サマンサ♪ファミリーのドキドキ練習用blog

ふつうの日々にころがってるドキドキを
ひろいあつめたら
みんなたいせつな宝物になりました。

僕たんは祿太④♪~決定~

2009年02月25日 | 祿太誕生story!

 

【決定】



入院から二日

今日はで僕たんの相談をするらしい

 



骨折した骨をそのままに治療を進めるか、手術をするか.....

かなり難しいらしい僕たんの腰椎の手術

 



バラバラになった骨を繋ぎネジで留めるとかワイヤーで吊とかおっかない話しをしている...

 



今の段階では手術をしても僕たんの足は動く可能性が無いらしいのだが....

 



二日前僕たんの事を聞きかけつけた風ちゃんが先生と何やら話しをしていた....

レントゲンを見ながら....この骨を上に引き上げると圧迫している神経もしくは

残存する神経を回復させる事が出来るのでは....

そうですね~神経が少しでも繋がっていれば....




しかし僕の経験上回復の見込みは無く...かなり厳しいですね.....

サマンサ♪さんにはお伝えしてませんが..とはハッキリ言われた。


 


風ちゃんは類似した腰椎骨折経験者

片足麻痺から復活した強者でもある

その事を先生に伝え、万が一でも可能性があれば....

また可能性が見出だせなくてもサマンサ♪は引き下がる事は無いでしょう....と

二人の押し問答的話しは続いた....

 



先生が言う。


何故回復の見込みが無いって言うかと申しますと....切り出した。



答えは....僕たんが”猫”だから

もし同じ怪我を人間がしても【歩きたい】と頭で考えて残る機能を奇跡的に回復させる事がある。


しかし僕たんは猫である.....


先生のおっしゃる事は解ります。

そう風ちゃんは答えた。

 

 


沈黙が続く.....

 


しかし結局先生が折れ....



祿ちゃんの明日の状態を見て決めますが....

一応手術する方向で....

 



当日使用する部品等を準備しますが背中を開けて見ないとハッキリした結果は言えません。

骨が小さすぎて部品が合わない.....またネジによって残存神経を傷つける恐れも....

やっても無駄な場合はそのまま閉じますとの言葉もあった。

 


サマンサ♪さんにもリスクのお話しをしてください。

が言うよりショックが少ないと思います....

と、僕たんを思いパニック気味のサマンサ♪母たんを気遣かってもらいました。

 

 



そしては昨夜話し合いをした....



入院翌日自力で少しだけどうんちが出来ていた僕たんですがやはりチッチは思う様にだせない....

しかし回復に向かってはいる

それを実際に見た

 



話し合いの内容は....


:どんなことがあっても出来る限りの事をしてあげたい

祿太はきっと良くなる

祿太は生きると言ってる絶対良くなる



:手術賛成だったが手術をする事で今ある機能も奪う形になるかも....

回復度合いを見ていると手術が必要か疑問が残る



:絶対治してあげたい出来る事は全てしてあげたい。そう言って泣く。

 



(サマンサ♪母さんは祿太が僕の生まれ変わりと信じている.....

僕を逝かせ更には、つい我が儘を聞いていつも散歩に行く時間じゃ無いのに祿太を行かせ、

怪我をした事を自分のせいだと思い悔やんでいる。

でもこれは猫の宿命で、この日じゃ無くてもいつかは来る。

パトロールは雄猫の本能だし、飛び出して事故にあったり怪我をするのは

現代猫としての通る道でもある。決してサマンサ♪母さんのせいでは無い)

 



:ん~~まあ今がMAX悪いと考え足が二度と動かなくてもこれ以下は無い。

リスクも大きいが骨を正常な位置に戻す事で回復の可能性があるやも.....

人間ならどちらにしても手術をすると先生が話していたし。

話しあいは寝るまで続き......マイナスにならないならばいい....そう結論づけた。

 



そしていよいよ手術の是非について話し合う日



:どうでしょうか



:少しですが良くなってきています。

万に一つの可能性かもしれませんがやってみる価値があるかもしれません

発見時は、一過性の麻痺もあります。

もしかしたら疲れて衰弱していたのかもしれないですね

体力は回復してきてますよ~



そんな拍子抜けしそうなくらいの先生の話し

 



サマンサ♪さんどうしますか?

返事は勿論

手術で宜しくお願いします

 



「祿た~ん先生が手術してくれるって~きっとよくなるからね~

頑張って良くなってに帰ろうね~」と、喜んで僕たんのケージに来てくれたサマンサ♪母たん

その嬉しそうな顔を見て僕たんの奥で嬉しそうに笑う七宝兄たん



ややこしいがどうも僕たんが無事にに帰れるまで撫子ママと一緒に見守ってくれてるのだ

因みに撫子ママは”ジジ”(縫いぐるみ)にとり憑き僕たんの側にいる

僕たんはみんなに守られているのだ

 



さあ明日は手術だ

頑張らなくちゃ

 



しかし背中の毛が邪魔だよね....

昨日、隣ケージのシマシマのお兄さんはバリカンでビィ~~ンって....

もしかして僕たん背中がハゲハゲに~~

でもしかた無いか~

僕たん頑張っちゃうもんね

 



そんな事考えていたらガチャンと柵が閉まりが手を振り帰って行った....。



また明日ね~サマンサ♪母た~ん



(明日も待ってますサマンサ♪母さん

 



第四話【決定】終わり


僕たんは祿太③♪~病院~

2009年02月25日 | 祿太誕生story!

 

【病院】



ろく~....

ろくた~ん....

耳元で僕たんを呼ぶ優しい声が聞こえる。



ニャ?(ん?)

どうやら気持ちいい膝の上で寝てたみたいだ



でも何だか知らない景色見慣れない車....の中。



そこを右そして左まっすぐいったら信号を左

そこその右の病院です



やっぱりサマンサ♪母たんの声だ



ついたよ祿太さあ行こうね~



必死の声



キョロキョロ

あ..古賀先生の病院だ

みんな僕たんを待っててくれてる様子

僕たん人気者なんて言ってる場合じゃ無い

そう僕たんの怪我を診察する為みんな待機してくれているんだ。

身体の下半分がぶら~んとして感覚が無い

 



:先生お願いします

:サマンサ♪さん落ち着いてください。

 



そんな慌ただしいやり取りの後、すぐに検査が始まった....

外傷のチェック・血液検査・レントゲン・エコー等等



:はい祿ちゃ~ん

見つめ合う....視力の確認。


身体の隅々まで先生のでっかい手でチェックされる

レントゲンがパネルに写し出され診断結果が伝えられます。

 



は神妙な面持ちで聞く。

 



:第四腰椎骨折です。

圧迫による肝臓肥大・他打撲・擦過傷

そして疲労



骨のレントゲンを診ると明らかに型が崩れ折れているのが見える....

:腎臓のすぐ裏側ですね....

:肝臓もやや腫れ、膀胱にはオシッコがいっぱい溜まっていますね....

 


サマンサ♪母たんと一緒に僕たんもしっかり見た。



先生が僕たんをヒョイと抱き抱えお腹の辺りをマッサージする様に押す。

ググッ....グググ....

すると~~

ジョッー---ジョジョー-----



あ~スッキリした~~

全~~部出た

あ...うんちも出ちゃった

やっぱり先生は凄いな~なんて感動した。

 



一通りの話しが終わり僕たんは別室へ.....



あ~喉渇いたな~~

お腹も空いたし~~

昨日から何も口にしていない.....ご飯食べたいな~

でもなんか眠い

ウトウトしていたら....

チクッ

あっあーー注射だぁー

大きい~それもなんか変な長い管ついてるぅ~~~

やだやだ~~やだ~~



カプッ

先生の助手のお姉さんに噛み付いてみた

でも外してくれない。

そのうち包帯でぐるぐる巻きにされ管に繋がれてしまった



暴れても取れない....

フン!もういいや。


僕たんは諦めて抵抗をやめた。


 

 


先生とサマンサ♪母たんが何か話してる....



:まずは三日間の入院です....少し様子を見ましょう

:はい...よろしくお願いします。



サマンサ♪母たんが泣きながらお辞儀をしている。

あ~七宝兄たんに怒られちゃうなぁ~~

何とかには帰れたけど怪我しちゃったしな~

 



と、まあそう言う事で僕たんは入院する事になりました

 

 



柵ごしにサマンサ♪母さんが言う....

「毎日会いに来るからね待っててね

先生と助手のお姉さんの言うこと聞いてね大丈夫だからね

 



泣きながらそう話すサマンサ♪母たんに....

「うん僕たんはお利口にして待ってるからね」と言った

 

 



僕たんよりサマンサ♪母さんのほうが心配だった

しかしなんだかとっても寝むかった.....

 



猫は【寝子】とも言い具合が悪かったり怪我をしたりするとひたすら寝る

まあ何もなくても寝るけどね

 



なにはともあれ無事に発見され病院に運ばれ先生のところで身を休める事になった。

サマンサ♪母たんと離れるのはとても寂しいけど我慢して入院しちゃいます

 



また僕たんの奥から声がします....



「必ず僕を迎えにきてね僕はずっとサマンサ♪母さんを待ってます

今度は必ず笑顔でに連れて帰ってね

 

 



サマンサ♪母たんが入院室から離れて行く....

また明日ね~僕たんはいい子にしてるからね~



クタクタなのに何故か上半身を目一杯持ち上げ笑顔で見送った

多分七宝兄たんの仕業


僕たんは眠い....少し寝よっと

 

 



ガチャン柵が閉じられた。

暖かい床暖房付きケージであったかマイルーム

 



睡魔が.....

七宝兄たんが僕たんに話しかけてくる....



「祿太寝るだけだよ...虹の橋が見えても渡ってはいけないよ....」



は~い

おやすみなさい



「はぁ...のんきな奴だ....」

 

 



第三話【病院】終わり