こんにちは
くらのうえ市丸歯科の歯科衛生士 小川です。
今回は、歯科でのPCRについて書きたいと思います。
コロナウイルスで聞きなれた「PCR検査」ですが、それ以前から歯科では「PCR」という言葉が使われていました。
PCR→プラークコントロールレコードの事ですが、お口の中を染めだしして、歯茎の境目に付着しているプラーク:ばい菌の付着の有無を測定します。全てに磨き残しがあれば、PCR 100%、まったく磨き残しがなければPCR 0%となります。
皆さんは毎日歯磨きをしていますか?
磨いていない方はほとんどいらっしゃらないと思います。
では、皆さんのPCRは何パーセントかご存じですか?
歯科医院に行き、染めてもらうと思います。その時に現在の磨き残しは○%ですよと、担当の歯科衛生士に教えてもらえると思います。
私たちの所で測定すると、一般的に初めての方で40~80%の方が多いように感じます。
その後、治療に入るまでに20%以下となるようにご指導します。
この数値ですが、歯周ポケットの深さや出血の有無ともあわせてみていくことが大切です。「たかが歯磨き」ではないのです。ホームケアこそが最も大切で、乱暴に磨いて20%以下、一時的に20%以下では効果がありません。一生続けていくうえで効果的で歯を守るための適切な歯磨きを是非マスターしていただきたいと思います。
ではPCR20%以下となると、どのような効果があるか?歯周炎の患者さんの場合、劇的に歯茎からの出血量が減少します。私たちプロフェッショナルが行う治療だけでは治すことができません。虫歯や歯周炎の治療は患者さんのセルフケアと私たちのプロフェッショナルケア共に大切です。
どこをどのように磨くか、そして大切なポイントはお一人、お一人違います。
私どもの歯科医院では、歯科衛生士が担当の患者さんの口腔内写真、レントゲン、臨床検査値を時間をかけて確認し、どのようにホームケアを行うか真剣に取り組んでいます。
そしてPCR測定後、患者さんに「○○さん、今日は20%以下でしたよ!」とお伝えすると、とても嬉しそうにされることが私たちの喜びでもあったりします。
健康維持のためのホームケア、PCR数値を20%以下を是非、担当の歯科衛生士とともに頑張ってみてください。
お口の中での不安やお困りごとがありましたら是非、当院にご相談ください。皆様のご来院をお待ちしております。
(佐賀県 鳥栖市)