アメリカではコロナ感染の先頭を独走しているのに、早くも出口戦略を検討し始めた。トランプ大統領が人と人との距離を離す感染対策行動指示を緩和する方策を数日中に発表する予定であり、経済活動の正常化も5月1日の計画より早めに実施したい意向のようである。大丈夫かなとも思うけれど、彼の国ではポスト・コロナ時代(a post-crisis era)に向けて走り出そうとしている。そういうムードを受けてか、本日の東京株式市場は前日比595円高とアクセルを踏みだした。外出自粛に伴う自宅消費の盛り上がりを囃して、東邦瓦斯(9533)は一時前日比130円高の5290円と上場来高値を付けた。大不況、大失業時代の到来と恐れられているこの時期に、上場来高値を更新とは、市場はトンネルの先に光明を見出す天分があるものだと感心する。頭をひねりながら散歩に出ると、ゆらゆら眼を射るものに気付いた。楓の若葉の目に染み入る薄緑だった。歩けば実際に光明も出口も見付かるものだと納得した。家に帰ると、会社から郵便が届いており、解雇通知かと不安がりながら開封すると給与明細書であった。先兵としてコロナの最前線に立っているので、危険手当でも付いていないかと期待したけれど、相変わらず約3万円だった。感染さえしなければ、自然の光明だけで満足しようと思う。
常ならば
秋こそ愛づれ
かへで葉よ
ころな消えゆく
兆しなれかし
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