世界ジュニア2025男子SP最終グループ

　フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2025が、男子ショートプログラム（ジャッジスコア）、最終グループのみ。
　ここまで、チェ・ダビン（韓国）が77.22で首位、高橋星名が76.85で続いている。

＜G7＞
中村俊介　SP：81.29(4)
　「Larger Than Life」「Everybody」バックストリートボーイズ♪　黒の革ジャン風。動き出しからノリノリで、しっかりと高さを出す3アクセル。3ルッツ＋3トウも余裕がある。後半3フリップはスピードに乗って大きな流れで。
　音に合わせて両足ジャンプなどの振付もハマるステップ、スピンも曲とマッチしていた。思わず体が動くようなパフォーマンスに会場も手拍子。ベスト大幅更新でトップに

ジェイコブ・サンチェス（アメリカ）　SP：82.88(3)
　「Music」♪　黒シャツ赤ベスト。大きな3アクセル、両手上げ3ルッツ＋3トウと決め、勢いに乗っていく。後半も両手上げ3フリップ。曲が盛り上がっていくところで伸び伸びとステップ。終わってガッツポーズ
　中村俊介をかわしてトップに立つ。

ヤンハオ・リ（ニュージーランド）　SP：72.96(10)
　「Supreme」ロビー・ウィリアムズ♪　ラベンダー色。相変わらず一歩ですーっと進むスケーティングで、3アクセルが惜しい転倒　3フリップは決まり、Y字に近い姿勢のスピンやドーナツスピン、仰向けスライディングを織り込んだステップなど。後半3ルッツ＋3トウ頑張った。

ソ・ミンキュ（韓国）　SP：86.68(1)
　ベートーヴェン「月光ソナタ」♪　白からブルーのグラデーション。流れのある3アクセルで高いGOEをもらい、3ルッツ＋3トウも安定。コンビネーションスピンの回転速度と姿勢の良さ、ヒールエッジを入れてもびくともしない。3フリップはきれいに下りてイーグルに繋げる。
　着氷の膝も柔らかいし、腕や指の使い方も美しい。表情豊かなステップ、終わって力強いガッツポーズも当然　ベスト大幅更新

アダム・ハガラ（スロバキア）　SP：80.89(5)
　「Another Love」♪　透ける黒に赤。すっと3ルッツ＋3トウ、きっちり3アクセル。さらに背が伸びて、少年ではなく青年の雰囲気を漂わせる。ステップの一部のように短い助走で跳んだ3フリップはツイズルに繋げる。
　ベストに近い得点で一安心。

中田璃士　SP：86.04(2)
　「Aroul」「Uccen(Dwts Remix)」♪　黒に赤系ベスト。きりっとポーズを決めて滑り出し、スピードに乗った3アクセル。3フリップもスムーズに流れる。キャメルスピンでヒールエッジもきれいに入った。
　後半3トウ＋3トウが回転が遅いくらいに見える高さで下りれば、あとはダンサーになりきって踊るだけのステップ。今できることは全てやりきった！のガッツポーズ
　　ベスト更新に満足げなキス＆クライ。ただ一人演技構成点で40点越え。

　結果、ソ・ミンキュがトップ、中田璃士が2位、ジェイコブ・サンチェス3位、中村俊介4位、5位アダム・ハガラまでが80点台。高橋星名は76.85で7位につけた。
　私としては、李嘉銳(Jiarui LI)（香港）が無事にフリーに進んだのが嬉しい。マティアス・リンドフォース（フィンランド）は姉3人もフィギュアスケーターという一家だが、25位でフリーに進めず残念。
　フリーは1日おいて28日(金)現地18時、日本時間深夜2時から。