1月31日、京都三地区医師会の在宅医療推進協議会のキックオフシンポジウム「地域包括ケアに先進的に取り組む医師会から学ぶ」にお呼ばれして講演してきました。
京都の三地区医師会(京都北、西陣、上京東部)は、京都三地区医師会在宅医療推進協議会を設立し、在宅医療推進へ向けて活動を開始するとのことで、その立ち上げに当たり、地域包括ケアに先進的に取り組んでいる事例を学ぼうとの趣旨でのシンポジウムでした。
第一部は鶴岡地区医師会のほか、徳島市医師会、横浜市南区医師会から在宅医療連携拠点事業についての活動報告があり、第2部はフロアーからの質問に答えるかたちでのディスカッションが行われました。
質問はNet4Uに関するものが多く、医療IT化に対する期待(興味?)が大きいことが伺われました。京都では、IT化はほとんど進んでおらず、これからの状況のようです。Net4U関連以外では、内科系以外の専門職との連携、服薬管理に関する薬剤師との関わりなどが話題となりました。
また、在宅医療を推進するにも資金がないという話も聞かれました。在宅医療連携拠点事業は、今後、市町村の地域支援事業へ移行する(介護保険のなかで運営される)わけですが、財源的には十分ではなく、医師会単独で事業を継続することは難しいと感じているところが多いようです。その点、鶴岡地区医師会は事業の収益をNet4Uやほたるの活動を通して地域に還元するという地域貢献への好循環ができており、地域医師会のあるべきモデルともいえるのではないかと思いました。これも、先代の先見の明によるものであり、改めて鶴岡地区医師会という存在の大きを再認識しています。
それにしても、ほたるの活動は、すばらしいですね。私自身はプロパガンダ要員に過ぎませんが、講演していても鼻高々でした。
シンポジウムの後は、京都風に、粋に、豪華に、歓待して頂きました。雰囲気は写真で。
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三地区医師会在宅医療推進協議会キックオフシンポジウム
日時:平成28年1月31日 14:30~17:30
会場:京都ブライトンホテル
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1、開会あいさつ (塚田先生)
3年間:在宅医療推進を目指すプロジェクト
2、第一部 講演
1)徳島市医師会 常任理事 豊田健二
「徳島市医師会における徳島市在宅医療連携拠点事業について」
2)横浜市南区医師会 副会長 中村俊彦
横浜市南区医師会における在宅医療連携拠点事業への取り組み
南区医師会訪問看護ステーション 管理者 高砂裕子
3)鶴岡地区医師会 三原一郎
鶴岡地区医師会地域医療連携室「ほたる」の活動と地域包括ケアシステム
3、第二部 ディスカッション
シンポジスト 豊田健二、中村俊彦、高砂裕子。三原一郎
コメンテーター 水谷庄正太(西陣医師会副会長)
水上 徹 (上京東部医師会理事)
座長 大友啓資(上京東部医師会会長)
渡辺康介(京都北医師会理事)