I-feelinブログ

職人 -時代の変化-

先日、長くお付き合い頂いた業者さんからハガキが届いていました。

ハガキの内容は令和2年7月31日いっぱいで廃業するという案内でした。

この業者さんは溶接屋さんでして、父からの紹介で父が鶴見や川崎で仕事をしていた頃からの付き合いのある溶接屋さんでこの仕事を始めた時に紹介して貰いました。

社長さんと従業員の職人の二人で勤めており現場の職人さんは50年、溶接をしてきたそうです。

半世紀です。

しかし、取引先の廃業等依頼の減少に歯止めが掛からず、スタッフの年齢(社長85歳、職人さん70歳)から廃業と決めたそうです。

昔は、原子力関係の部品の溶接や航空機(マル秘)な物の溶接を持ち込まれたそうです。
先だっていった際も航空機の部品らしき物の見積もり依頼がありました。

でも言ってました。

半自動も半自動でコツがあって、アルミはアルミでコツがあってそれぞれのプロがいると。

一口に溶接と言っても材質や溶接機器が違うだけで違った手腕が必要になると。

単に材料を溶かして着けるだけなのですが実に奥が深い世界なのです。

物を着ける手段が色々あっても溶接は無くならないと思います。

でもこうして職人は減っていく一方でしょうね。

何か時代って奴の残酷さを間近で見せつけられている様に思います。

私が子供の頃から入り浸っていた模型屋さんが閉店したのに続きこうしてまた一件とご縁がある場所が減るのは寂しい限りです。

それだけ私も歳を取ったと言う事なのでしょうが、今後このコロナ過の中でどんな職業や会社が無くなるのか判りませんが、仕事ってやはり人が関わっての仕事です。

物を作るってその作った人の思いが詰まっている訳で、そうしたものがまた一つ無くなるのは実に寂しい限りです。




お二人とも長い間お疲れ様でした。

そして、ありがとうございました。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「店長の部屋」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事