安倍首相が17日の通常国会会期末に抜き打ち解散を実施し、東京都知事選(18日告示、7月5日投開票)と同時選挙を実施する腹を固めた模様である。10日、副総理の麻生財務相と首相官邸で会談し、コロナ解散に打って出ることで合意したと推測される。自民党内の倒閣の策動を未然に防ぎ、野党側の選挙準備が整わないうちに水面下で選挙準備指令を出し、圧勝を期す構え。予備費10兆円を核に、空前絶後のコロナ対策と経済復興策を打ち出し、勝利を確実にする方針。同時に、元法相も絡む選挙違反事件の進展に先手を打つ狙いもあると見られる。
そんな動向が霞んで見えるくらいアンジャッシュの不倫騒動が世間の話題をさらっている。東京高検検事長の賭け麻雀といい、文春砲は政局の軌道をタイムリーに逸らし、政権側の政局運営に巧妙に作用する嫌いがあるようだ。
絶世の美女がまつわる記事なので、目を皿にしてネットに当たっているうちに、迂闊なことに横田滋さん死去を受けた御家族の記者会見の詳報に、今頃になって気付いた。北朝鮮拉致被害者めぐみさんの弟の拓也さんが「安倍総理、安倍政権は動いてくださっています。やっていない方が政権批判をするのは卑怯です。拉致問題に協力して、様々な覚悟で動いてきた方がおっしゃるならまだわかるが、ちょっと的を射ていない発言をするのはやめてほしい」と、第三者の妄動を批判されていたようである。確かに、6月6日付で「安倍首相は就任時の政策実現課題の先頭に拉致問題の解決を挙げたけれど、無用無能さがはっきりしたので、退陣する潮時だと強く思う」と書いたのは事実である。それが不快だったのなら、お詫びしても良いけれど、何もご家族を貶める趣旨ではありませんでした。その前段にも触れているように、拉致といってもいろんな残虐非道な事件が頻発する世の中で、ともすればお気の毒にで済ませるのが私の通例なのに、衆目の報道がなされ、これは一個人の被害でなく国家主権の侵犯問題ではないかと、何の権限もないのに少し関心を持ってしまった。国民は生活していかなければならないので、経済財政や年金問題をいの一番に取り上げてほしいのはもちろんであるけれど、首相の方から優先課題の上位に拉致問題の解決を掲げ、それも尤もだと期待したわけである。それを北朝鮮直接はもちろん、中国、韓国とも刺激するだけで、憲政史上有数の長期政権の中で何ら進展しないなら人を替えるしか展望が開けないのではないかと、疑問を呈するのに疚しい謂れはない。それを首相を直に見ている自分の目からは十分やっていただいているのを知っているので、アウトサイダーが余計な口を挟むなと言われるのならあっさり引き下がります。しかし、国権の侵害に対して無為に過ごせば禍根を将来に残すため、その一点については留保させてもらいます。
麻雀も
熱く打たむは
負けの元
人の手の内
見えぬばかりに
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます