カキ尽くし

水曜日に丸の内で娘と家内の三人で昼食を食べた。改装された東京駅を見てみたかったし、そのずっと前に改装され人の流れを変えたと言われた新丸ビル辺りを歩いてみたかったから、出不精の私としては珍しく誘いにのった。東京駅の南口から皇居に向かって歩き始めて直ぐに昔仕事で来た頃と全く違って、最新の高層ビルが立ち並ぶ風景に圧倒された。

日比谷通り沿いのビルには見覚えがあったが、以前よりお洒落な感じになった気がした。左に折れて数分の距離にある明治生命ビル地下にあるオイスターバーが娘の勧めてくれた店で、待つ暇もなく娘も合流した。見回すと昼食時のサラリーマン風のお客ばかりで、普段行く新宿や渋谷とは全然違う雰囲気だった。よく言えば落ち着いた感じになで、若い人たちの原色の華やかさはなかった。

三人でカキフライ、アラビアータ、グラタンをオーダーし小皿に分けて食べた。生ガキのセットを食べたいと言うと、夜のディナーメニューを持ってきてくれた。メニューにはワシントン州のピュージェット湾辺りとNZ産の輸入物のカキが書かれており懐かしく思った。生ガキと日本風にいうとカキの黄金焼きとワインを追加オーダーした。ワイワイ言って食べながら見回すと、周りはグレイカラーのサラリーマン達の定食風昼食。我々は完全に浮き上がっていた。気がつくと家内はシャンペンを飲んでいた。

食事のあと多分最近できただろうと思われるお洒落なカフェでコーヒーをいただいた。そのあと東京駅を丸ビル側から見るお決まりの写真をとり、新しいファッショナブルなお店をウィンドウショッピングする娘と家内のお付き合いをした。しかし、長くは続かない。お先に失礼と言って郊外の自宅に帰るともう五時過ぎだった。■