大学講師の仕事は、週二回90分授業を受け持つ。
講師業は博満の好きな仕事の一つで、サラリーマン時代も専門学校の講師を引き受け、3年続けた。
幸い、競合会社の手伝いなどビジネスに影響を与える仕事は許されないが、
本人の能力開発や社会貢献に役立つ仕事に就くことは認められていた。
博満のような役員は、退職後、あるいは退職前に、別会社の社外取締役に就く人もいるわけだが、博満は現場が好きなのだ。
専門学校の講師の時給は1万円。
授業の準備に授業時間の10倍かかるとはいえ、悪くない。
テキスト作成費やテストの作問・添削費は別にもらえるのだ。
一方、大学講師の仕事は時給3500円。
これも他の仕事と比べてると悪くなさそうだが、授業の準備の時間を考えると、ほぼボランティア。
ただ、教える楽しさはある。
博満は中小企業診断士の資格を持っており、製造業の営業をテーマにほそぼそと活動をしてきた。
その縁で、大学講師の仕事ももらえたわけだが、もう少し違う分野を研究してみようと博満は考えた。
レストランやコーヒーショップ、居酒屋などの飲食業や八百屋、魚屋などの個店経営などは書籍もあり勉強していた。
全く知らない世界に飛び込んでみたい。
風俗産業。
ちょっと無理。やくざがらみになったら大変だし、はまったらさらに人生を誤るかも。
では、キャバクラ、ホストクラブ、ショットバーなどの、いわゆる水商売はどうか。
普段からモテモテの博満。
ホステスとまずい関係になり晩年の人生設計を誤ってはと考えた。
では、葬儀屋はどうか。
華やかさには欠けるが、高齢化社会の進展にともない、きっと儲かっているはず。
葬儀屋の仕事について人生を誤ったという話は聞いたことがない。
地味な業界だ。
という訳で、早速、葬儀屋の募集広告に応募し、見事合格。
夜勤の仕事を始めることになった。ちなみに、一晩、1万円。
役員までやった博満の仕事じゃないぞ、と言われそうだが、好奇心が勝る博満、お構いなし。
大学講師と葬儀屋のバイトの二束のわらじのスタートだ。
<最近の散歩コース、青山霊園>
講師業は博満の好きな仕事の一つで、サラリーマン時代も専門学校の講師を引き受け、3年続けた。
幸い、競合会社の手伝いなどビジネスに影響を与える仕事は許されないが、
本人の能力開発や社会貢献に役立つ仕事に就くことは認められていた。
博満のような役員は、退職後、あるいは退職前に、別会社の社外取締役に就く人もいるわけだが、博満は現場が好きなのだ。
専門学校の講師の時給は1万円。
授業の準備に授業時間の10倍かかるとはいえ、悪くない。
テキスト作成費やテストの作問・添削費は別にもらえるのだ。
一方、大学講師の仕事は時給3500円。
これも他の仕事と比べてると悪くなさそうだが、授業の準備の時間を考えると、ほぼボランティア。
ただ、教える楽しさはある。
博満は中小企業診断士の資格を持っており、製造業の営業をテーマにほそぼそと活動をしてきた。
その縁で、大学講師の仕事ももらえたわけだが、もう少し違う分野を研究してみようと博満は考えた。
レストランやコーヒーショップ、居酒屋などの飲食業や八百屋、魚屋などの個店経営などは書籍もあり勉強していた。
全く知らない世界に飛び込んでみたい。
風俗産業。
ちょっと無理。やくざがらみになったら大変だし、はまったらさらに人生を誤るかも。
では、キャバクラ、ホストクラブ、ショットバーなどの、いわゆる水商売はどうか。
普段からモテモテの博満。
ホステスとまずい関係になり晩年の人生設計を誤ってはと考えた。
では、葬儀屋はどうか。
華やかさには欠けるが、高齢化社会の進展にともない、きっと儲かっているはず。
葬儀屋の仕事について人生を誤ったという話は聞いたことがない。
地味な業界だ。
という訳で、早速、葬儀屋の募集広告に応募し、見事合格。
夜勤の仕事を始めることになった。ちなみに、一晩、1万円。
役員までやった博満の仕事じゃないぞ、と言われそうだが、好奇心が勝る博満、お構いなし。
大学講師と葬儀屋のバイトの二束のわらじのスタートだ。
<最近の散歩コース、青山霊園>