全日本フィギュアスケート選手権が終わり、世界選手権などの日本代表選手が決まった。
■世界選手権/四大陸選手権
男子:羽生結弦、高橋大輔、無良崇人
女子:浅田真央、村上佳菜子、鈴木明子
アイスダンス:リード組
■世界ジュニア選手権
男子:田中刑事、日野龍樹
女子:宮原知子、本郷理華
今回は珍しく、男女とも世界選手権代表がそろって四大陸選手権にも出場することになった。毎年、四大陸には1人か2人、世界選手権とは違うメンバーが選ばれていたので、ちょっと異例な印象だ。
世界選手権・四大陸選手権・世界ジュニア選手権の派遣選手選考基準から、今回の選考を考えてみた。
シニアの選手権は、主に3つの条件で選考される。世界選手権は上位3名、四大陸は上位6名から。 注…()は年齢制限で出場資格なし
(1)グランプリファイナルの日本人上位3名/グランプリシリーズランキング上位3名/6名
男子:①高橋大輔(ファイナル1位)②羽生結弦(ファイナル2位)③小塚崇彦(ファイナル5位)
④町田樹(ファイナル6位、シリーズランキング4位)⑤無良崇人(シリーズランキング9位)⑥織田信成(シリーズランキング10位)
女子:①浅田真央(ファイナル1位)②鈴木明子(ファイナル3位)③村上佳菜子(シリーズランキング9位)④今井遥(シリーズランキング17位)
(2)全日本選手権3位/6位以内
男子:①羽生結弦②高橋大輔③無良崇人④織田信成⑤小塚崇彦⑥中村健人
女子:①浅田真央②村上佳菜子(③宮原知子)④鈴木明子⑤本郷理華(⑥加藤利緒菜)
(3)全日本終了時点でのワールド・スタンディング上位3名/6名
男子:①羽生結弦(2位)②高橋大輔(3位)③小塚崇彦(6位)④町田樹(10位)⑤織田信成(14位)⑥無良崇人(18位)
女子:①鈴木明子(2位)②浅田真央(5位)③村上佳菜子(9位)④今井遥(19位)⑤西野友毬(40位)⑥庄司理紗(41位)
男子の高橋大輔と羽生結弦はどれも満たしているので文句なしに世界選手権が決まったと思われる。3人目が無良になったのは、シーズン初めからここまで大会ごとに調子を上げていること、大事な全日本にピークを合わせて内容のいい演技ができたことが大きいのかな。
四大陸選手権は「できるだけ各国トップ選手を派遣するように」とISUからお達しが出ていると聞く。ヨーロッパ選手権に比べると格下の感があり、オリンピックシーズンは特に強豪選手が出場しないことが多いからだろう。
日本は「全日本チャンピオンは四大陸も」が慣例になっているから、羽生は当然。高橋大輔は“地元”が考慮された?(今回は大阪で開催。)無良はポイントを獲得してワールド・スタンディングを上げ、世界選手権の滑走順を有利にすることも理由か。
例年なら全日本4位、5位が派遣されることが多い四大陸。織田は無良と2点ちょっとの差だし、地元でもあるから四大陸はありかと思ったが、SPフリーともにミスがあり、どこか無良ほど気迫が感じられなかった点で印象がよくなかった気がする。
足を痛めていた小塚は、「柔道の山下選手も骨折していたが出場した」と佐藤信夫コーチが送り出したそうだ。四大陸だけでも確保させようと考えたのかもしれないが・・・上位陣と点差が開いたのがきつかったかな。「怪我を治して出直して」ってことか。
女子はもともとトップ3が頭ひとつ抜けてたので、世界選手権に関しては順当。全日本7位の西野友毬が5位か6位に入ってたら、四大陸もあったのかな~と思うが
世界ジュニアも、ジュニアグランプリシリーズとファイナル、ワールドスタンディングが主な基準。今季の枠は男女とも2人。
(1)全日本ジュニア3位以内
男子:①日野龍樹②宇野昌磨③田中刑事
女子:①宮原知子②加藤利緒菜③本郷理華
(2)ジュニア・グランプリファイナル日本人上位3名/シリーズランキング上位3名
男子:①日野龍樹(ファイナル3位)②田中刑事(ファイナル6位)③宇野昌磨(シリーズランキング12位)
女子:①宮原知子(ファイナル5位)②大庭雅(シリーズランキング9位)③本郷理華(シリーズランキング10位)
(3)全日本選手権参加者のうちジュニア年齢で派遣希望のある上位3名
男子:①田中刑事(7位)②日野龍樹(10位)③宇野昌磨(11位)
女子:①宮原知子(3位)②本郷理華(5位)③加藤利緒菜(6位)
(4)全日本終了時点でのワールド・スタンディングのうちジュニア年齢で派遣希望のある上位3名
男子:①田中刑事(29位)②日野龍樹(37位)③宇野昌磨(49位)
女子:①宮原知子(38位)②(?)西野友毬(40位)③(?)庄司理紗(41位)④大庭雅(65位)⑤友滝佳子(71位)⑥本郷理華(96位)
男女とも、全日本ジュニア2位が落選した形になった。3枠だったらよかったんだけど
宇野昌磨はまだプログラムにトリプルアクセルがないので、田中刑事がトリプルアクセルを決められるなら、より上位に入れる確率が高いだろう。日野と田中に3枠取ってきてもらって、来年は宇野も本田太一も出してあげよう!
加藤利緒菜は今季国際大会出場がなく、ジュニアグランプリシリーズで2位・5位と安定していた本郷理華が全日本シニアでも好演技で上位だったので、、、こちらも来季に期待
アイスダンスは、世界選手権のミニマムポイントをクリアしているのがリード組だけ。四大陸は平井絵巳/アソンション組、ブリナ・オイ/水谷太洋組もクリアしているので、各国・地域3人/組ずつ出場できる四大陸は派遣するかと思ったんだけど(自国開催だし)、厳しいな、、、
今夜はメダリスト・オン・アイス
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