一昨日はU-23日本代表がマレーシアに勝ってロンドン五輪出場に大きく前進、今日はフル代表がアイスランドに3-1で勝利。日本サッカー、頑張ってます
マレーシア戦を見ていて、ちょっと意外に思っていたのが、マレーシアチームの選手たちの名前(と顔)。みんなビンとかファイズルとかモハマドとか、完全にマレー系だった。マレーシアは人口の25%近くが華人なので、クアラルンプールの街中などでは、中華系の人をかなりの割合で見かけるんだけど…今のチームには1人もいないようだ。
しかし、監督のオン・キム・スウィーは華人らしい。Wikipediaによると、漢字では王金瑞。福建系かな、、、
バドミントンなんかでは、マレーシアチームの選手のうち、半分くらいは華人じゃないかと思う。民族によって、競技人口に差があるのかもしれない。
一方、今日のアイスランドチーム。みんな苗字に「ソン」がついている。しかし、苗字といっても家族の名前ではなく、父や母、姉妹とは苗字が違うらしい。。。
なんとアイスランドには原則「姓」がなく、ファーストネーム+(ミドルネーム+)父の名前にソン(男子)ドッティル(女子)を付けたものが正式の名前なのだそうだ。
例えばヨンソン選手は、お父さんのファーストネームがヨンだからヨンソン。ビョルンソン選手はお父さんがビョルンというわけ。逆にヨンソン選手、ビョルンソン選手のお父さんたちは、当然ヨンソンやビョルンソンではなくて、ステファンソンとかエリクソンとか(実際の名前は知らないので適当に)、みたいな感じ
女性はソンじゃなくてドッティルだから、ヨンソン選手に姉妹がいたら、ヨンスドッティルとかになるそうで。歌姫ビョークは、本名がビョーク・グズムンズドッティルだそうな。
人によっては、母の名前にソン・ドッティルをつけた方を使う場合もあるらしい。家庭の事情とか主義主張とか、いろいろあるか
そんなわけで、アイスランドでは公式の場でもファーストネームを呼ぶのが普通で、電話帳がファーストネームのアルファベット順に編集されているとか。そして父・母・子どもたち(男の子と女の子)の苗字が違うため、家族で海外旅行の際には「なんで家族全員違うの???」ということで問題が起こることもあるとか。
「〇〇の息子」という意味を持つ姓は、ヨーロッパのほかの地域にもいろいろある。アンデルセンの「セン」もたぶんそうだし、マクドナルド(McDonald)のMcや、O'neilのO’などもそうだと聞く。しかし、遠い祖先の誰かの名前ではなくて、自身の父親の名前をずっと使い続けるのって、なんかいいかも。
子どもに命名するとき、孫も使うことを考えてつけるのかな、、、
世界はいろいろあって面白い。