草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

行動する保守へのカウンターデモはリベラルにあらず!

2015年12月01日 | 思想家

日本ではリベラルは根付かないのだろう。TBSやテレビ朝日での一方的な報道が批判されているが、安保法案をめぐる報道にしても、ありもしない決めつけが横行し、本当の意味での問題点は指摘されなかった。行動する保守のデモへのカウンターでも、理性的に抗議をするのではなく、暴力を振るったり罵倒するだけで、言論戦でやりこめることができないでいる。▼動画などを見ても、明らかにカウンター側の方が印象が悪い。それをマスコミが持ち上げても、結果的にぼろが出てきて、収拾がつかなくなっている。インターネットのセキュリティ会社の社員、大学生協の職員、地方新聞社の報道部長の品のないコメントがネット上でさらされている。なぜ彼らは冷静に対処できないのだろう。裏で操っている日本共産党がリベラルではないからである。全体主義特有のプロパガンダで人々を動かそうとしているからだ。▼リベラルといえば丸山眞男だろう。苅部直が『丸山眞男』において、丸山が「境界に住むこと」について「内側の住人と『実感』を頒ち合いながら、しかも不断に『外』との交通を保ち、内側のイメージの自己累積による固定化をたえず積極的につきくずすことにある」と書いていたのに着目した。それこそがリベラルの真価ではないだろうか。あくまでも他者との対話を続けていくのである。それは「他者感覚」といわれており、それがなければ対話そのものが成立しないのである。全体主義の影響から抜けられない人たちは、そこまでの寛容さを持ち合わせてはいないのだろう。本来のリベラルは自己を絶対視はしないのである。

 

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