弟として、父として、皇嗣として何に苦悩され何を考え、何を語られたか。秋篠宮邸に合計37回通ったジャーナリストの率直な対話の記録。
著者は毎日新聞客員編集委員。これまでにも『秋篠宮さま』(毎日新聞社)が出ている。今回、「さま」が無いので一連の週刊誌のような批判的な内容なのかと一瞬思ってしまいましたがその心配は無く、きわめて客観的、公平な記述で好感の持てる内容でした。
それにしても昨今の週刊誌のお下劣きわまりない秋篠宮家に対するバッシングには閉口しています。女性誌のほかに一流と目されるメディアまでが皇室批判報道に明け暮れているさまは、実に見苦しい。
最近の眞子内親王の結婚問題以外に、本書では過去の報道についても触れている。例えばクリントン大統領の来日歓迎の宮中晩さん会に秋篠宮がタイに行き欠席されたことを「公務を放り出し私的なナマズ見学など言語道断」と当時の週刊誌評。さらにそこから尾ひれが付いて「殿下は親しくしているタイ女性に会うためではないか」とまで。
真相はこうだ。ナマズの研究は阪神淡路震災で延期になった。クリントン来日も変更になった。タイ調査は事前に天皇陛下に了承済み。これまでも晩さん会を欠席した皇族は少なからずいた。米国であろうとタイであろうと差をつけるわけにはいかない。タイ女性報道に関してもまったく根も葉もない話。
加熱する報道に対しては、秋篠宮はある種の諦観を感じられているようだ、とも著者。
誤解された報道に対しても、一般国民のように感情をむき出して怒ることも、簡単に訴え反撃に出ることもまかりならない皇族の方々。本書を読んでいて、特権と不自由さがセットになっているようで気の毒でならなかった。
東京三洋電機、ご見学に
秋篠宮殿下が学習院初等科に在学の1978年2月、群馬県大泉町の東京三洋電機に社会科見学の一環でお見えになった。「礼宮さま、ご見学に」の様子が同社の社内報グラフニュース25周年特集号に載っている。ちなみに紀宮さま(黒田清子さん)は1982年3月に東京三洋電機の工場見学にお越しになっています。少なからず関係したものの一人として感慨深い。
選挙権など参政権はお持ちにならず、社会の事象に対しても公平を重視されご自分のご意思をストレートにお出しにならず抑制した対応をされる皇室の方々。秋篠宮も新聞は各紙お読みになれるようですが、新聞下の週刊誌広告、下世話な見出しだけを目にしただけでもさぞ、心を痛めていることとお察しいたします。メディアの罪は軽くはない。
一人の人間としての秋篠宮殿下を焦点に描かれた本書『秋篠宮』。新しい時代の皇室のあり方を深く知ることを願った著者の気持ちは、十分伝わり受け止めることができました。
著者は毎日新聞客員編集委員。これまでにも『秋篠宮さま』(毎日新聞社)が出ている。今回、「さま」が無いので一連の週刊誌のような批判的な内容なのかと一瞬思ってしまいましたがその心配は無く、きわめて客観的、公平な記述で好感の持てる内容でした。
それにしても昨今の週刊誌のお下劣きわまりない秋篠宮家に対するバッシングには閉口しています。女性誌のほかに一流と目されるメディアまでが皇室批判報道に明け暮れているさまは、実に見苦しい。
最近の眞子内親王の結婚問題以外に、本書では過去の報道についても触れている。例えばクリントン大統領の来日歓迎の宮中晩さん会に秋篠宮がタイに行き欠席されたことを「公務を放り出し私的なナマズ見学など言語道断」と当時の週刊誌評。さらにそこから尾ひれが付いて「殿下は親しくしているタイ女性に会うためではないか」とまで。
真相はこうだ。ナマズの研究は阪神淡路震災で延期になった。クリントン来日も変更になった。タイ調査は事前に天皇陛下に了承済み。これまでも晩さん会を欠席した皇族は少なからずいた。米国であろうとタイであろうと差をつけるわけにはいかない。タイ女性報道に関してもまったく根も葉もない話。
加熱する報道に対しては、秋篠宮はある種の諦観を感じられているようだ、とも著者。
誤解された報道に対しても、一般国民のように感情をむき出して怒ることも、簡単に訴え反撃に出ることもまかりならない皇族の方々。本書を読んでいて、特権と不自由さがセットになっているようで気の毒でならなかった。
東京三洋電機、ご見学に
秋篠宮殿下が学習院初等科に在学の1978年2月、群馬県大泉町の東京三洋電機に社会科見学の一環でお見えになった。「礼宮さま、ご見学に」の様子が同社の社内報グラフニュース25周年特集号に載っている。ちなみに紀宮さま(黒田清子さん)は1982年3月に東京三洋電機の工場見学にお越しになっています。少なからず関係したものの一人として感慨深い。
選挙権など参政権はお持ちにならず、社会の事象に対しても公平を重視されご自分のご意思をストレートにお出しにならず抑制した対応をされる皇室の方々。秋篠宮も新聞は各紙お読みになれるようですが、新聞下の週刊誌広告、下世話な見出しだけを目にしただけでもさぞ、心を痛めていることとお察しいたします。メディアの罪は軽くはない。
一人の人間としての秋篠宮殿下を焦点に描かれた本書『秋篠宮』。新しい時代の皇室のあり方を深く知ることを願った著者の気持ちは、十分伝わり受け止めることができました。
【秋篠宮さま】56歳の誕生日で会見 長女・小室眞子さんの結婚などについて話される
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