I-feelinブログ

お別れ

柳川様へ

彼がこの世の去ってから約3週間が過ぎようとしている。

亡くなった10月22日は予約が入っており、常連のお客様が開店時間前に車を持って来ておりました。

しかし、彼は開店時間を過ぎても昼を過ぎても来なかった。

もちろん、連絡したり彼の家まで様子を見に行った。。。

昼を過ぎて警察に相談。彼の自宅に行き、警察官が見つけた空いてる窓から消防に安否確認の為に入って貰うと・・。

彼は居た。

しかし、タンカで運ばれ来た彼はうなだれて反応が無い。。。

一緒に救急車に乗って地域の医療センターへ・・。

医師から告げられた言葉は脳出血・・手の施しようがありません。。持って数日です・・。

容態が安定したところ帰宅を進められ、彼に会ってから一旦店に戻る事にした。

彼に声をかけたがもちろん返答はない。。。

これが彼との永遠の別れになってしまった。。。でも、どこかで予感はしてた自分が居た。。。

店に戻る途中、警察官に彼の家の鍵の事の言われていたので彼の自宅に行き、隣の家の方に挨拶をしてから彼の家に行った。

玄関を入ると奥の部屋にお母さんの御遺骨が祭られており挨拶してから、入った。

鍵と免許証を探している時には気が付かなかったが、お母さんの部屋と御遺骨がある部屋が懐中電灯で照らされていた。

主が居なくなった家の戸締りと点いてた電灯や回っていた扇風機を止め、懐中電灯を消し最後に玄関に2つの懐中電灯を置き施錠をして家を後にした。

彼の家を出て数分後に病院から連絡があり18時46分に息を引き取ったと・・。

彼の家の中に入ってる時間位だったのかと思うと何か不思議なタイミングだと思った。

やっぱりダメだったかと思うと同時に喪失感見たいなものが湧いて来ていたが店の後処理を済ませ、また病院に向かった。。。

彼は既に身ぎれいにされて静かにそこに居た。

今にも起こせば起きそうな彼が居たが、それはない。

静に息を引き取られましたと看護師さんから言われたのだけれど、あまり耳に入って来ないこの現実感の無さが際立つ。。。

彼に今までありがとうとお別れの言葉を言って病院を後にした。。

翌日は喪失感で一杯だったが常連のお客様が気にかけて来て頂いたのでそれほど寂しくはなかった。。

悲しみを超えると喪失感で涙すら出ない。。。

けど、彼がいないというのは現実だった。。

彼が亡くなってからの初めての定休日は病院や警察、生前彼が面識あったと思われる方々に連絡をした。

彼が居ない初めての営業日は、彼の私物ややり残した作業等や後片付けに追われた。。

数日間眠れない日が続いたが、水曜日の晩に同業者の社長が心配して駆けつけてくれた。。

その翌日からは少し眠れる様になった。。。

行政から連絡があって、彼について調べたが近親者が居ないと言う事で行政での葬儀になる事、直接火葬になるのは兎も角、最後にお別れがしたいと言う方が何人かいるとお話しをさせて貰った。

11月1日に彼の残したものの事で行政書士に相談もした。

11月4日に再び行政から連絡があり葬儀会社の方で7日間も葬儀会社の営業時間内と言う事、予約連絡(コロナ等人数制限)を頂ければ個別対応してくれるとの事。

配慮して頂いた行政の担当者には感謝しかない。

彼も、彼の生前にお付き合いあった方もこれでお別れだけは出来る。

人数こそ判らないが、仕事中等着の身着のままで彼にお別れを行って来たという方から報告頂いた。

報告頂いた皆さんには、僕からは彼に代わって生前のお礼しか言えない。。

でも、ほぼ個室の中で個々において色々な事をお話しされたと思う。。。

大した事はしてあげらないけれど良かったと思った。。。

 

11月11日午前9時、彼は皆との別れを済ませ、参列された方に見送られて空に上りました。

彼が15歳の頃からの付き合いで出会ったのは店の近所にあったRCショップ。

コースがあって、そこで多くの人と知り合った一人だった。

バイクや車の免許をとってからは遊ぶ事も増え、特にM君の家には入り浸ってた。。

そんな彼らと車のクラブを作ってそれが店名になって、気が付けば30年も仕事を一緒にしていた。。。

色々あった30年、もう少し一緒に仕事したかった。。

色々言いたかった事もあっただろう。。。

不甲斐ない代表でごめん。。。。

先代から引き継いでから、業務を完全に別けてやってきた。

思いっきり作業をさせたかったから無理難題もあっただろうけれど作業だけに専念して欲しいから。。。

でも任せすぎちゃったかな。。?

いつも黙ってやっておいてくれたもんな・・。

お客さんの車も僕の車も、自分の車なんてしょっちゅういじってた。。笑

この仕事が好きなんだけど、最近は修理が多くて詰まんないと言いながらお客さんから調子よくなった、直ったって言われると嬉しそうにしていたよね?

そんな彼はもういない。

やり残した事はあるのだろうげれど、やりたい様にやった人生だったんじゃないかな?と彼の痕跡を片付けながら思う。

君を見送ったから僕の出来る事も、これで一旦終了だよ。。。

病院で整えらた君に、大好きだった店と車の仕事続けるからと約束したからもう少し、一人で頑張ってみるよ。

幸いな事にいいお客さんや、業者さんも応援してくれるしさ。。。

だから安心して安らかに眠ってな。。。

友人で仕事の同志で。。。ホント、君はいい奴だったよ。

今まで、本当にありがとう

 

そして忙しい中、彼とお別れして頂いた方、生前お世話になった方々本当にお世話になりました。

ありがとうございました。

 

アイフィーリン 代表 八木 高


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