今日は朝から20時までお仕事でした。急いで帰ってきましたが、へとへと。でも真っ赤な皆既月食を楽しめたので、まあそれはそれでよし、でしょうか。今回は以前入手していたものの、紹介できていなかった魚をご紹介。スズキ目・イサキ科・コショウダイ属のアジアコショウダイ。
アジアコショウダイは灰色の体に黒い点が多数散らばっているのが特徴。このような特徴を持つのはほかにチョウチョウコショウダイというのもいるが、チョウチョウコショウダイはこのアジアコショウダイよりもやや体高が高く寸つまりな印象を受ける。それでもよく混同されており、例えばWikipedia英語版に掲載されているアジアコショウダイの成魚の写真は、チョウチョウコショウダイである。
一方幼魚~若魚は白黒のパンダのような模様である。コショウダイの仲間は幼魚と成魚で大きく模様が異なっており、本種もそのひとつの例である。この写真よりも小さいサイズだと、クネクネ泳ぎを披露してくれる面白い魚である。コショウダイの仲間はこのような幼魚期を経ることが多いが、コショウダイやクロコショウダイのような例外もある。アクアリウムフィッシュとしては大型になることから、あまり人気は高くなく、やや飼育も難しい。アクアリウムショップで販売されているのも見たことがない。
名前に「アジア」と入るが、アジア沿岸だけでなく、アフリカ東岸の沖合にあるセイシェルから、中央太平洋ラパ島にまで見ることができる。インドー太平洋域に広く分布しているが、ハワイ諸島などのように生息していない場所もある。国内では和歌山県や愛媛県、高知県、九州、沖縄などに分布しており、九州以北でも水揚げされて食用となっている。ただし高知県の刺し網漁などでは漁獲されても食用にされず、捨ててある個体も見られる。この写真のうち、白黒の若魚は高知県の刺し網にかかっていた個体。
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