鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

薬剤師・訪問看護師・居宅介護支援事業所との意見交換会2018

2018-07-20 10:17:57 | 日記
ほたる主催の薬剤師・訪問看護師・居宅介護支援事業所との意見交換会にオブザーバーとして参加してきた。

今回のテーマは、在宅における服薬管理だった。

在宅では認知症、老々介護、独居、薬に対する意識の低さ、など薬をきちんと服薬するのが難しいケースが多々あることが報告され、各職種がどのように関わっていくべきか活発な意見交換が行われていた。服薬支援ロボットも一部で利用されており、飲み忘れなどに一定の効果があるとのことで、注目を集めていた。

一方で、患者・家族側の副作用も含め薬への理解は必ずしも十分ではなく、医師、薬剤師などの更なる丁寧な説明が必要と感じた。

また、10種類以上の薬を服薬している患者も30%を超えるとのことで、剤型の調整、一包化、服薬時間調整、相互作用のチェックなど、薬剤師の役割は更に重要になってきている。

1、開会

2、あいさつ

3、ショートプレゼン

○おためし訪問から発展
 日本調剤 若葉薬局 栗原 智広 氏
 
 ケアマネジャーからの紹介でおためし訪問を実施
 本人の話を聞く、
 なぜ薬剤師が在宅訪問をすることになったことの説明
 ゴールを一緒に考える
 ことで、飲み忘れの件数が0になり、降圧剤が1種類削減できた。

 患者との信頼関係が多職種連携の前提になる



○薬剤師の多職種連携事例と連携アンケート結果報告

  鶴岡地区薬剤師会 ハート調剤薬局七日町店 篠田 太朗

 全薬局に対する連携アンケート調査報告
  内容
   他職種からの電話連絡への対応状況
   担当者会議への参加の状況
   退院時カンファレンスへの参加状況
   Net4U、ちょうかいネットの利用状況

 鶴岡地区と全国の在宅訪問回数の比較
  鶴岡の訪問回数は全国の1/5程度
  一方、訪問している薬局数(38%)は、全国平均(27%)を上回る
 
 薬剤師剤師のおためし訪問2018
 7月19日から12月21日 予定

 服薬支援ロボット使用事例の報告

○認知症老々介護の服薬管理
 服薬支援ロボットも連携のパートナーに
 ケアプランセンターふきのとう ケアマネ 原田 麻子 氏

 服薬支援ロボットを導入した事例の報告
  平日は問題なく服薬ができるようになった
  一方、サービスの入らない土日にトラブルが多い
  薬剤師との連携はとても有用 

○服薬管理について
 ハローナース 所長 本間幸井

 
 ・服薬管理の要点
 ・服薬管理能力の確認
 ・ハローナースの利用者の服薬状況
  利用者一人当たりの定期薬:平均 7
  定期薬を10種類以上服用している利用者は30%超
 ・訪問薬剤管理をすすめた理由
 ・訪問薬剤管理を行っているケース
 ・服薬に関する情報共有
 ・リハ職との同行で感じた服薬管理の問題
 
4、多職種によるグループワーク

5、まとめ


 

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