サッカー カタール世界杯2022のマスコット لعيب ラアイーブ (#ライーブ)
■サッカー カタール世界杯2022は サイバーエージェント(+テレビ朝日)の
インターネットテレビ abema tvでも生配信
■カタール国の王族によるスポーツイベント招致の歴史
日本サッカー界では 1993ドーハの悲劇で知られる
// ドーハの悲劇とは サッカー世界杯1994 アジア地区最終予選での 敗北のこと
カタール国 ドーハ市 (قطر カタル国 دوحةドウハ市)
さて ここで問題です
サッカー世界杯カタル2022では 駱駝(ラクダ)の活躍が話題になりました
では サッカー世界杯カタル2022の招致の鍵となった
2006年 地域五輪「アジア競技大会 カタル国ドウハ市2006」では
どんな動物が話題になったでしょう
(解答例) 馬(ウマ)
2006年 地域五輪「アジア競技大会2006」を 五輪規模で 開催し
2010年 この実績を元にして サッカー世界杯2022の開催が決定しました
// 2006年当時の様子や 動画はこちら
// 馬が 六階建ての観客席を駆け上がっていく点灯式 ...
// アジアの様々な風物を描く壮大な演出 等々
cf.預言者モハンマド( محمد )の
第六天を超えて 上昇 ( معراج ミイラージュ)する 夜の旅 (اسراء エスラー)
■これから先 カタル国ドウハ市では
2024年には 世界水泳
2030年 地域五輪「アジア競技大会2030」 の開催が予定されています
一方
アジア競技大会2006の準備と同時に
オリンピックへの立候補も開始されましたが
2016五輪(リオ・デ・ジャネイロ市に決定)
2020五輪(東京市(東京二十三区)を含む東京都に決定)
2024五輪(パリ市に決定) + 2028五輪(ロサンゼルス市に決定)
2032五輪(オーストラリア国ブリスベン市に決定) に落選し
現在 2036五輪への立候補の準備が進められています
■地下資源依存からの脱却に向けた
施策の一環としてのスポーツイベントと 外国人労働者
天然ガス等の地下資源の輸出で手に入れた資金は
地下資源が無くなった後も 国の持続を可能とするような
カタル市民の為の 諸基盤
(スポーツ施設を含む文化施設 市民の住宅 商業地 等々)の
大規模な造成や建築に費やされています
それらの大規模な造成や建築は
外国から 仕事を求めて集まってくる
外国人労働者達(非市民)が請け負っています
カタルの市民と非市民(外国人労働者)については
こちらによく纏められています
これらの資料から
カタル市民はアラビア半島の遊牧民=アラブ系 > 王族、 ペルシア系、
東アフリカからの奴隷の子孫(アフリカ系)等の祖先から成り
このカタル市民は 人口の3割→1割程度を占め、
残りを外国から 仕事を求めて集まってくる
外国人労働者達(非市民)が占めている
カタル市民の住居は、外国人労働者の住居とは異なる
市民には 広い住宅を建てるための無利子のローンが提供される
外国人労働者は、賃貸ユニットまたは雇用主が提供する住宅や寮に住んでいる
住民は 市民と非市民(外国人)とに 大きく分断され
出身地、家系、文化的慣習に基づく下位区分がある
といったことが分かります
■実際に大規模造成の様子を見てみましょう
下の写真は アジア競技大会2006の準備と同時に
ドウハ市の海辺に造成された人工島「真珠島」と
その上に立ち並ぶ 住宅 商業施設 文化施設等
「真珠島」という名前は この場所が 真珠採りの場所だったことに因んでいます
// 1940年代の石油発見以前のドウハ市の 数少ない産業である 漁業と 真珠取り
カタル市民と 外国の不労所得者は こうした住宅に住んでいます
一方 こうした造成や建築に携わる外国人労働者(非市民)の多くが
飯場(はんば : 相部屋で賄付きの共同住宅)で暮らしています
// 日本で建築労働者の大半を占めるようになった
// 技能実習生のベトナム人の現状も要参照 ...
■今回のサッカー世界杯では
非市民の外国人労働者の 「死者の数」が話題となっています
2013年調査では
人口約180万人の内 カタル市民は30万人程度
→ 外国人労働者 150万人程度
外務省のデータでは
2020年調査で
人口約280万人の内 カタル市民は30万人程度
→ 外国人労働者 250万人程度
概算の平均で この十年の外国人労働者の数を200万人とし
仮に 年齢を20-30歳台と想定すると
英ガーディアン紙
2010-2020の外国人労働者の死者 6500人以上 → 一年の死者650人以上
→ 650/2000000 = = 1/3000 「一年で 3000名に1名が死亡」
国際人権団体アムネスティ(amnesty 恩赦)
2010-2019の外国人労働者の死者 15000人 → 一年の死者1700
→ 1700/2000000 = 1/1200 「一年で 1200名に1名が死亡」
こちらの厚生労働省の資料によると 2021年は
全年齢では日本人の年間死亡率は 概算で 「1年で 100人に1人が死亡」
20-30歳台の日本人の年間死亡率は 概算で 「1年で 2000人に1人が死亡」なので
ガーディアン紙の不十分な統計では
カタルの外国人労働者の死亡率は 日本人の20-30歳台と同程度
国際人権団体アムネスティの統計では カタルの外国人労働者の死亡率は
日本人の20-30歳台の二倍程度 ということがわかります
こうした状況に対して 親方による労働者の丸抱え制度の解体や
最低賃金導入等の制度化が試みられています
例えば
国際連合「国際労働機関」駐日事務所の報道発表
「保証人制度の解体と最低賃金の導入」
日本の技能実習制度に関しても
カタルの事態と 全く同じことが問題となっています
■スポーツ以外の カタル国の文化事業の例
カタル国王族直属の 放送局 「アル ジャジーラ ( الجزيرة 島 )」
アラビア語版1 アラビア語生放送版1(動画)
アラビア語版2 アラビア語生放送版2(動画)
英語版 ボスニア語版
スポーツチャンネル 世界各国語(タイ語等 約十カ国語)
ドキュメンタリーチャンネル
アル ジャジーラ「カタル ワールドカップ2022で 足跡を残す 日本人」
上の映像は パレスチナ近隣 アラビア語世界の中心都市の一つ
レバノン国ベイルート市で 精力的な活動を展開する
大久保武 前駐レバノン大使のtweetの引用で締め括られています
「#日本 代表の 森保監督は #クロアチア_日本 戦終了後、ファンへの感謝と 対戦相手への敬意を表した. これが真の武士の精神であり、特に敗北を受け入れたときに 最高の状態で現れる」
موريياسو مدرب المنتخب #الياباني يعبر عن امتنانه وشكره للجماهير ،و حتى احترامه للخصم بعد نهاية مباراة #كرواتيا_اليابان. تلك هي روح الساموراي الحقيقيه التي تتجلى في ابهى صورتها خاصة عند قبول الهزيمة. انت بطل حقيقي! أهنيك و المنتخب الياباني على الانجاز العظيم! pic.twitter.com/vjs6ncaskJ
— Takeshi Okubo (@TakeshiOkubo3) December 6, 2022
カタル国王族直属の 文化財団 「カタル財団」による様々な文化事業
// 会議場 学校 図書館 病院等の 様々な文化施設の 建設・運営
1.日本の建築家の設計による会議場
スィドラと名付けられた カタル国立会議場2011のテラスの柱
// 進化計算による 三次元構造設計によって造形された 木の枝状の 柱
// スィドラは 夜の旅 (اسراء エスラー) で 上昇( معراج ミイラージュ)する
// 預言者モハンマド( محمد )だけが通過できた この世の果てにある 木
// スィドラの木は カタル国立会議場の発注者である カタル財団のマーク
// 聖典に於ける用例「 عِندَ سِدْرَةِ الْمُنْتَهَى 果てにあるスィドラの傍で」
// 動画では スィドラの木の建設と 建設労働者の様子が 描かれています
2.大英図書館(british library)の協力による カタルデジタル図書館の資料に見る
ギリシア語資料のアラビア語への翻訳
// これらのアラビア語資料は 後にラテン語に翻訳されて 欧州に広まりました
ディオスコリデス διοσκορίδης ديسقوريدوس
『薬物誌』(1世紀 ギリシア語 (絵押下→next釦押下))の
アラビア語翻訳版例(左矢印押下)
ヒッポクラテス ἱπποκράτης أبقراط の
アラビア語翻訳版例(本の画像押下→左矢印押下)
ガレノス γαληνός جالينوسの
アラビア語翻訳版例(本の画像押下→左矢印押下)
■qatar2022の愛玩物 لعيب ラアイーブ #ライーブ
■対戦相手
(グループステージ)
11月23日(水)現地時間16:00/日本時間22:00 日本 – ドイツ
// 欧州のゲルマン語国
11月27日(日)現地時間13:00/日本時間19:00 日本 – コスタリカ
// 中米のラテン語国
12月1日(木)現地時間22:00/日本時間28:00 日本 – スペイン
// ギリシア語→アラビア語世界の遺産を引き継ぐ 欧州のラテン語国
(決勝トーナメント)
12月5日(月)現地時間18:00/日本時間24:00 日本 – クロアチア
// ラテン語系基督教(カトリック)の多い スラブ語国
// 競技服の市松模様は 国章や国旗の市松模様に因む
// زها حديد (ザハー・ハディード)設計の
// استاد الجنوب (エスタード アル ジャヌーブ : ドウハ市の南の)南競技場で開催
// 時間内に勝敗が決まらず
// pk(penalty kick)戦(kicks from the penalty mark)迄 縺れ込みました
12月10日(土)現地時間18:00/日本時間24:00 ポルトガル - モロッコ
// ポルトガルは
// スペインと並びアラビア語世界の遺産を引き継ぐ 欧州のラテン語国
// モロッコは カタルと同様 アラビア語世界でもある スペイン対岸の国
モロッコが勝利すると 「アラビア語世界の旗」として
多くのアラビア語世界の国が採用する「アラブ式の旗」の原型に近い
「パレスチナの旗」が揚げられるのも興味深いところです
パレスチナは 占領軍(イスラエル軍)による統治と
占領者の植民に伴う 強制立退・破壊が 現在進行形で行われている地域
// ロシアによる占領が問題になっている ウクライナと同様の事態
宗教国家(ユダヤ教国)であるイスラエル国の住民は
移民であり市民であり占領者であるユダヤ教徒と
// 放浪の後に 紀元前10世紀頃 パレスチナを占領し
// その後 紀元1-2世紀頃に世界各地に散らばっていったユダヤ教徒の末裔
先住民であり 被占領者である
非ユダヤ教徒(二級市民/非市民の パレスチナ人)とに
大きく分断されてしまっています
またイスラエル国に於いて
こうした状況に異を唱える 多くのユダヤ教徒への締め付けも
現在 特に強くなっています
パレスチナのガザ地区は 現在
原理主義勢力(歌や 踊りや 女性の社会的活動を 否定する人たち)が
占領の進行に対する防衛の為に 立て籠もり中で 時にウクライナの様に 反撃も...
一方 パレスチナのヨルダン川西岸地域では
町に展開する 銃を構えるイスラエル軍や
イスラエル軍による分離壁建設・強制立退・破壊に対しては
為す術もありませんが (銃で撃たれてしまうので)
// 今日 ヨルダン川西岸地域の 多くのパレスチナ人が
// 移動に制限のある イスラエルの二級市民(非ユダヤ教徒の市民)等として
// 安い労働力として 仕事のあるイスラエルの町に通って 生活費を賄っています
しかし 歌や 踊りや 女性の社会的活動 等々の 自由な展開を推し進める
文化的な交流による占領状況突破を目指す 様々な世俗勢力が 力を持っています
覆面落書作家バンクシー banksyが
世界で最も「美味しい(突っ込み甲斐のある)壁」の一つとして活用しているのも
このパレスチナのヨルダン川西岸地域の イスラエル軍による 分離壁
// 例えばヨルダン川西岸地区の ベツレヘム市 ביתלחם بيتلحم は
// イエースース ιησους の生まれた町としても知られる 観光都市で、
// 英国 バンクシー banksyの 「分離壁ホテル the walled off hotel」や壁画群が
// 多くの人々を集めている場所
占領下の 仕事の少ないパレスチナ ...
パレスチナの多くの人達が 近隣の都市や
カタル等の仕事のある都市に逃れて 暮らしています
(memo)カタル蹴球世界杯 公式球 :
グループステージと準々決勝は 「رحلة rhla 旅」
準決勝と決勝は 「حلم hlm 夢」
12月14日(水)現地時間22:00/日本時間28:00 フランス - モロッコ
12月17日(土)現地時間18:00/日本時間24:00
三位決定戦 クロアチア対モロッコ
// クロアチアは ラテン語系基督教(カトリック)の多い スラブ語国
// 競技服の市松模様は 国章や国旗の市松模様に因む
// モロッコは カタルと同様 アラビア語世界でもある スペイン対岸の国
12月18日(日)現地時間18:00/日本時間24:00 決勝戦 フランス - アルゼンチン
(代表的な選手)
フランス : アフリカ系フランス人 mbappé ((ɛ)mbape エムバペ)
アルゼンチン : イタリア系アルゼンチン人 messi (メッシ)
// 二人は共に フランス国パリ市の
// 「パリ・サンジェルマン paris saint-germain」所属
// 「パリ・サンジェルマン」は 2011年以降
// カタル投資庁の資金投入により 非常に強力なチームとなりました
// フランスは欧州のラテン語国 アルゼンチンは南米のラテン語国
// cf.バスク系フランス人 ♪ラヴェル1908
// ウクライナ系フランス人 ♪ゲンズブール1958
// cf.イタリア系アルゼンチン人 ♪ヒナステラ1938 や
// その教え子の一人 ♪ピアソラ1968 1969 1971 1972
// 先住民の父とバスク系の母を持つアルゼンチン人 ♪ユパンキ1948
(memo)メッシに授けられた黒い上着 بشت ビシュトが話題に
12月19日(月)
カタル国の対岸 西アジアに於ける 文化や商業の中心地の一つであり
歌や 踊りや 女性の活躍の 中心地の一つでもあった イラン
// イスラーム勢力の実権把握後
// 歌や踊りを生業とするスターの多くが海外に流出 ...
今日 女性の服装チェックを巡って 死の危険を顧みず
多くの人々が 街頭や学校で抗議の声を上げ 歌い 踊っています
サッカー選手 アミールレザー・ナスル・アーザーダーニーさんもその一人
// امیررضا نصرآزادانی (恐らくエスファハーン市アーザーダーン地区出身)
現在 死刑執行の危機に見舞われており その回避のための署名が始まりました
#زن_زندگی_آزادی (ペルシア語) #女性命自由 #ژن_ژیان_ئازادی (クルド語)
2023年10月6日(金)
2023年のノーベル平和賞のテーマは
「#女性命自由 zan_zendegī_āzādī #زن_زندگی_آزادی」
受賞者は人権侵害への抵抗者の一人
イランのナルゲス・モハムマディー نرگس محمدی さん
「今年(2023)の平和賞は 前年(2022)の 神権政権の女性に対する差別と抑圧政策に反対して デモを行った数十万の人々への表彰でもある。 this year's peace prize also recognises the hundreds of thousands of people who, in the preceding year, have demonstrated against the theocratic regime's policies of discrimination and oppression targeting women」
2023年10月19日(木)
2023年の欧州連合議会の人権賞のテーマも
「#女性命自由 zan_zendegī_āzādī #زن_زندگی_آزادی」
受賞者は 髪覆い(حجاب ヘジャーブ)の被り方を理由として
道徳警察に拘束され 死亡した
イランのクルド人 マハサー・アミーニー مهسا امینیさん
(1999年9月21日-2022年9月13日)と
その死後に展開した
「#女性命自由 zan_zendegī_āzādī #زن_زندگی_آزادی」運動
■八つの競技場の紹介
下は 974個のコンテナと 鉄骨から成る 移設可能な港の仮設競技場「974競技場」
コンテナ内には 工場で控室・売店・便所・階段等が設えられ 現場では組立てるだけ
// 数字の書かれた 黒いコンテナの積み重ねが 階段のコンテナ
建築過程動画はこちら等
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