建築設計者の日々是好日

建築家として感謝をもって生きる日々の記録

まちづくり

2008年03月02日 | 活動
私は何年か前から西落合というところのまちづくりに関わってきた
40をすぎたら何かボランティアをしたいと考えていたことや、地域に同年代の建築家仲間がいたこともあり、結構打ち込んだ
しかし、いろいろな環境の変化から急速に活動はしぼんでしまった
それでも、細々と活動は続いていて、今日は元町会長の奥様が引き合わせたい人がいるからというので、元会長のお宅でお会いしてきた

事前にいただいていたその方のまちづくりにたいする考え方は、素人離れしたしっかりしたもので感心していた
お会いしてみると、保険関係の会社にお勤めとのこと
自宅をつくるのに土地を探しまわって、結局西落合に決めたという
西落合を外から見て比較検討していいと思い住むことにした方が、まちづくりに参加してくれるのは非常にうれしいことだ
いろいろお話させていただいたが、その方は建築学科出身の異色の保険マンだということがわかり、私の疑問が氷解した

その方のテーマはまちづくりの中でも、私権に関わらないで済むためこれからのひとつの課題としていいのではないかとお話しした
まちづくりは、すぐには目に見える形にならないので関心が薄いが、私権に関わることになると今まで無関心だった方が急に活発になるという経験をしたことがある
何をもって「まちづくり」とするのか?
まちづくりというと、道路や建築のハードの部分をイメージされる方が多いと思う
しかし最後は「自主的な自治システムの確立と」いうことになるのだと思っている
自分のまちをどうするのか自分で決める、自分でつくる、自分で管理運営する
これらをまちの住人が、どのようなシステムで決定してゆけばいいのだろうか

私は世田谷のまちづくり活動の揺籃期を10年ほど見てきた
世田谷は結果的に出資金を集めてその運用益でまちづくり活動を支援するというシステムを作り上げた
それまでの、関係者の方々のご苦労も見てきた

西落合はこれからじっくりと西落合にあったシステムを構築してゆかなければならないだろう
世田谷での合い言葉は、「住み続けること」だった
実はこれには税制等、自治では何ともしがたい問題があるのだが、これなくしてコミュニティの形成、保持は不可能だ
西落合がどのような道を切り開いてゆくのか、次世代のためにもあたたかく見守りたい

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« さくらガーデン | トップ | スカイプ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

活動」カテゴリの最新記事