽度増加

全体に、当地区の救急患者は減少傾向にあるようです。その要因のひとつは今年はインフルエンザをはじめとした感染症が少なかったことがあるようですが、コンビニ受診が減ってきていることも要因かと思われます。一方で、若年層の人口減少も救急患者減に一役かっていると思われます。今後、感染症の大きな流行がなければ、救急患者は減っていく方向にあるのではと考えます。

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No.278 (三師会)

2014-02-18 09:03:17 | 日記
医師会長だより、暫くさぼってしまいました。

2月14日に行われた三師会を報告しておきます。当地区の三師会の歴史については詳しくはありませんが、医師会、歯科医医師会、薬剤師会の親睦を主な目的に始まった会だと認識しています。当番持ち回りとし、担当したところが話題提供、その後懇親会という流れで行っています。今回は、医師会が当番ということで、ほたる室長の中村先生から「歯科・薬剤師との連携 ~ほたるの活動~」という大変興味深い講演を頂き、懇親会で親睦を深めました。

ここ数年、庄内プロジェクトの活動やほたると歯科医師会、薬剤師会との定期的なミーティングなどを通して、三師会の関係は、単なる親睦から地域の医療の質向上のためという目的をもったより進んだ関係になってきていると思っています。

以下、中村先生の講演から一部を紹介します。

●訪問看護および診療の現状

・往診している34診療所で合計、425名の定期的な訪問が行われている市内では鶴岡駅北地域が往診が少ない、東田川郡では回答がない診療所があり把・握が困難である
・訪問看護は市内2か所(医師会ハローナースと医療生協きずな)でそれぞれ303名、183名で、合計486名の定期訪問看護が実施されている
・本部とサテライト間は6-7kmである
・山間(朝日村)や海沿い(温海町)など訪問するまでに1時間かかる地域もある

●歯科医師会との連携

・訪問歯科資料相談窓口をほたる内に設置
  診療申込み件数:24年度17件、25年度26件、

・地域のさまざまな会(介護者のつどい、家族介護者交流のつどいなど)での口腔ケア普及へむけた出張講演を25年度は18回実施

・訪問歯科診療導入により歩行可能となった1例

93歳、男性。脳梗塞でほぼ寝たきり状態となるが、自分の歯で食べたいという希望があり、ほたるへ訪問歯科診療の依頼。羽黒の歯科医師が訪問し、義歯、かみ合わせなど調整を行ったところ、2週間後には立ち上がり、自由に歩行もできるようになった。認知症も改善した。本例のように義歯の調整だけでも改善する例が少なからずあるので、在宅においても歯科診療の積極的な導入を検討すべきである。

●薬剤師との連携

・薬の相談窓口の設置、お薬相談依頼書の作成、在宅薬剤(居宅療養)管理指導依頼書作成、薬剤師と多職種の意見交換会の開催

・お薬の相談窓口事例

患者:脳血管疾患後遺症で左上下肢麻痺・うつ病。ケアマネから、かかりつけ医から17種類の内服薬が処方され、『薬を減らしたい』との相談。下剤関連だけで4種類の処方があり、ケアマネから患者に確認したところ、『排便コントロールがうまくいかず困っている』という問題も判明した。かかりつけ薬局にも状況説明し、患者・ケアマネなどと連絡を取り、次回の受診時
(来週)に下剤などの処方を見直すこととなった。


次   第

    司会進行:小野理事

1.開    会  

2.会長あいさつ   鶴岡地区医師会会長  三 原 一 郎

3.プレゼンテーション
「歯科・薬剤師との連携 ~ほたるの活動~」
鶴岡地区医師会 理事  中 村 秀 幸

4. 質 疑 応 答   

5. 懇 親 会

乾  杯  鶴岡地区歯科医師会会長  荻 原  聡 様

歓  談


6.閉    会     鶴岡地区薬剤師会会長   小 池 正 純 様

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