1月31日、2月1日の日本口腔インプラント学会九州支部会および、2月14日の長崎歯周病講演会で院長の市丸が講演、発表を行いました.テーマはいずれもインプラント周囲炎についてです.長崎市のブリックホールと長崎大学歯学部で行いました.
歯周炎患者においては、インプラント周囲炎が起きやすいこと、特に、セメントなどの異物がその引き金になりやすいこと、また、その時の対処法について述べました.
インプラント周囲炎の対策は、まず、歯周治療を徹底すること、そして、長期にわたって、粘り強くインプラント周囲の炎症の除去を行うことが大切です.
海外の文献や当院の症例を通して、これらのことを発表いたしました.
今や、インプラント周囲炎は、インプラント治療における最大の難敵と言っても過言ではありません.インプラント治療が万能であるといった誤った考え方は、既に否定されています.
まず、歯周病(歯槽膿漏)の予防と治療を徹底すること、仮に、インプラント周囲炎を引き起こしたら、歯周治療の見直しと、そのインプラントに対する抗炎症療法が大切になります.
インプラント治療は、確り噛むようにする、あるいは、自分の歯を削らないようにするといった、入れ歯やブリッジにない大きなメリットがあります.しかしながら,歯周病の管理を十分行わないで、インプラント治療を行うことは非常に危険です.“一日でインプラントが入る、歯を取り戻せる”といったコマーシャルを目にしたことはありませんか.このような歯周治療のないインプラント治療を受けると、インプラント周囲疾患が多発します.皆様は,このようなインスタント・インプラント治療を受けないようにおすすめします.インプラント治療の前には,歯周病の管理が鉄則です.
今回の学会や講演で、座長の先生、長崎大学の原教授を含め多くの先生から当院の治療について賛辞をいただいたことを感謝いたします.また、多くの若手の先生から熱心な質問をいただいたことに感銘しています.正しいインプラント治療を行い、患者様の口腔健康を増進させる、そして、その情報を、多くの真面目な歯科医師や歯科医療人と共有することの大切さを再確認しました.
インプラント治療にご興味がある方は、当院にご来院のうえご相談ください.当院以外でインプラント治療を受けられた方も、ご遠慮なく、ご相談ください.
(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント・歯周病センター
TEL:0942-81-5410 院長 市丸英二