猫に恋した。先日、買い物のため普段の散歩道から外れたら、駐車場に居た猫に合った。いつも腰かばんに常備のカリカリを与えると、逃げもせず食べに来た。
翌日も同じ時間帯に行くと居た。用心深げに食べているので、会話もなく別れた。
3日目はこちらの姿を認めて、ニャンと小声を掛けてくれた。
4日目は顔と体を下肢にすりすりしてくれたので、頭と背中を撫で、尻尾をしごいてみた。
夜から雨が降ったので、5日目は心配して行くと、どこかで雨を凌いでいるのか不在だった。時間調整に周りを3周したけれど、現れなかった。少し外れて公園のトイレに行って戻っても居なかった。飽きてきたのでスーパーに足を延ばして、缶ビールの補充などで時間を潰した。秋のこととて暮れてきたので、最後の様子見に行くと、遅いというような顔をして待っていた。紙のトレーに練り物入りなどカリカリ2種に、きょうは焼き鰹を1本砕いて上げると、パクついた。雨もほぼ止んでいたので、達者でなと切り上げた。
夜からまた雨が激しくしぶとく降って気を揉んだけれど、朝には晴れ間が出てきた。周辺を歩いているうちに、保育園の広場の遊具に土管よりもっとスマートなトンネルを見付けたので、教えてやりたいけれど、縄張りもあるだろうから自分で快適な場所を見付けてもらうしかない。
家には18年連れ添った猫の神様が居て、3年半も経つので寂しいけれど、新人が懐いて家に来る未来像は今のところ描けていない。
ミャー太さまは沖縄の動物愛護センターで初めて会った時から気が合って、息子になった。
新しい子にときめいたり、恋し出しているけれど、同行二人のような信仰、天命をまだ感じていない。先など読めるわけはなく、新たな道を探って行こうと思う。
月細り
灯火乏し
秋の夕
痩する子猫の
餌に寄り付く
独り寝は
寂しかるらむ
野良を辞め
気ままを捨てて
吾と住まむか
猫よ 猫ちゃんよ
三毛猫よ 三毛ちゃんよ
散歩道に 独り遊ぶ子
家聞かな 名告らさね
草深き ここら辺りは
いつも通り 吾こそ通れ
暇ゆゑに いつも来るぞよ
吾こそは 先立たれ 寂しさに耐え
本歌 : 雄略天皇御製
(万葉集の冒頭歌)
籠(こ)もよ み籠持ち
掘串(ふくし)もよ み掘串持ち
この岡に 菜摘ます児
家聞かな 名告らさね
そらみつ 大和の国は
おしなべて 吾こそ居れ
しきなべて 吾こそ居れ
吾こそは 告らめ 家をも名をも
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