日曜の朝、我が家は7時半から8時半まで次男がテレビにかじりつく。戦隊&ライダーのヒーローシリーズファンなので
この2月から放送しているのは、「獣電戦隊キョウリュウジャー」。なんか充電池をガンにセットして変身し、恐竜が巨大マシンになったものに乗りこんで操縦したりする。
次男によると、5人のキャラクターの描き分けがはっきりしているのがいいそうで なるほど、そういう感じ。
テーマがサンバになってて、変身するときもサンバのステップを踏みながら 闘いのシーンでもサンバホイッスルがよく鳴っていてにぎやか。エンディング曲もサンバ風といえばサンバ風、かな
しかし歌詞に出てくるのが、「踊れサンバ」はいいとして、「歌えムーチョ」など、なぜか「ムーチョ」が何度も。。。これはかなり微妙。。。
サンバはブラジル発祥の音楽で、一般に歌詞もポルトガル語。「サンバ」という単語ももちろんポルトガル語だ。「ムーチョ」はスペイン語で「とても~」「たくさん」「もっと」の意味で、「ベサ・メ・ムーチョ」などでおなじみの単語。なぜにポルトガル語とスペイン語を混ぜこぜに使う?
番組サイトにはテレビ朝日にも東映にも、使われる単語の説明が出ている。必殺技のときに言う「Vamola!」(行くぜ!)はポルトガル語、コンビネーション必殺技では「Vamola Mucho!」とポルトガル語、スペイン語を合体した造語を発しているそうな。マシンが合体する時は「Ha, Ha, Sim, Ha, Ha」と声が出てるそうで、「Sim」が英語の「Yes」に相当するポルトガル語。要するに“ラテンのノリ”を表現したいわけね
「カラムーチョ」なんて人気スナックもあるし、「ムーチョ」は覚えやすくていいと思ったのかな。子ども番組に目くじら立ててもと思うけど、これで覚えちゃった子どもたちがどこかでブラジル人と出会って「ムーチョ!ムーチョ!」を連発したら、、、はてさて
西洋人に中国人と日本人の区別が難しいように、日本人はラテンはみんな同じと思ってたりする傾向がなきにしもあらず。日本に住んでるブラジル人やペルー人は、そのあたりのことを実感してるかも。しかし、子ども番組がそれを助長していいのかな~。
毎週日曜に見るたびに落ち着かない