草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

アサド政権の崩壊は独裁国家のもろさを露呈した

2024年12月09日 | 国際問題
 シリアのアサド政権の崩壊は呆気ないものであった。反政府勢力が大攻勢をかけたわけではないのに、士気が下がっていた政府軍は、戦わずして逃亡してしまった。
 政府軍を支えていたロシア軍や、シーア派のヒスボラの力が弱っていたために、もはや反政府軍と戦うことはできなくなっていたのだろう。
 北朝鮮の金王朝も同じように、実際は砂上の楼閣であり、民衆が立ち上がれば、シリアと同じことになりかねない。そういった事態に備えて、拉致された人たちの奪還作戦ということも、我が国は検討しておくべきだろう。
 世界中で自由に情報を手にできる。そんな時代にあっては、独裁国家を維持するのは困難である。その一方では、民衆を監視するシステムも強化されているが、一斉に蜂起する事態にでもなれば、もはや押しとどめようがないのである。
 戒厳令騒ぎで韓国が大騒ぎをしているのに、北朝鮮が何の動きも見せていないのは、国内の体制維持がやっとで、そこまで手が回らないからだろう。
 独裁国家は民衆の支持を長期間にわたって取り付けることは難しい。中国、ロシア、そして北朝鮮などは案外もろいのである。金王朝が核武装したのは、自分たちの身を守るためであり、それだけ北朝鮮も追い詰められているのである。



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