今日は、宵戎。・・・
商売の神様戎様をお祭りしている戎神社(恵比寿、夷、えびす、とも書く)が、毎年10日に行うのが10日えびす。・・・前日の9日宵戎、10日は本戎、11日を残り戎(残りものには福がある)と言う。・・・
私の実家での「えべっさん」では、9日と10日に数十件の夜店が通りを埋め尽くし、どこまで行っても屋台が続き、電灯が明々と灯り、威勢の良い呼び込みがあちらこちらから掛かる。・・・
子供の頃は、お参りよりも夜店が気になってしょうがなかった。・・・
「今年は、ええ年になりまっせぇ~!金運アップのだるまありまっせぇ~!」・・・商売繁盛!笹もってこい!・・・「兄ちゃん!これ持って行ってー!出世間違いなしやぁ~!」・・・商売繁盛!笹もってこい!・・・
「去年は、アカンかったぁ~。今年こそは、復活じゃ~」・・・「オッチャン!その金運あがる、だるま、くれるかぁ~!」「へい!まいどぉ~!3000円です!これで、財布パンパンになりまっせぇ~~!」・・・ホンマかいな~~!・・・
とまぁ、こんな会話を聞きながら、夜店を見て歩くのが楽しくてしょうがない。・・・
きょろきょろしてるとおとんから「先にお参りしてからや!そうせんと御利益ないぞー」・・・う~ん・・・
多少各神社で違うのだけど、笹に吉兆(きっきょう)と呼ばれる「小判」や「打ち出の小槌」などを模した飾りと「大きな俵」をつけてある。・・・この俵の大きさでほぼ値段が変わってくる。・・・
一番小さいのが2000円~3000円、そこからどんどん大きくなって最高は20000円とか30000円とかのビッグ俵になって行く。・・・これもちゃんと理由がある。・・・おとんとの会話。・・・
「初めは一番小さいのんから買うんや。その年に発展したら次の俵。又次の年に更に発展したらもう一つ大きな俵を買って行くんや。」・・・もし発展する事が無ければ、現状維持で去年と同じものを買う。・・・それが参拝のお礼に変わるらしい。・・・
商売人は、必ず来年は大きい俵を買えるように一年間頑張る。・・・
参拝後、夜店の中をでっかい俵の笹を持って歩いていたら・・・「ほほー!事業成功してはりますな~!ご祝儀でこれ買うてんかぁ~!」と、声が掛かる。・・・周りの人も、「すごい!」と一目置く。更に、他の羨む視線を浴びる事になる。・・・「負けられん!わても頑張ろうー!来年は、わてもあのでっかい笹を買えるように頑張らなあかん!」・・・商売人はそう考えます。・・・それが大阪の商人です。・・・
実家は別に商売をしていた訳ではありません。・・・おとんは、漬物職人でしたから単なる従業員でした。それでも、何かしらの出世や家内安全や金運アップ、家族の健康のお願いに毎年出かけていました。・・・野心はあったと感じています。・・・
私は、世帯をもってこの地に移ってから、歩いて3分の所に小さな恵比寿神社があり、そこへ参拝しています。・・・
9日になると笛の音と太鼓の音がし始めます。・・・
毎回お参りに行くと、村の御隠居さんたちが数人世話人をしているようで、「どんと」の担当、笹を売る担当、くじ引き担当、笹づくり担当などに分かれていて、更に甘酒担当もいる。・・・
くじ引きで当たるのは、一升瓶二本の酒?、お菓子、などなど・・・手作り感満載です。・・・でも、あんまり人気がない。毎回、ポツポツです。・・・夜店もない。・・・
それでも、近所の方は参拝に来ます。・・・そんな感じでした例年は。・・・
が、・・・が、・・・が・・・が・・・
今日は、祭日と言うのもあって、参拝するのに並んでます!・・・「な、な、なんと!」・・・
参拝後、笹の小さいのと熊手(笹と同じ効果あり、お金や運をかき集める御利益あり)を買って、恒例のくじ引きでは4等(去年も、その前も同じだった。)のビスケット。・・・
一旦自宅へ帰り、笹をいつもの所へ奉ってから、熊手を店舗へ持って行った。・・・商売繁盛と安全を祈願して・・・
「こどもたちの安全と未来の為に」・・・
後で嫁さんに聞くと、「きっと!御利益があったから参拝する人が増えたんだよー」・・・えっ!御利益あるの~~~!・・・この神社に通って苦節12年。やっと御利益があるようになったのねぇ~!・・・
今年は期待して良いかもしれません。・・・(毎回こんな事を言ってます~!)・・・
今日は店舗はお休みです。が、子供たちが自習したいと言う事で開けました。・・・がんばれ!・・・
夕方に帰宅。・・・
そして、・・・
明日に、期待!・・・
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