鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.525 (日本医療情報学会春季学術大会)

2015-06-14 10:40:46 | 日記



仙台で行われた医療情報学会春季学術大会でのチュートリアルで、Net4U~Note4Uの話をしてきました。このチュートリアルの目的は、先駆的に地域包括ケアにICTを導入している事例から、すでに普及期に入った多職種共動を前提とする地域包括ケア環境の中で求められる完全管理についてディスカッションするというものです。


-----------------------------------------------
第19回医療情報学会春季学術大会
~地域包括ケア時代のシステム安全管理を考える~
日時:2015年6月11日 13:00~15:00
会場:仙台国際センター 2F 「橘」
-----------------------------------------------

講演資料


1、多職種協働の現場における情報取り扱いの現状
  これからの地域連携と各職種の役割
  国立病院機構愛媛病院 生駒真有美氏

2、地域包括ケアにおける情報システムの有用性(ビロードケアを例に)
  NPO法人 天かける 伊藤勝陽氏

3、地域包括ケアにおける情報システムの有用性(Note4Uを例に)
  山形県鶴岡地区医師会 三原一郎

4、パネルディスカッション
 座長:相澤氏
 コメンテーター
  生駒真有美(国立病院機構愛媛病院)
  伊藤勝陽(NPO法人天かける)
  伊藤龍史(エスイーシー)
  佐野弘子(iMISCA)
  三原一郎(鶴岡地区医師会)
  森田嘉昭(富士通)

以下は、パネルディスカッションからのメモです。

◇システム普及(使いたくない医師への対応)、
・病院が積極的に主導する必要がある(尾道)
・病院への紹介率の高い、あるいは在宅療養支援診療所をターゲットに勧誘(尾道)

◇セキュリティー
・セキュリティーだけではなく、プライバシーも考慮する必要がある
・介護職へ、医療情報をどこまで公開するか?
・在宅医療は、多職種で個人情報を共有しなければ成り立たないという部分もある
・個人情報(プライバシー)は、あくまで本人がコントロールすべき
・個人情報保護は一律なものではなく、それぞれで異なるもの
・システムを使う側には、十分な説明と同意が求められる
・サービス提供側だけではなく、患者さんの参加が今後の課題

◇システムの安全管理には、
・技術力と運用力が必要
・技術力は充実しているが、運用力が低いのではないか
・事故が起きた場合、ネガティブに考えるのではなく警鐘と受けとめ改善していく努力が必要
・監査、教育が重要

◇二重登録(転記)
・普及の障害になっている
・看護師は記載が多いので転記が負担になっている→軽減のためのシステムを開発中(鶴岡)
・画像だけでも良いのでは(紙に書いたものを写真に撮って添付)
・訪問看護のテンプレートを開発中(富士通)
・データの標準化で、転記を減らすことができる(エスイシー)


地域医療連携ネットワークサービス事例紹介(NEC提供)
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« No.524 (医師会勉強会 「サ... | トップ | No.526 (日本医療マネジメン... »
最新の画像もっと見る

日記」カテゴリの最新記事