天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

夏冬

2020-04-26 12:02:53 | 日記

 スポーツ界ほぼ唯一の希望の星となった競馬は、野球や柔道のように黴の生えたような昔物語のおさらいでなく、実践を生で実況してくれるのが有り難い。しかも、何と昨日は、年寄りには難しくて舌を噛みそうな馬名を1頭しか覚えなくてよい単勝で、万馬券が1日に5本も出る大サービス・デーとなり、人気は頂点に達している。東進スクールでなくても、今やらなくていつ遣る、という緊張感の中、コロナ不況で減収あるいは無給になった分を10万円給付が届くまでの繋ぎとして取り戻そうと、切羽詰まった熱気が伝わってくる状況となっている。スポニチの予想名人・万哲が昨日、3連単を3本も当て、乗りに乗っているので同乗させてもらって、東京メイン11レース「フローラステークス」は馬単で2万円以上の配当が期待できるホウオウピースフルとセイウンヴィーナスの7-2に決めた。ホウオウピースフルースカイグルーヴーウインマリリンの3連単「7-9-2」は時間ぎりぎりまで思案する。昨日1本も単勝万馬券が出なかった福島はパスして、京都メインの「マイラーズカップ」は単勝万馬券狙いで馬番3のタイムトリップで行こう。8番カルヴァリオ、9番リコーワルサーも配当が良さそうなので、いま少し検討する。

 新型コロナウイルスが角界に拡散してしまった。隔月の大相撲の楽しみが体内時計に刻まれているのに、5月場所が大ピンチとなって、我慢の緒が切れそうである。取組妙味だけでなく、偉丈夫たちの四股と土俵祓いの塩撒きによって、悪疫を退散させる効果を願っていただけに、迷信的にも気落ちが大きい。
 NHKラジオ古典購読は新年度から「王朝日記の世界」として、まずは更級日記を取り上げている。講師が島内景二先生なので面白くないはずがない。けさは育った上総の国から京に上る途中の富士山と富士川の場面。当たり前の話で、先生は言及もされなかったけれど、平安中期1020年頃のこの時期にも富士の頂から噴煙が上り、暗くなると火が見えたとあることに、文学的味わいより何よりもまず気を取られる。塩釜を幾重にも重ねた姿の良さだけでなく、めらめらと火の舌がうごめく生きた御神体の息遣いを不気味に眺めながら東下りをした在原業平の気分に浸ってみたい気もする。もっとも、実際に噴火したら地震も誘発して、首都圏、中京圏にまで影響が及び、コロナ以上に日本に大打撃を与えそうなので、あと20ー30年は大人しくしておいてほしい。
 富士山のように一度活動を止めると休火山のまま、再活発化するのには時間が恐ろしく掛かる。オリンピックを目指す選手も同じこと。ディスタンスを守って鍛えるには室内、しかも自宅室内でないと難しい。そんなことで筋肉とか瞬発力、勝負勘を維持、強化することは到底無理に思える。この状態が短くとも夏までは続く。それから体を一から鍛え直して来年7月の東京五輪に間に合うとは想像できない。地元開催の最後の五輪と思うと残念だけれど、追加費用も勘案して、あっさり諦めた方がいいのではないか。地元だからと、身に余る高額と承知の上、清水の舞台から飛び降りたつもりで、どれか当たるだろうと、できるだけ注目度の低そうな7競技を選んで申し込んだら、全て外れた。いつもながらツイてないと諦めたけれど、そのあと旅行会社とかいろんな所からチケットの勧誘が舞い込んだ。ああ、これは桜を見る会方式で、その筋と有力者に偏って配布するため、一般個人には当たりが悪いのだと理解した。だから、一般個人が大半なら延期になった時点で入場料返金不可だったろうに、関係者に想定せざる多大の迷惑が掛かるから、チケットは次回まで有効なんて言っている。そんな配慮は無用で、マスコットのキーホルダーなどと同じ五輪グッズ扱いにして、チケットを2020年限りの記念品として、チャラにすればよい。その収入を延期費用に充てるのが合理的な処置である。しかし、それくらいでは3000億円といわれる延期コストには間に合いそうになく、国民からの追加徴収が必至である。嫌なこった。そんなことまでして、皮下脂肪の溜まったぶよぶよの選手ののろい動きの競技を見せ付けられては堪まったものではない。そこで提案であるが、来年は無理そうなので、2022年の冬季オリンピックと合同開催にしてはどうか。冬季は2月4日から北京で決まっているが、コロナ発祥の地で開催を強行すればボイコットする選手が続発するだろう。とりわけ、トランプ大統領が再選されていれば、アメリカは国として参加を忌避する可能性が高い。そこで再度提案だが、開催地を南極大陸かグリーンランドに変更してはどうか。こちらなら、7月でも8月でも夏冬大会が楽に同時開催できるだろう。1929年からの大恐慌に際し米国はTVA開発など大規模公共事業によって失業者救済と経済復活を図ったが、全世界にわたる今回のコロナ恐慌に対処するためには、氷土に全世界の失業者の雇用を吸収する、単に競技施設にとどまらない一大プロジェクトを推進してはどうだろうか。それこそが真の意味での平和の祭典になるだろう。どちらかといえば私は、トランプ大統領の強引な誘いを強く拒んだ気骨のある、かつ美人のメッテ・フレデリクセン・デンマーク首相がお膝元のグリーンランドを推挙したい。同首相はコロナ対策でも日本と異なり、国民に寄り添った手腕を発揮し、信望が厚いと聞く。
冬の陣
外堀埋めて
夏の陣
戦ひ収め
江戸の世開く





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