今回このぶろぐでご紹介するシマウシノシタはカレイ目・ササウシノシタ科・シマウシノシタ属の魚である。有眼側に太い帯があり、前にこのぶろぐで紹介したオビウシノシタに非常によく似ている種である。
有眼側に太い帯があるササウシノシタ科の魚はほかにもツノウシノシタ、セトウシノシタ、サザナミウシノシタ、そしてオビウシノシタがいる。これらの魚との区別方法は、写真からだけでは難しいことが多いのだが、魚そのものがあればそれほど難しくないことが多い。セトウシノシタとサザナミウシノシタは尾鰭が目立つ。セトウシノシタについては以前書いたのでこちらの記事もご参照いただきたい。一方、ツノウシノシタもシマウシノシタに似ているのだが、この種は背鰭の第1軟条が長く伸長しているのが特徴である。シマウシノシタとは別の属で、この種だけでツノウシノシタ属を構成するのだが、アジアの海にはツノウシノシタとされているものの、実際はツノウシノシタではないものがいる。研究の余地はあるだろう。もし、ツノウシノシタを採集した、という方はご一報いただきたい。
上がオビウシノシタ、下がシマウシノシタ
一方同じシマウシノシタ属のオビウシノシタは本当に厄介である。この2種を見分けるのであれば背鰭、臀鰭の軟条数を数えなければならない。基本的にシマウシノシタよりもオビウシノシタのほうが軟条数が多い。分布域はオビウシノシタが東シナ海や山口県、九州北岸に限られ、シマウシノシタはほぼ日本各地に見られるというが、津屋崎の海にはどちらの種も分布しているようだ。シマウシノシタは日本の広い範囲に分布している。太平洋、日本海、東シナ海とわず、関東以南の本州~九州ならほぼどこの沿岸にもいるのではないだろうか。福岡の津屋崎にも本種は定置網などでよく漁獲され、市場に並んでいる。この個体も津屋崎の「お魚センターうみがめ」で購入したもの。同じパックにクロウシノシタと一緒に入っていたのだ。
真ん中がシマウシノシタ
ササウシノシタの仲間は本州~九州ではあまり食用とはされていない。しかしシマウシノシタはたまに市場にも出ており、肉厚でかなり美味な魚である。今回はムニエルにして食してみた。ウシノシタ科の魚、アカシタビラメ(上)、クロウシノシタ(下)とともに食したがシマウシノシタ(真ん中)がいちばん肉厚で美味であった。以前このぶろぐでもご紹介したオビウシノシタはシマウシノシタににているものの、やや身が薄く華奢な印象を受けた。今回の個体よりもすこし小さめだったからだろうか。食用にするほか、観賞魚としての需要も多少はある。ただシマウシノシタは比較的大きくなるので、よく似たセトウシノシタやサザナミウシノシタのほうが人気がある。なお、焼いてしまうと特徴的な有眼側の帯は失われてしまう。しかし、ササウシノシタ科の魚はウシノシタ科の魚とは向きが異なるのでわかる。眼は右側にあり、カレイの仲間に近いかもしれない。
欧州では「ソール」という魚を食するが、このソール、というのはササウシノシタの仲間の大型種のようだ。学名ではSolea soleaといい、英語名ではCommon sole、もしくはDover soleなどと呼ばれている。全長60cmになる大型種で、外見はササウシノシタよりもカレイの仲間のような雰囲気を感じる。日本ではこの種のような大型種は少なく、カレイ科やウシノシタ科ほどメジャーにはなれないのかもしれない。日本に生息するササウシノシタの仲間では、アマミウシノシタが40cmを超えるのだが、この種は琉球列島以南の種で、本州や九州ではお目に罹れないようである。
きょう開幕するサッカーの祭典は占うのが難しい。週末のAKB48世界総選挙はもっと占うのが難しいが、おぎゆかは若干落ちると予想。松井珠理奈と須田亜香里が名古屋で1-2フィニッシュではなかろうか。個人的には宮脇咲良か、須田亜香里の1位が見たいところだが。