第32期竜王戦第4局は広瀬章人竜王が勝ったが、さすがにホッとしたことだろう。
豊島将之名人は、もし第4局を勝っていたら名人戦に続いてのストレート勝ちで、1年間にどちらも4-0は史上初の快挙だったが、うまくはいかなかった。
では、過去の七番勝負で「○○○●」ときたあと、第5局以降の勝敗はどうだったのか。ちょっと見てみよう。
1954年 第13期名人戦 大山康晴名人 千○○○●○ 升田幸三八段
1958年 第17期名人戦 升田幸三名人 ○○○持●●○ 大山康晴王将
1960年 第1期王位戦 大山康晴名人 ○千○○●○ 塚田正夫九段
1961年 第20期名人戦 大山康晴名人 ○○○●○ 丸田祐三八段
1963年 第22期名人戦 大山康晴名人 ○○○●○ 升田幸三九段
1965年 第24期名人戦 大山康晴名人 ○○○●○ 山田道美八段
1966年 第7期王位戦 大山康晴王位 ○○○●○ 有吉道夫八段
1967年 第26期名人戦 大山康晴名人 ○○○●○ 二上達也八段
1970年 第11期王位戦 大山康晴王位 ○○○●○ 米長邦雄七段
1970年 第9期十段戦 中原誠八段 ○○○●●○ 大山康晴十段
1972年 第11期十段戦 中原誠十段 ○○○●○ 大山康晴王将
1978年 第17期十段戦 中原誠十段 ○○○●●●○ 米長邦雄八段
1981年 第39期名人戦 中原誠名人 ○○○●○ 桐山清澄八段
1983年 第41期名人戦 谷川浩司八段 ○○○●●○ 加藤一二三名人
1984年 第42期名人戦 谷川浩司名人 ○○○●○ 森安秀光八段
1985年 第43期名人戦 中原誠二冠 ○○○●●○ 谷川浩司名人
1986年 第35期王将戦 中村修六段 ○○千○●●○ 中原誠王将
1990年 第3期竜王戦 谷川浩司二冠 ○○○●○ 羽生善治竜王
1991年 第49期名人戦 中原誠名人 ○○○●○ 米長邦雄九段
1992年 第33期王位戦 郷田真隆四段 ○○○●●○ 谷川浩司王位
1994年 第52期名人戦 羽生善治四冠 ○○○●●○ 米長邦雄名人
1994年 第7期竜王戦 羽生善治名人 ○○○●●○ 佐藤康光竜王
1996年 第54期名人戦 羽生善治名人 ○○○●○ 森内俊之八段
1999年 第12期竜王戦 藤井猛竜王 ○○○●○ 鈴木大介六段
2002年 第43期王位戦 谷川浩司九段 ○○○●千○ 羽生善治王位
2003年 第44期王位戦 谷川浩司王位 ○○○●○ 羽生善治竜王・名人
2006年 第55期王将戦 羽生善治王将 ○○○●●●○ 佐藤康光棋聖
2008年 第21期竜王戦 羽生善治名人 ○○○●●●● 渡辺明竜王
2009年 第50期王位戦 木村一基八段 千○○○●●●● 深浦康市王位
2011年 第69期名人戦 森内俊之九段 ○○○●●●○ 羽生善治名人
2012年 第61期王将戦 佐藤康光九段 ○○○●○ 久保利明王将
2012年 第25期竜王戦 渡辺明竜王 ○○○●○ 丸山忠久九段
2017年 第66期王将戦 久保利明九段 ○○○●●○ 郷田真隆王将
これまで「○○○●」の星取りは名人戦14、十段戦3、竜王戦5、王将戦4、王位戦7の計33回あった。
第5局以降は、「○○○●○」19回、「○○○●●○」9回、「○○○●●●○」3回、「○○○●●●●」2回である。要するに、最初に3勝した側が31回タイトルを獲っているということだ。
昭和中期は大山十五世名人の「○○○●○」がやたら目につき、実に8回もある。全盛時の大山十五世名人は、4-0で終わったら主催社が困るだろうと、3連勝後の第4局は緩めたという伝説が残っている。もちろん創作だろうが、NHK杯では放送時間の尺まで気を遣っていた大山十五世名人だけに、ありそうな話ではある。
また谷川九段は1983年に「○○○●●○」で名人を奪取したが、その2年後、同じ星で名人を奪取されてしまった。
いずれにしても負けている側は苦しいが、第4局、第5局の連勝も14回あるわけで、低い数字ではない。もし第5局に広瀬竜王が勝てば、シーソーゲームと同じ星になり、雰囲気的にはほぼ五分になる。
第5局は6日、7日に行われるが、結果やいかに。
豊島将之名人は、もし第4局を勝っていたら名人戦に続いてのストレート勝ちで、1年間にどちらも4-0は史上初の快挙だったが、うまくはいかなかった。
では、過去の七番勝負で「○○○●」ときたあと、第5局以降の勝敗はどうだったのか。ちょっと見てみよう。
1954年 第13期名人戦 大山康晴名人 千○○○●○ 升田幸三八段
1958年 第17期名人戦 升田幸三名人 ○○○持●●○ 大山康晴王将
1960年 第1期王位戦 大山康晴名人 ○千○○●○ 塚田正夫九段
1961年 第20期名人戦 大山康晴名人 ○○○●○ 丸田祐三八段
1963年 第22期名人戦 大山康晴名人 ○○○●○ 升田幸三九段
1965年 第24期名人戦 大山康晴名人 ○○○●○ 山田道美八段
1966年 第7期王位戦 大山康晴王位 ○○○●○ 有吉道夫八段
1967年 第26期名人戦 大山康晴名人 ○○○●○ 二上達也八段
1970年 第11期王位戦 大山康晴王位 ○○○●○ 米長邦雄七段
1970年 第9期十段戦 中原誠八段 ○○○●●○ 大山康晴十段
1972年 第11期十段戦 中原誠十段 ○○○●○ 大山康晴王将
1978年 第17期十段戦 中原誠十段 ○○○●●●○ 米長邦雄八段
1981年 第39期名人戦 中原誠名人 ○○○●○ 桐山清澄八段
1983年 第41期名人戦 谷川浩司八段 ○○○●●○ 加藤一二三名人
1984年 第42期名人戦 谷川浩司名人 ○○○●○ 森安秀光八段
1985年 第43期名人戦 中原誠二冠 ○○○●●○ 谷川浩司名人
1986年 第35期王将戦 中村修六段 ○○千○●●○ 中原誠王将
1990年 第3期竜王戦 谷川浩司二冠 ○○○●○ 羽生善治竜王
1991年 第49期名人戦 中原誠名人 ○○○●○ 米長邦雄九段
1992年 第33期王位戦 郷田真隆四段 ○○○●●○ 谷川浩司王位
1994年 第52期名人戦 羽生善治四冠 ○○○●●○ 米長邦雄名人
1994年 第7期竜王戦 羽生善治名人 ○○○●●○ 佐藤康光竜王
1996年 第54期名人戦 羽生善治名人 ○○○●○ 森内俊之八段
1999年 第12期竜王戦 藤井猛竜王 ○○○●○ 鈴木大介六段
2002年 第43期王位戦 谷川浩司九段 ○○○●千○ 羽生善治王位
2003年 第44期王位戦 谷川浩司王位 ○○○●○ 羽生善治竜王・名人
2006年 第55期王将戦 羽生善治王将 ○○○●●●○ 佐藤康光棋聖
2008年 第21期竜王戦 羽生善治名人 ○○○●●●● 渡辺明竜王
2009年 第50期王位戦 木村一基八段 千○○○●●●● 深浦康市王位
2011年 第69期名人戦 森内俊之九段 ○○○●●●○ 羽生善治名人
2012年 第61期王将戦 佐藤康光九段 ○○○●○ 久保利明王将
2012年 第25期竜王戦 渡辺明竜王 ○○○●○ 丸山忠久九段
2017年 第66期王将戦 久保利明九段 ○○○●●○ 郷田真隆王将
これまで「○○○●」の星取りは名人戦14、十段戦3、竜王戦5、王将戦4、王位戦7の計33回あった。
第5局以降は、「○○○●○」19回、「○○○●●○」9回、「○○○●●●○」3回、「○○○●●●●」2回である。要するに、最初に3勝した側が31回タイトルを獲っているということだ。
昭和中期は大山十五世名人の「○○○●○」がやたら目につき、実に8回もある。全盛時の大山十五世名人は、4-0で終わったら主催社が困るだろうと、3連勝後の第4局は緩めたという伝説が残っている。もちろん創作だろうが、NHK杯では放送時間の尺まで気を遣っていた大山十五世名人だけに、ありそうな話ではある。
また谷川九段は1983年に「○○○●●○」で名人を奪取したが、その2年後、同じ星で名人を奪取されてしまった。
いずれにしても負けている側は苦しいが、第4局、第5局の連勝も14回あるわけで、低い数字ではない。もし第5局に広瀬竜王が勝てば、シーソーゲームと同じ星になり、雰囲気的にはほぼ五分になる。
第5局は6日、7日に行われるが、結果やいかに。