中国の名勝地「桂林」観光での出来事。
名物観光の「漓江下り」終点の街「陽朔」で、
前もって予約をしてあるお土産店に行った。
予約とは空港まで、お土産店のオヤジに車で我々を送って
貰うことである。
お店に行くと、オヤジは出かけていて一時間で戻ると云う。
街を一時間ほど見物して、お店に戻ると丁度オヤジから奥さんに電話があった。
都合で遅くなるから、本人は空港まで送って行けないので、
代わりに友達に送って貰うと云うのだ。
暫くすると、Tシャツにサンダル履きで体格のいいアンちゃんが入ってきて、
奥さんと二言三言。
我々の荷物を店の外に運び出した。
慌てて我々も外に出てみると、そこにはパトカーが一台止っているだけ。
そして、そのパトカーに荷物を積み込み始めたのだ。
「オイ、オイ、俺たちは警察に連行されるのか!?」
通訳を介して聞いてみると、このTシャツのアンちゃんが代わりに空港まで送ってくれンだそうだ。
しかも、現職の交通警ら隊所属のお巡りさん。
車中での会話。
「ホントにお巡りさんなの?」
「そうだよ」
「私用でパトカー使ったら不味いんじゃない?」
「今日は非番だから大丈夫だよ」
そう云う問題じゃないんだけど・・・
「ガソリン代は?」
「パトカーだもン、警察モチに決まってるよ」
・・・・・・・・・・
出発が少々遅れたので、猛スピードで突っ走る、
完全なスピードオーバー。
チョット渋滞になってくると、赤ランプを付ける。
料金ゲートが近づくと、赤ランプでノンストップ、速い、速い。
空港ターミナルに着くと車で大混雑、しかし流石にパトカー、
一番便利な駐車禁止区域に堂々と駐車した。
お陰で空港には悠々と間に合った。
最後にお巡りさんだから、お礼のチップを出したら何か言われるかなと思ったが、このお巡りさん、謝謝、謝謝の連発だった。
それも、衆知の眼のあるパトカーの前で受け取った、大丈夫なの?