5月20日 19:00~ 荘内病院講堂
今回の全体会は、運営委員会報告、各地域連携パスの進捗状況報告の後、大腿骨
近位部骨折地域連携パスの運用4年間のデータ分析の結果中間報告が、協立リハ
病院、荘内病院、湯田川温泉リハ病院からそれぞれありました。
(近日中に、集計表は発刊される予定です。)
以下、協立リハ、茂木先生の報告の概要です。
骨折前の日常生活自立度と認知機能障害程度で、6つのカテゴリーに分類し、さ
まざまな視点で分析を行っています。このような分類を使っての分析は、過去に
ないとのことです。この層別化(カテゴリー分類)は、適切な入院日数やバリア
ンス分析をする上でとても有用だと感じました。大変すばらしい報告だったと思
います。
プレゼンファイル
分析データ:
2009年4月から2012年3月までの4年間のパス登録患者945名
在院日数:
急性期:14-16日
回復期:61-73日
回復期転院率:74%-79%
受傷年齢:
男性:78.0
女性:83.4
70歳までは男性に多く、80歳以降は女性に多い
骨折型
頚部骨折:34%
転子部骨折:66%
居住形態と同居者数
同居:67%
施設:24%
独居:9%
介護保険利用状況と介護度
保険有:65%
保険無:34%
受傷月
11月に多い
受傷月と骨折型
どのつきも、転子部骨折が多いが、
2月のみ、頚部骨折が多い (雪かき作業が要因?)
受傷場所
屋内:54%、屋外:21%、その他:25%
屋内(居室:29%、廊下:11%、トイレ風呂:9%、玄関5%)
受傷前の病態(ADLと認知機能)による層別化(数字は症例数)
カテゴリ 1 ADL自立×運動・認知機能問題なし(概ね障害がない群):231
カテゴリ 2 運動機能問題あり・認知機能問題なし:173
カテゴリ 3 運動・認知機能著しい問題なし:202
カテゴリ 4 歩行自立・認知機能低下:92
カテゴリ 5 屋内生活中心×運動・認知機能問題あり:157
カテゴリ 6 骨折前より歩行不能:84
このカテゴリ―で
術後の行動症状と抑制、BI推移、パス転院率、退院先、在院日数、MMSE推移、
カテゴリー推移、などを分析
まとめ
退院時、受傷前より身体・認知機能の増悪を認める例が多い
→生活期における活動の維持向上の取り組みが必要
認知症・骨粗鬆症の診断、治療の実施率が低い(骨折して初めて病気に気付く)
→早期の診断、治療にむすびつける対策が必要
カテゴリー分類(受傷前の病態を層別化)することで、回復期における適切な退
院目標の設定、バリアンス分析が容易となる。
今回の全体会は、運営委員会報告、各地域連携パスの進捗状況報告の後、大腿骨
近位部骨折地域連携パスの運用4年間のデータ分析の結果中間報告が、協立リハ
病院、荘内病院、湯田川温泉リハ病院からそれぞれありました。
(近日中に、集計表は発刊される予定です。)
以下、協立リハ、茂木先生の報告の概要です。
骨折前の日常生活自立度と認知機能障害程度で、6つのカテゴリーに分類し、さ
まざまな視点で分析を行っています。このような分類を使っての分析は、過去に
ないとのことです。この層別化(カテゴリー分類)は、適切な入院日数やバリア
ンス分析をする上でとても有用だと感じました。大変すばらしい報告だったと思
います。
プレゼンファイル
分析データ:
2009年4月から2012年3月までの4年間のパス登録患者945名
在院日数:
急性期:14-16日
回復期:61-73日
回復期転院率:74%-79%
受傷年齢:
男性:78.0
女性:83.4
70歳までは男性に多く、80歳以降は女性に多い
骨折型
頚部骨折:34%
転子部骨折:66%
居住形態と同居者数
同居:67%
施設:24%
独居:9%
介護保険利用状況と介護度
保険有:65%
保険無:34%
受傷月
11月に多い
受傷月と骨折型
どのつきも、転子部骨折が多いが、
2月のみ、頚部骨折が多い (雪かき作業が要因?)
受傷場所
屋内:54%、屋外:21%、その他:25%
屋内(居室:29%、廊下:11%、トイレ風呂:9%、玄関5%)
受傷前の病態(ADLと認知機能)による層別化(数字は症例数)
カテゴリ 1 ADL自立×運動・認知機能問題なし(概ね障害がない群):231
カテゴリ 2 運動機能問題あり・認知機能問題なし:173
カテゴリ 3 運動・認知機能著しい問題なし:202
カテゴリ 4 歩行自立・認知機能低下:92
カテゴリ 5 屋内生活中心×運動・認知機能問題あり:157
カテゴリ 6 骨折前より歩行不能:84
このカテゴリ―で
術後の行動症状と抑制、BI推移、パス転院率、退院先、在院日数、MMSE推移、
カテゴリー推移、などを分析
まとめ
退院時、受傷前より身体・認知機能の増悪を認める例が多い
→生活期における活動の維持向上の取り組みが必要
認知症・骨粗鬆症の診断、治療の実施率が低い(骨折して初めて病気に気付く)
→早期の診断、治療にむすびつける対策が必要
カテゴリー分類(受傷前の病態を層別化)することで、回復期における適切な退
院目標の設定、バリアンス分析が容易となる。