いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

牙を剥く うめちゃん

2008年08月11日 19時31分26秒 | ねこ


■櫻井よしこセンセが おバカ な発想をしている件;

昨日のTV番組サンデープロジェクトで、秋葉原の無差別大量殺傷事件について、櫻井よしこ、カンサンジュン、東浩記らが語った。

おいらとは観点は違うが、要旨は下記↓
櫻井よしこが「日本国憲法が秋葉原事件を起こした」だって(笑)

→発言を文書に起こしたブログ記事発見; JEIの退職日記、日本の劣化現象

櫻井よしこセンセは、昨今の事件や「日本社会の劣化」は、日本人が自律心を失いつつあるため生じていると判断。その自率心を失いつつあるのは、権利や自由を過度に主張する個人主義にある。さらにはそれは現行憲法に原因がある、と。

この発言の前に東がネットの言説の種類にはネタという言説があるから注意せよと、ベタに解説していた。上記櫻井センセは最高のネタでならなくてはならない。

でも、そういうことはなく、櫻井センセは憲法に国民の道徳順守義務がないからダメなんだみたいことを言っていた。

全く理解できない。戦後経済成長とともに日本社会が「豊か」になるにつれ、全体としての殺人事件数は随時減少してきているのである。犯罪件数の多いのは、むしろ終戦直後の貧乏でどさくさの時期である。衣食足りて礼節を知るというのは戦後日本でも認められた基本的原則であり、犯罪統計もそれを裏付けている。

つまり、仮に櫻井センセの言うとおり自律心が犯罪を犯さない人間の資質であるならば、戦後一貫して、日本人の自律心は向上しているといわなければならない。

一方、櫻井センセは戦後社会、教育の悪い点は個人をあまりにも重視している。個人よりも家庭や社会、そして国家を大切にすべきと主張している。もしそうであるならば、昨今の犯罪事情では犯罪件数は減少しているが、家族間の殺人事件が増加しているをどう説明すればよいか? 櫻井センセの言うとおり個人主義の暴走のせいにするか? そして憲法改正が必要であると櫻井センセは言う。そうだとすると、憲法が家族の中に入って家族間の犯罪を防止するというイメージになる。 なぜなら、現在の家庭教育および学校教育が劣化しているから、自律心のない劣化した日本人が排出されているというのが櫻井センセの前提だろうから。

そもそも憲法を改正して、個人主義の暴走を抑えるための施策、それは教育しかないだろう、を政府がどこで、どうやってやるのか? 学校しかない。 それ以外は家庭だ。 そうだ家庭だ。 でも家庭教育って憲法と関係があるのか?(爆笑) 憲法に則った家庭教育!W。 櫻井センセってすごい憲法主義者なのか? っていうか、家庭外で子供を、社会や国家のために、そして現在の劣化した家庭教育を克服するために、教育するのだから、つまりはポルポト派に近いんじゃないか?

櫻井センセが指摘する現代ぬっぽんの醜状、劣化日本の諸現象は、ぬっぽんのえすたぶりっしゅめんとが バカで無能で卑劣 であるから生じていることである。

日本の先進諸外国に比べ著しい特徴はエリートがバカである、ということである。それこそ、櫻井センセのお言葉でいうと、自律心がない。

いうまでもなく、戦後長らく政権与党である政治結社自由民主党は藤波孝生さん、佐藤孝行さんなど犯罪確定者、犯罪容疑者に至っては元首相の田中角栄さんから最近の鈴木宗男さんまで枚挙にいとまがない。一方、官僚では厚生省、防衛省などの組織のトップである事務次官が逮捕・訴追されている。先進国の官僚組織でこんなに最高責任者が犯罪を犯す国家がほかにあるんだろうか? まさに、自律心がない。

日本庶民の責任といえば、それを追認していることであろう。でも、庶民は毎日、餌を捕ったり散歩したり忙しいのである。 もっとも、庶民の中には堕落して愚民となり、愚民党を通して政府から補助金をせしめて生活の糧にしてるのがいる。そいつらが最悪なのであるが...。

でも、こういう状況が憲法を改正して治るのか?

もちろん、新憲法に国家公務員の憲法擁護義務を課して、条項に「まじめにやれ」と書くことはよい。 ただし、それは、えすたぶりっしゅめんとの義務である。



- - 武士の恥をしらざること今日に至り極まれり - -  松陰 「講孟箚記」





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。