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必ずコメントに参ります by iina

事実は小説よりも奇なり

2006年01月21日 | 雑感
小説は、事実に添って想像をふくらませる手法があることを地で行く本を読んでいる。きのうのブログで北方謙三対談に典型的な型でもありブログにしてみた。

耐震偽装事件がかまびすしいいま、関東大震災を取材したものだ。
この大震災のドサクサにまぎれて、社会主義者が殺された。
プロローグに表面に現れた歴史的事実が明かされる。
本編に、資料を駆使して大胆な推理が構築されるが、果たして・・・?

朝鮮人が震災に乗じて暴動を起こしたり、井戸に毒を入れたというデマが流れ、朝鮮人虐殺が起こる。大震災によって不安を感じ、朝鮮人だけでなく日本人であっても、ことばが不明瞭な者とか、腹を立てた者に対しても殺戮の刃を振るった不届きな輩があらわれた。
また、反体制的な者を次々に留置場にぶち込んだりもした。その中に社会主義者の巨頭が混じっていた。この巨頭が殺害されたのは、日本の将来に災いをもたらすと考えた憲兵に殺されたのか?
・・・あるいは、政府のスパイだったのか。ならば、仕組まれたというのか。
此処に芥川龍之介が登場し、さらには龍之介自殺の真相と虐殺事件との関係をさまざまな角度から追い求める・・・・。

iinaは、ただいまこの本の最後のクライマックスを中断してブログをつづっている。

興味ある方は、お求めください。
ジャンルは、推理小説
『妄執の推理ー実録・大震災最大事件』著者・黒木曜之助:春陽文庫


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4 コメント

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ずぼらな私は・・・ (ひろちゃん)
2006-01-21 23:05:19
iinaさんに、この本の続きを教えて欲しいで~す

甘えてばかりじゃ、いけませんネ・・・
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ありがとうございます (さいたまキャリコン社労士)
2006-01-22 07:09:25
コメントありがとうございます

対談で、ちらっとでていた面打ち師の話「白日」を先週読んでみました。面白かったですよ。

これからもよろしく。

雪の雷門 いいですね。
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この話って本当にあったんですよね。 (jasmintea)
2006-01-24 20:11:25
本物の話と、小説を交えたら境界線がわからなくなりそうですね。

私は最近また飛鳥時代の迷路へ入り込んで迷ってます。

この時代の真実を知りたいですね♪

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ストーリー (iina)
2006-01-28 12:23:19
ひろちゃん へ

推理小説は本当は自分で読むのが一番だよ。

もぅ~ 仕方ないなぁ~ 今回、限りネ。従って、ネタバレするので、以下はご注意ください。

芥川龍之介の発表作品の文章と照らしあわされるように、心理描写されます。いろいろな人達の思惑が展開され次々に状況が一転し、また一転します。

一部を事実とし、二部はすべて創作です という作者の断りつきですから、念のため添えます。



関東大震災のドサクサにまぎれて、社会主義者巨頭Mと妻Nと子供が憲兵Kに殺された。

日本の将来の災いを絶つという名目だった。

実は極左翼のMは生活苦から金銭の対価として政治家Sのスパイに落ちていた。

一方、軍の傍流と自覚する憲兵Kは、自己を評価して貰う野心からMに近づいた。しかし、常に刑事がMを見張っているため、妻Nに着目した。

スパイにさせるため弱味をみつけようと張り込んだら、網にかかったのが妻Nの浮気相手芥川だった。

左翼Gは妻Nが憲兵のスパイであることを感づいたらしく思った憲兵Kが左翼Gを殺した。

その翌日が関東大震災で、一連の事件がこの騒動のなかに展開する。

憲兵は妻Nから逆に左翼Gを殺害したことで脅された。

一方、極左翼Mが邪魔になった政府筋から震災に紛れて殺すよう憲兵Kに指示した。

Kの本心は妻Nを殺したかったので、M殺害を口実に妻の口をふさぐと共に子供も巻き込んだ。

また芥川の方も妻Nを鬱陶しく思い、少しづつ毒を盛って殺そうとした。そのことを妻に悟られてコップを差し換えられたのを芥川は飲んでいた。これで悪夢をみるようになり精神が病んでいった。芥川は殺人しようとした良心の呵責から自殺したが、精神が病んだのは毒素のなせる業だった。
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