この季節、夜8時を過ぎたあたりから白川土手の風は一段と冷たく感じます。川下から吹き上げるとき”明日も晴れだな”川上から吹き下ろすとき”お天気が崩れるかも”などとにわか予報士になってみたりします。(結構な確率で的中するんですが、根拠は全くありません 笑)
寒いと言うより、凛とした空気と瞬きがさらに増して見える星とのあいだにいると、体の中のオリを取り除いてもらえそうな気がして上ばかり見上げてコケそうになったり、イチローの脚を踏んだりしてます。
星のおじ様とは犬のお散歩仲間でして、説明を受けるまで星座のことなどさっぱり判りませんでしたが、北極星の居場所、そこから見つけ出す北斗七星、宵の明星や明けの明星のこと、そして私が勝手に命名しているお気に入りの星がおとめ座の1等星だったという事も教えて下さいまして、最初は化学か生物の先生かなと思ったほどです(なので勝手にニックネーム 笑)
飼い犬の名前は、英語で拝啓の意味のディアくんと言い、ゴールデンレトリーバーの立派な男子です、まだディアくんが生後半年の頃から東バイパスの向こうから車で来られてました。
とってもシャイでお父さんの後ろに身を隠すようにして、見えていたのは顔とシッポだけ...静かだな~と思うとお父さんのジャケットを咬んで、穴をあけてたりして(笑)犬見知りだったんです、彼。
時間をかけて二匹は徐々に打ち解けていきました。満開の夜桜見物も、暑い日の初めての川遊びも、枯草山をグルグルかけっこしたり、随分前のお正月では吹雪があっという間に枯れた芝生を白色に塗り変えて二匹は大喜びだったけど飼い主達はしっかり風邪引いたのも、ついこの間の様です。
お散歩の間中、ずっと寄り添い歩く姿が睦まじくて"明日も会おうね"と言いたげな二匹の表情は、今でも忘れることが出来ません、イチローにとっても初めて出来た親友だったんです。
しかし1年7ケ月前、避けがたい事情があって星のおじ様は泣く泣くディアくんを手放すことになり「もう、ディアはここに来ません」とイチローにご挨拶に来られました。
養子先は果樹園を営んでおられるそうでして、広い敷地とお嫁ちゃんとなるゴールデンレトリーバーが待っている...お婿さんとして大切に迎えて下さると言う申し分のない縁組ですが、とても淋しげな背中に、思わず「生きていれば必ずまた逢えますよ」としか声を掛けることが出来ませんでした。
その後はお年賀状のお付き合いとなっておりましたが
ディアくん元気ですか?さぞや立派なお父さんになったでしょうね、おめでとうごさいます♫優しさを絵に書いたようなキミのことだから、もしかしないでもお嫁ちゃんに尻に敷かれていたりして...(笑)あのねディアくん、イチローはもちろん今でもキミのこと覚えていますよ!だってね、キミがいつも降りて来た階段を指差して「あれ~?!あっちから来るのはディアくんじゃないの?」っ言うと一生懸命キミの姿を探すんですよ。お互い”この河川敷に住んでいるんだ”と思っていたからね(笑)判らなくもないでしょう?これからもずっとずっと幸せにね。
そんな気がしている親友イチローと飼い主です。
ちゃんと早起きできた5日は
仕事、始めようね。
今日も読んでくれてありがとうございますずっといい日でありますように♫