かぶれの世界(新)

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漫画の見えない力

2019-08-25 21:07:48 | 本と雑誌
「坊主丸儲けならず(訂正)」で住職交代に関わる檀家負担について投稿した。22日にその新住職に長男を紹介した。そこで自分の息子が仏教に興味を持つようになったきっかけを初めて知った。驚いたことに彼は漫画「孔雀王」を読んで仏教を知ったと新住職に説明した。予想もしなかった。

私は長男が高校に入学した頃に米国に単身赴任し、4年後に帰任した時は大学院にいた。今は最先端科学技術分野で仕事をしている。海外赴任時に娘は中学生、次男は小学生だったが、その時は家に漫画本は一冊もなかったはずだ。ところが帰任すると家中に漫画本が溢れ、今も客間の二つの書架に各種の漫画本がうず高く積まれている。

当時私は典型的な仕事人間で子供の教育は家内任せ、煩い私がいない間に子供達は遠慮なく読みたい漫画を買って読んだようだ。中には私が聞いたことのある人気漫画もあるし、全く知らないものもあった。私は害にならないのなら止む得ないと放置した。家内とじっくり話した記憶もない。

一昨年家を建て替えて子供達が置いて行った漫画本を整理した時に、「孔雀王」があったのは記憶しているがその時はゲテモノかなんかだと思った。長男はこの漫画を見て仏教に興味を持ち、二人の息子に仏教由来の名前まで付けた。今までその経緯を知らず、漫画がもつ影響力に驚いた。

京アニ放火事件の後、世界中のファンの声が報じられた。その中で多くの若者がアニメ作品の影響を受けて人生を決めたというインタビューを見た。その報道のあったせいかもしれないが、私もこの齢になって自分の身近な周りでさえ漫画の見えない力を感じた日だった。■

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