自然を求めて近辺ぶらり

四季折々の風景、草花、野鳥などの写真を紹介しています。

思い出のくるま旅 (9) 九州

2018年08月21日 | くるま旅
この車旅の記録は、九州をほぼ一周した時のものです。総走行距離は4,463.5km。要した日数は19日 (九州内では15日)です。当時のガソリン(軽油)価格は平均で77.95円。一番安かったのが大分県新吉富村の72.5円、一番高かったのが鹿児島県鹿屋市の94,5円でした。現在の価格から比べるとかなり安いですね。(写真はアルバムからの複写です・2003年5月)

九州くるま旅のコース (反時計回りで、概ね緑線のコースで回りました)


佐賀県呼子町
紺碧の海と緑の草原が美しい加部島へは、全長728mの呼子大橋を渡って風の見える丘公園に行く。呼子では朝市が開かれていたが駐車場が見当たらず断念。


伊万里ふるさと村前の陶器市。


平戸大橋
平戸大橋(ひらどおおはし)は、長崎県平戸市にあり、同市の中心市街地がある平戸島と本土部を隔てる平戸瀬戸に架かる吊り橋。訪れた当時は有料でした。


平戸カトリック教会


生月島 (長崎県北松浦郡生月町)
平戸から生月大橋 (有料) を通って生月島へ渡る。橋の向こうが平戸です。生月(いきつき)という島名の由来は、遣隋使・遣唐使の時代に中国から日本へ帰国する旅人が、船上からこの島を見つけると、無事に帰ってこられたと安心してホッと息をついたことから、といわれている。


生月島の海岸でウニを獲る女性たちを見かける。潜ることなく引っ掛け棒で簡単に獲れていた。豊かな海のようだ。


生月島大バエ断崖
渡り鳥が北へあがる道と南へ下る道の交差点に当たる大バエ断崖は、渡り鳥の国際空港と呼ばれ、約160種類もの鳥が集まる場所で、3月10日から4月10日頃まで、出水の鶴の北帰行が見られます。大陸に帰る渡り鳥たちの日本の最後のよりどころです。(案内より)


長串山つつじ公園からは、西海国立公園の北九十九島の眺望が素晴らしい。




ハウステンボス
西海パールライン有料道路を通ってハウステンボスには昼前に着く。一旦車に戻り、陽が落ちるのを待って、夜の風景を楽しむために再度入場する。






長崎では、松ケ枝駐車場に車を置いて、大浦天主堂・旧グラバー邸と活水女子大学に続くオランダ坂を歩いて散策。


旧グラパー邸




旧グラパー邸から見た長崎市街


長崎県外海町の遠藤周作文学館に立ち寄る。外海町は隠れキリシタンの里としても知られており、遠藤文学の原点と目される小説『沈黙』の舞台となった場所です。
遠藤周作文学館近くから眺めた角力灘


島原城と下級武士屋敷跡、道の中央を流れる湧水の水路などを見て回る。


雲仙仁田峠からの眺望


有明海の湾口部にある口之津港は島原半島の南端、早崎瀬戸に面した港で、有明海の湾口部にある。ここから鬼池港まで島鉄フェリーで渡ります。所要時間は約30分。


鬼池港 (熊本県天草市) に入港。


断崖絶壁の続くサンセットライン(国道389)を走り、眺めの良い十三仏崎でしばし休憩。


熊本県天草市河浦町崎津の町を見下ろす高台から崎津の集落と崎津天主堂を見る。


崎津天主堂では、年老いた老婦人が数人、祈りを捧げる姿があった。


有明 (天草市有明町)


熊本県八代から坂本村を経て、日本三大急流の一つ球磨川沿いに人吉に向かう。人吉城跡から見た人吉の町。


生駒高原 (宮崎県小林市)
生駒高原では夷守岳 (ひなもりだけ)を背景にアイランドポビーが満開だった。


山川砂むし温泉 (鹿児島県指宿市山川福元)
混雑する指宿の砂風呂を避けて、山川砂むし湯をえらぶ。閑散としていた。池田湖にも立ち寄る。






長崎鼻パーキングガーデン (鹿児島県指宿市)


開聞山麓自然公園 (鹿児島県指宿市)




枕崎ではお魚センターを覗いて回る。(鹿児島県枕崎市)


知覧 ( 鹿児島県知覧町)
知覧は陸軍特攻隊の基地として、幾多の若者が二度と還ることのない征途に臨んだところ。道路沿いには、1,036柱の御霊と同じ数の灯籠が立ち並んでいた。


知覧武家屋敷群では七つの庭園を見ることができるが、そのうちの3つだけを見る。




鹿児島城山展望台からは錦江湾・桜島・鹿児島市街の眺望が素晴らしかった。


鹿児島港から桜島フェリーで桜島港へ渡り、その後亜熱帯の楽園「佐多岬」へ向かう。


佐多岬 (鹿児島県肝属郡南大隅町)
佐多岬は本州最南端の地で、色とりどりの亜熱帯の花が咲き乱れていた。昼なお暗いジャングル遊歩道を抜けて断崖上の展望台に立つ。






都井岬 (宮崎県串間市)
都井岬は、御崎馬と呼ばれる野生馬が多い。木曽馬や道産子などとともに、日本在来馬で国の天然記念物に指定されている。




日南海岸


鵜戸神宮は荒波が打ち寄せる鵜戸崎突端にある神社。本殿はぽつかりと口を開けた洞窟の中にある。




青島 (宮崎市青島)


大雨の降る中を、日向から国道327号線を経由して、九州の秘境といわれる椎葉村に向かう。すれ違い困難な箇所とカーブが多い道で緊張を強いられる。
椎葉村は平家の落人が隠れ住んだという伝説の地。築300年以上と伝わる鶴富屋敷は、正式には那須家住宅といい、壇ノ浦の戦いに敗れここまで逃れた平家の末裔鶴富姫と源氏方の那須大八郎宗久のロマンスの舞台と言われている。


鶴富屋敷 (宮崎県東臼杵郡椎葉村)


鶴富屋敷近くには、十根川重要伝統的保存築集落が残っており、現在も数世帯が美しい石垣に囲まれた家で暮らしている。十根川神社境内には、樹齢八百年、高さ54m、幹周り19mと全国でも屈指といわれる八村杉がそびえていた。雨がますます激しくなる。早々に引き上げる。


高千穂峡(宮崎県西臼杵郡高千穂町)


はげの湯温泉くぬぎ湯 (熊本県阿蘇郡小国町)
小国町にある、"はげのゆ温泉くぬぎ湯" の家族風呂に入る。コイン式で毎回お湯を入れ替える清潔な家族風呂で24時間営業。


温泉の入り口には "蒸し釜"があり、入浴すれは無料で使うことができた。


集落のほとんどの家に、蒸し釜があるという。集落の至る所で、湯けむりで上がっていた。道路には立ちのぼる湯気で前がよく見えないため、ヘッドライトを点灯して走るようにと立て看板まで出ていた。




久住あざみ台展望所に着いた頃に雨が激しくなり、この日阿蘇に行く予定を変更して、原尻の滝に向かう。

原尻の滝 (大分県豊後大野市緒方町原尻)
原尻の滝の後、荒城の月で有名な竹田の岡城址にまで行ったが、雨が強く城址に登るのは断念。翌日は泗水孔子公園や水前寺公園、七城メロンドームなどをに回る。




泗水孔子公園 (熊本県菊池市豊水)


阿蘇山上は好天とは言い難かったが、なんとか火口とその周辺の山々を見ることができた。やまなみハイウェイを通って湯布院に行き、金鱗湖と周辺の散策を楽しむ。




大分県日田市豆田の街並
江戸時代に城下町として栄えた日田市豆田町は、およそ400年前の町割り、水路、寺社、家蔵がそのまま残されている。下駄の生産量日本一だとか。




青の洞門 (大分県中津市本耶馬渓町曽木)
青の洞門は、江戸で人をあやめ層となった禅海が、羅漢寺詣での人々のために、ノミとカナヅチだけで30年間掘り続けた長さ185mのトンネル。現在は拡張されていて、一方通行ながら大型自動車が通れる。当時のままのトンネルも残されていて、ノミの後がはっかりとわかり、その執念と根気に驚く。


門司港レトロ
1889年に開港したという門司港には、当時の面影を忍ばせる古い街並みが残っている。






高台にある門司めかり公園から見た関門大橋。橋を渡れば山口県の下関。海底を通る関門国道トンネルもある。トンネルには別途780mの人道があり歩いて下関まで渡ることができる。下関との境まで行って引き返す。


門司めかり公園から見た門司市街


門司めかり公園から見た関門海峡



最新の画像もっと見る

14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
九州一周の旅 (ヒトリシズカ)
2018-08-21 06:45:54
イケリンさん

2003年5月の九州一周の大旅行記です。
ほとんどが行ったことがない場所ばかりです。
当時のガソリンが安いのは円高の時期だからでしょうか。

生月島大バエ断崖でツルの北帰行が観察できるのですか。是非、一度見て見たいです。

阿蘇山には2回行ったのですが、運がなく2回ともに、火山の危険性から火口近くまでは上がれませんでした。

雲仙仁田峠では、ツツジが満開なのですね。

立ち寄られたハウステンボスは赤字経営が続いていたことです。

福岡市には何回も行きましたが、周囲の観光はほとんどできませんでした。長崎市のグラバー邸に行った際に、長崎ちゃんぽんを食べた記憶があります。

充実した九州一周の旅です(前後2回に分けてもよかったように感じます)。

返信する
九州の旅 (イケリン)
2018-08-21 07:22:54
ヒトリシズカさん おはようございます。
九州は島も多く、フェリーを利用しながら、効率的に回りましたので、
ツアーでは見ることのできないところを、数多く見て歩くことができました。

生月島は風景の美しい素晴らしい島でした。
驚いたのは、ウニが膝まで浸かった状態で獲れていたことです。
10数人の地元の人が獲っておられました。これだけ獲っても、
小瓶一つぐらいしかないのよと話しておられました。

私も長崎では、本場のちゃんぽんを食べましたよ・・・。(笑)
返信する
九州想い出の旅 (korman)
2018-08-21 11:33:51
イケリンさん  こんにちは
九州一周とは、何日の旅でしたか?
kormanも12年前に、走友達と日本縦断駅伝走を行い、関門海峡から佐多岬まで走りましたが、門司駅のレトロな駅舎や阿曽外輪山、日南海岸、知覧は、イケリンさんの写真から想い出が蘇ってきましたよ。
返信する
九州の旅 (イケリン)
2018-08-21 12:43:13
ckormanさん こんにちは。
九州での滞在は15日間でした。往復に4日間費やしていますから、トータルで19日ですね。
ツアーでも行ったことがあるのですが、ツアーの思い出はほとんど残っていません。
自分で計画を立てて実行した旅行は、思い出として長い間残りますね。

kormanさんの日本縦断駅伝もすごいことですね。
関門海峡から佐多岬までとなると相当な距離ですが、
その間を走られるのですから、並大抵なことではないですね。いつまでも残る、よき思い出ですね。
返信する
豪勢な車旅♪ (越後美人)
2018-08-21 14:16:08
地図を見て驚きました!
19日間で、九州を隈なく回ったといった様子ですね。
私も車旅は好きですが負けましたよ~(^^;

行く先々での写真は変化があって、こうして見せて頂くだけでも
一緒に旅した気分になれました。
佐多岬の証明書が素晴らしい記念ですね✨

自分で地図を書くと、どこで何を見るか、
何をするかが頭に入っていいですよね。
車ですと寄り道も出来たりして、融通がきくのも楽しいですね。
返信する
くるま旅 (イケリン)
2018-08-21 15:49:25
越後美人さん こんにちは。
自分の見たいところを、時間にとらわれずに、気ままに見て回れるのが車旅の魅力ですね。
途中での計画変更も、たやすくできるという利点もあります。

当時はすべてネガ写真で、アルバムからの転写で画質が悪いのと
アルバムも、人物優先で作成してあるものですから、掲載する写真が限定されるのが残念です。
いまではネガさえあれば、CDに転写することもできるのですが、処分した後とあっては致し方ないです。

旅の楽しみは、旅行中だけではなくて、計画の段階から始まり、終わった後の写真や記録などの整理。
時として思い出す旅行中の出来事など、限りなく続くように思いますね・・・。
返信する
こんにちは (ロメオ)
2018-08-21 17:40:39
貴重な旅のお写真ですね。
いま同じ場所をめぐったら、感慨深いものがありそうですね。
私も九州が好きで学生の頃、何度も貧乏旅行をしました。18切符だったでしょうか…列車とバスの旅でした。
懐かしいです、フィルムの頃は、一枚一枚慎重に思いを込めて撮っていましたね。
現像にもお金がかかって、旅先の思い出も気軽に撮れませんでした。
返信する
九州の旅 (イケリン)
2018-08-21 17:58:16
ロメオさん こんにちは。
十年ひと昔と申しますから、街の姿も大きく変わっていることでしょう。
それでも、中には古き良き街の面影を、残しているところもあるようにも思います。

列車やバスを乗り継いでの旅も、楽しいものがありますね。
時刻や乗り継ぎを調べたり、コースを考えたりと楽しみはたくさんありますね。

フィルムの頃から思えば、デジカメの時代が来て、フィルム代や現像代が、かからないだけでも助かりますね。
気にすることなく写せますものね。その分慎重さに欠けるのかもしれません・・・。

返信する
こんにちわ、イケリンさん (たか)
2018-08-21 18:16:49
凄い九州全土、隈なく回られましたね。
要所をしっかり押さえている所をみますと行ってみたい場所を美人の奥様と地図と睨めっこしながら計画を建てられたのでしょう。そんな光景が目に浮かびます。
私もこうした旅、大好きです。
お泊りはどうされたのですか?

九州は友人がおりますので何度か訪れておりますが、とてもとてもイケリンさんの様な廻り方は出来ませんでした。
門司も良い所なのですね、素通りしてしまったのが悔やまれます。

色々と勉強になりました。私も近い将来イケリンさんの足跡をなぞって行ってみたいと思いました。
返信する
九州の旅 (イケリン)
2018-08-21 18:37:44
たかさん こんばんは。
計画はすべて私一人なんですよ。ブス嫁は横に乗っているだけです。
横で居眠りなんかしだすと蹴っ飛ばしたくなりますね。(笑)

フェリーの便や時間など、必ずしも計画通りにはいかないところがあるのですが、
そこはキャンピングカーの旅の良いところで、今日は、ここまで行かなければならないという制約が
ないものですから、安気なものです。車での長旅は計画通りには絶対に進まないですね。

門司は予備知識もなくて行ったのですが、素晴らしいところでしたよ。

返信する

コメントを投稿