概ね隔月で行われている、3師会(医師会・歯科医師会・薬剤師会)、県(庄内総合支庁)、鶴岡市(長寿介護課)、三川町(地域包括センター)、荘内病院が一堂に会する、ほたるが主催する合同ミーティングの報告です。
それぞれの組織からの話題提供と意見交換を通して、地域の現状を共有する把握する良い機会になっていると思います。
今回は、在宅医療における困難事例についての対応、地域ケア会議のあり方、地域医療構想の進捗状況、認知症サポータの育成状況、各種研修会の案内などにつき、意見交換また情報共有しました。
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医師会地域医療連携室ほたるミーティング
≪第4回 行政・歯科医師会・薬剤師会・荘内病院との合同ミーティング≫
日時:平成28年10月17日(月)13:00~14:00
場所:医師会館3階講堂
出席者(敬称略):
(鶴岡地区歯科医師会)荻原聡、阿部真裕、清野肇、大須賀多美子
(鶴岡地区薬剤師会)小池正純、篠田太朗
(庄内総合支庁)武田世津、庄司大輔
(鶴岡市長寿介護課)佐藤正直、叶野真弓
(三川町地域包括支援センター)齋藤昌子
(鶴岡市立荘内病院)斎藤啓
(鶴岡地区医師会)三原一郎、本間幸井、遠藤貴恵、齋藤田鶴子、冨樫さや香
合計:17名
(進行:三原 一郎)
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<議事録>
1.あいさつ
2.話題提供
(1)歯科医師会
◇医療・介護サービスを利用する上でのkey personの心構えや、自己中心的な利用者、
spiritual painを抱える利用者に対する対応の仕方について
緩和ケア症例検討会では、在宅においてキーパーソンとなる家族との関係性が難しいといった課題が
多くあげられている。今後、サービス利用における指針の策定や、各職種のさらなる研修が必要となる
のではないか。
→一部ではあるが、困難ケースであるほど家族間における課題は多く、家族関係が希薄化している
ことも事実であるが、現時点では在宅ケアサービスの利用にあたっての誓約書などにはそのような
標記はない。
→訪問看護では困難ケースがあった場合は包括を紹介しており、訪問看護が入っていなくても
ケアマネがいる場合はいずれも包括へ紹介というルートが確立しているが、課題解決は非常に難しく、
根気強く耐えるしかないのが現状である。そのような利用者への対応等を学ぶ場として、年1回、
看護師教育プログラム(エルネック)を開催し、包括的に学習する機会を設けている。
→家族への介入は難しいが、医療・介護間の連携は整いつつある。
様子を見ながら対応していくしかないのではないか。
◇社会医療法人公徳会 佐藤病院 副院長 御供 正明 氏
認知症概論「概論および早期発見と連携構築の重要性について」の講演内容について情報提供
・阿部先生より情報提供をいただいた
(2)薬剤師会
◇地域ケア会議における検討事項について
10月5日の自立支援型地域ケア会議に参加した際、県の担当者から「準備資料の内容・フォーマットを
専門職の必要とする情報をふまえたものへ修正する時期か」との発言があり、薬剤師会の助言者5名から
意見収集した要望を報告。
・主治医意見書のコピー(診断名などの情報)
・検査値の経過(高血圧・糖尿病など疾患によって必要)
・受診頻度・服薬状況(ほとんど把握できていない事が多い)
・調剤方法について、一包化の有無・管理している人(家族・介護職など)
・ケアマネ・デイ等のサービス提供者から助言者への質問を、事前に決まっているものは
資料に書いてもらうのはどうか?
◇自立支援型地域ケア会議のメンバーについて
現在は県モデル事業として先進地区をモデルにメンバーを組んでいるので医師(会)は参加して
いない。今後、鶴岡地区オリジナルの地域包括ケア体制におけるケア会議の効果的なあり方を考え
ると、課題共有のためのオブザーバー参加などで、医師会、ほたるの関与は必須ではないかと思われる。
→自立支援型地域ケア会議は月2回隔週で行っており、関係者であれば参加は可能としている。
ほたるには、オブザーバーとして参加いただいて良い。ケア会議においては抽象的な助言が多く、
総合事業の説明と合わせてアセスメント情報の提示について事業所向けの説明会を開催した。
予算の関係もあるが、年度内に意見交換会も開催したいと考えている。
(3)庄内保健所
◇地域医療構想について
地域医療構想が策定された。主な内容は以下の3つ。
・構想区域内の医療機関の自主的な取り組み
・地域医療構想調整会議等を活用した医療機関相互の取組み
・地域医療介護総合確保基金の活用
◇調整会議について
県内4つ(支庁のある地域ごと)に分けて実施。現在の地域保健医療協議会にその機能も持たせることと
なる。第1回目の会議を11/25(金)の夜間に開催するにあたり、各関係機関にはこれからご案内をする。
(4)鶴岡市
◇自立支援型地域ケア会議、認知症サポーター、キャラバンメイト等について説明いただいた。
(5)三川町
◇特になし
(6)荘内病院
◇第5回 庄内地域医療情報ネットワーク研究会のご案内
・10月29日(土) 14:00~17:30(17:30~交流会)
東北公益文科大学 鶴岡キャンパス大学院ホールにて開催される。
(7)ほたる
◇各種研修会のご案内
・第2回 ほたる多職種研修会 11月18日(金) 13:30~16:00
いろり火の里 なの花ホールにて、庄内保健所子ども家庭支援課との共催で開催する。
・第2回 医療と介護の連携研修会 11月29日(火) 18:45~20:45
出羽庄内国際村 ホールにて開催。今回も山形県立保健医療大学 教授 後藤順子先生を
ファシリテーター・アドバイザーとしてお迎えする。
3.その他
◇鶴岡市の認知症に関する事業の現状について
・認知症サポーター数は11,134名、認知症キャラバンメイト数は292名。(平成28年9月12日現在)
キャラバンメイトは昨年度より組織化し、12月にフォローアップ研修を開催した。
今年度は11月4日に開催予定。
◇メーリングリストの整備の必要性の有無について
・合同ミーティング参加者のメーリングリストは不要と思われる。また、連絡のルート等はこれまでと特に
変わっていないので、今後もこれまで通り共有が必要とされる方々のみに連絡をする。参加者すべてに
共有が必要な事項は、依頼を頂ければほたるから周知することは可能である。
→この件は、改めて整理することとした。
次回 合同ミーティング日程:平成28年12月19日(月)13:00~
それぞれの組織からの話題提供と意見交換を通して、地域の現状を共有する把握する良い機会になっていると思います。
今回は、在宅医療における困難事例についての対応、地域ケア会議のあり方、地域医療構想の進捗状況、認知症サポータの育成状況、各種研修会の案内などにつき、意見交換また情報共有しました。
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医師会地域医療連携室ほたるミーティング
≪第4回 行政・歯科医師会・薬剤師会・荘内病院との合同ミーティング≫
日時:平成28年10月17日(月)13:00~14:00
場所:医師会館3階講堂
出席者(敬称略):
(鶴岡地区歯科医師会)荻原聡、阿部真裕、清野肇、大須賀多美子
(鶴岡地区薬剤師会)小池正純、篠田太朗
(庄内総合支庁)武田世津、庄司大輔
(鶴岡市長寿介護課)佐藤正直、叶野真弓
(三川町地域包括支援センター)齋藤昌子
(鶴岡市立荘内病院)斎藤啓
(鶴岡地区医師会)三原一郎、本間幸井、遠藤貴恵、齋藤田鶴子、冨樫さや香
合計:17名
(進行:三原 一郎)
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<議事録>
1.あいさつ
2.話題提供
(1)歯科医師会
◇医療・介護サービスを利用する上でのkey personの心構えや、自己中心的な利用者、
spiritual painを抱える利用者に対する対応の仕方について
緩和ケア症例検討会では、在宅においてキーパーソンとなる家族との関係性が難しいといった課題が
多くあげられている。今後、サービス利用における指針の策定や、各職種のさらなる研修が必要となる
のではないか。
→一部ではあるが、困難ケースであるほど家族間における課題は多く、家族関係が希薄化している
ことも事実であるが、現時点では在宅ケアサービスの利用にあたっての誓約書などにはそのような
標記はない。
→訪問看護では困難ケースがあった場合は包括を紹介しており、訪問看護が入っていなくても
ケアマネがいる場合はいずれも包括へ紹介というルートが確立しているが、課題解決は非常に難しく、
根気強く耐えるしかないのが現状である。そのような利用者への対応等を学ぶ場として、年1回、
看護師教育プログラム(エルネック)を開催し、包括的に学習する機会を設けている。
→家族への介入は難しいが、医療・介護間の連携は整いつつある。
様子を見ながら対応していくしかないのではないか。
◇社会医療法人公徳会 佐藤病院 副院長 御供 正明 氏
認知症概論「概論および早期発見と連携構築の重要性について」の講演内容について情報提供
・阿部先生より情報提供をいただいた
(2)薬剤師会
◇地域ケア会議における検討事項について
10月5日の自立支援型地域ケア会議に参加した際、県の担当者から「準備資料の内容・フォーマットを
専門職の必要とする情報をふまえたものへ修正する時期か」との発言があり、薬剤師会の助言者5名から
意見収集した要望を報告。
・主治医意見書のコピー(診断名などの情報)
・検査値の経過(高血圧・糖尿病など疾患によって必要)
・受診頻度・服薬状況(ほとんど把握できていない事が多い)
・調剤方法について、一包化の有無・管理している人(家族・介護職など)
・ケアマネ・デイ等のサービス提供者から助言者への質問を、事前に決まっているものは
資料に書いてもらうのはどうか?
◇自立支援型地域ケア会議のメンバーについて
現在は県モデル事業として先進地区をモデルにメンバーを組んでいるので医師(会)は参加して
いない。今後、鶴岡地区オリジナルの地域包括ケア体制におけるケア会議の効果的なあり方を考え
ると、課題共有のためのオブザーバー参加などで、医師会、ほたるの関与は必須ではないかと思われる。
→自立支援型地域ケア会議は月2回隔週で行っており、関係者であれば参加は可能としている。
ほたるには、オブザーバーとして参加いただいて良い。ケア会議においては抽象的な助言が多く、
総合事業の説明と合わせてアセスメント情報の提示について事業所向けの説明会を開催した。
予算の関係もあるが、年度内に意見交換会も開催したいと考えている。
(3)庄内保健所
◇地域医療構想について
地域医療構想が策定された。主な内容は以下の3つ。
・構想区域内の医療機関の自主的な取り組み
・地域医療構想調整会議等を活用した医療機関相互の取組み
・地域医療介護総合確保基金の活用
◇調整会議について
県内4つ(支庁のある地域ごと)に分けて実施。現在の地域保健医療協議会にその機能も持たせることと
なる。第1回目の会議を11/25(金)の夜間に開催するにあたり、各関係機関にはこれからご案内をする。
(4)鶴岡市
◇自立支援型地域ケア会議、認知症サポーター、キャラバンメイト等について説明いただいた。
(5)三川町
◇特になし
(6)荘内病院
◇第5回 庄内地域医療情報ネットワーク研究会のご案内
・10月29日(土) 14:00~17:30(17:30~交流会)
東北公益文科大学 鶴岡キャンパス大学院ホールにて開催される。
(7)ほたる
◇各種研修会のご案内
・第2回 ほたる多職種研修会 11月18日(金) 13:30~16:00
いろり火の里 なの花ホールにて、庄内保健所子ども家庭支援課との共催で開催する。
・第2回 医療と介護の連携研修会 11月29日(火) 18:45~20:45
出羽庄内国際村 ホールにて開催。今回も山形県立保健医療大学 教授 後藤順子先生を
ファシリテーター・アドバイザーとしてお迎えする。
3.その他
◇鶴岡市の認知症に関する事業の現状について
・認知症サポーター数は11,134名、認知症キャラバンメイト数は292名。(平成28年9月12日現在)
キャラバンメイトは昨年度より組織化し、12月にフォローアップ研修を開催した。
今年度は11月4日に開催予定。
◇メーリングリストの整備の必要性の有無について
・合同ミーティング参加者のメーリングリストは不要と思われる。また、連絡のルート等はこれまでと特に
変わっていないので、今後もこれまで通り共有が必要とされる方々のみに連絡をする。参加者すべてに
共有が必要な事項は、依頼を頂ければほたるから周知することは可能である。
→この件は、改めて整理することとした。
次回 合同ミーティング日程:平成28年12月19日(月)13:00~