かぶれの世界(新)

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「第3の人生」 キックオフ

2017-05-12 21:22:01 | 日記
2日前に田舎の実家に戻った。何時もの約半年の田舎暮らしが始まるが、今回は私には新しい「第3の人生」の始まりでもある。直前に私の古希を祝って家族が集まって祝ってくれた時は、皆から新しい人生に送り出されたように感じた。昨年母が死んで感傷的になっていたし、実家の住人は私だけになった現実もある。

リムジンバスから降りて当座の食料を仕入れ実家に向かった。暗闇の道を歩き実家に戻ってくる最初の日は、いつも近所の知人の家に灯が点いてないか凄く気になる。何しろ住民は私も含め皆高齢者なのだ。ところが隣の家の母屋の半分の雨戸が明け放しになっているのを発見してショックを受けた。悪い予感がした。

昨日その家を壊しに来た作業者に聞くとオバサンは元気、独り住まいには広過ぎるので改築部分を残して取り壊すらしい。90代半ばのオバサンだから不吉な想像をしたが大丈夫だった。午後工事の進み具合を見に来た彼女に聞くと、今年の2月に脳梗塞を患い見かけ元気そうだが足が不自由になったと少し不機嫌だった。

昨日の午前中はルーチンの新聞・テレビ・ネットチェックをやり、その後は庭の雑草を処理した。今年はやり方を変えて、膝のあたりまで伸びた背の高い雑草を優先して広い庭全ての手入れを終わらせた。外部から来た人の見かけを優先したということだ。それでも29度という今年一番の気温の下で3時間余りの野良仕事はきつかった。今日午前中に参加した顔見せを兼ねてのバドミントン練習は油が切れた機械みたいに動けなかった。

一見するといつもの田舎暮らしが始まった様に思われるだろうが、私にとって今回の田舎暮らしの意味するところは単に一人で住むというだけではない。母が死んで法的に東京宅と実家の二所帯を所有し運営することになった。昨日は早速地区長に会い、班長に組費(自治会費)7000円を徴収され、今日は農協関係から稲作と水田利用状況の報告書を提出、水利組合への支払手続きを求められた。皆、私を待っていた。

税金や光熱費、電話やCATVの支払いまで家計に留まらず農林業から寺社まで総て私の名の下でやらねばならなくなった。私の口座からお金が出ていく。といっても「第2の人生」で度々実家に戻り母の介護の手助けをしながら代行したので驚く様なことはなかったのだが。近所の人達と顔見知りなので、全て私の名前でやれと言われても助けて貰い何とかやって行けると思う。

不透明なのが実は二所帯の家計をどう回していくかだ。退職後は70まで生きれば十分だと思っていたので、実は70以降の人生を真面目に計画しなかった。なもんで企業年金の付加部分を70までに全て貰う手続きをした。そんな無責任なと思われるだろうが今更手遅れだ。先日年金組合から通知が届いた。

当然ながら手続きした通り今年から支給額は大幅に減っていた。加えて昨年借金をして自宅を建て替えた住宅ローンの返済もある。私が元気なうちに家を残しておきたいと考え、70になる前に建替えた。私自身だけなら質素な生活は平気だが、家族を含め二所帯の家計をどう回していくか悩ましい。「第3の人生」もそれ程楽じゃなさそうだ。「第3の人生」は泣き言から始まった。■

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