かぶれの世界(新)

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甦る母の教え

2018-04-14 18:10:38 | 日記・エッセイ・コラム
今年から二刀流でMLBに挑戦した大谷選手の大活躍がまだ続いている。本人だけでなく日ハムの起用法から始まり、高校や少年時代の野球コーチの育成方針や両親の育て方まで根掘り葉掘り調べて報じている。プライバシーは全くなくなったが、活躍している間は悪いニュースが流れてこないだろう。我が家と違い両親のケンカを子供に見せなかったそうだ。

ニュースを見て私も母から教わったことを思い出した。何故かこぴっどく叱られたことだ。小学生の中頃までだったと思うが、気が短い母に頼まれた庭の草引きや掃除などの用事を忘れると何度もゲンコツを食らった記憶がある。だが、母より私の体が大きくなるといつしか体罰されなくなった。

中学生になった頃だったと思うが学校で教わった素数分解の問題を父親に見せて解き方を聞き、彼が答えられなかったことがある。後からそのことを母に自慢気に話した時、母は激怒して「父親を試すようなことをするな」と叱られた。凄い勢いで叱られた上に、私自身も後味の悪い思いがして未だに忘れられない。

父は子供の時から頭が良いと言われ、町役場から市町村合併で市役所に勤めた。旧制中学卒の学歴だったが自己学習で土木工学を学び専門家になって市役所の幹部になったと聞いた。子供の頃に父の本棚に「ラーメン」という題の分厚い専門書を見て不思議に思ったものだ。

母はそんな父を誇りに思い私の不用意な言葉を許せなかったようだ。私の印象では母は自分の子供より父のことを大事にした人だと思う。そのお蔭か私も子供心にしっかり心に刻んだ。■

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