第1期女流順位戦の「順位決定リーグ戦」が発表された。8女流棋士を8リーグに分けたもので、各リーグの優勝者が本戦トーナメントに進む。同時にここでの成績が第2期女流順位戦の所属クラスに直結するので、1局1局の比重は大きい。
では各クラスの顔ぶれと展望を記そう。なお、氏名の先頭の無印は女流棋士会所属、LはLPSA所属、Fはフリーである。
【A組】
L礒谷真帆女流初段、渡辺弥生女流初段、藤井奈々女流初段、高浜愛子女流2級、伊藤沙恵女流三段、岩根忍女流三段、山口絵美菜女流1級、千葉涼子女流四段
優勝者は伊藤女流三段でキマリ。藤井女流初段、岩根女流三段があとを追う感じか。伊藤女流三段に一発入れる女流棋士が出れば、展開は混沌としてくる。
【B組】
清水市代女流七段、室谷由紀女流三段、頼本奈菜女流初段、加藤圭女流初段、伊奈川愛菓女流初段、相川春香女流初段、安食総子女流初段、L堀彩乃女流1級
B組は室谷女流三段が先頭で引っ張っていくイメージ。対抗は、女流名人戦リーグに続いて女流王位リーグ入りを決めた加藤女流初段とする。加藤女流初段は晩学だが努力家で、すでに上位クラスの実力を備えている。もちろん清水女流七段も安定の星取りとなるだろう。
【C組】
中村桃子女流初段、L上川香織女流二段、藤田綾女流二段、宮宗紫野女流二段、加藤桃子女流三段、水町みゆ女流初段、山田久美女流四段、甲斐智美女流五段
ここは加藤女流三段の優勝でキマリ。続くは甲斐女流五段だが、ほぼ横一線であろう。
【D組】
カロリーナ・ステチェンスカ女流1級、長沢千和子女流四段、香川愛生女流三段、L中倉宏美女流二段、西山朋佳女流三冠、山口恵梨子女流二段、武富礼衣女流初段、和田あき女流初段
D組は西山女流三冠の優勝でキマリ。対抗をあえて挙げれば香川女流三段だが、彼女はYouTubeにシフトを移してしまったので、もう期待できない。よって、7名は横一線だと思う。
【E組】
斎田晴子女流五段、井道千尋女流二段、長谷川優貴女流二段、中澤沙耶女流初段、野原未蘭女流2級、山根ことみ女流二段、本田小百合女流三段、L渡部愛女流三段
E組は渡部女流三段がリーグを引っ張っていくと思う。ただ、以前ほどの期待値はない。
対抗は山根女流二段、本田女流三段。でも、誰が優勝してもおかしくない。
【F組】
上田初美女流四段、石本さくら女流初段、塚田恵梨花女流初段、石高澄恵女流二段、矢内理絵子女流五段、L島井咲緒里女流二段、里見沙紀女流初段、貞升南女流初段
上田女流四段が優勝候補なのだが、上田女流四段は前期の清麗戦五番勝負で燃え尽きてしまった感もある。といってほかの優勝候補もいない。矢内女流五段は幸せいっぱいで牙が取れちゃっているからダメである。よって、相当な混戦が予想される。
【G組】
鈴木環那女流三段、村田智穂女流二段、里見香奈女流四冠、竹部さゆり女流四段、L船戸陽子女流二段、山口仁子梨女流2級、脇田菜々子女流初段、小髙佐季子女流1級
優勝は里見女流四冠でキマリ。最近充実している鈴木女流三段があとを追う。
【H組】
室田伊緒女流二段、中村真梨花女流三段、F中井広恵女流六段、飯野愛女流初段、北尾まどか女流二段、和田はな女流2級、加藤結李愛女流初段、北村桂香女流初段
中村女流三段がわずかに抜けていると思うが、分からない。倉敷藤花戦の挑戦を決めた中井女流六段にも期待したいが、天敵の中村女流三段がいるのがネックだ。
以上、本戦進出者を予想すると、A組から
伊藤沙恵女流三段、室谷由紀女流三段、加藤桃子女流三段、西山朋佳女流三冠、渡部愛女流三段、上田初美女流四段、里見香奈女流四冠、中村真梨花女流三段
となる。
8組に分かれた形が、AKBグループの組分けのようで面白い。
強豪が固まらなかったので、トップクラスは振り分けたのだろう。考えてみればもっともで、里見女流四冠と西山女流三冠が同じリーグに入ったら、興醒めしてしまう。
タイトル経験者も各組最大2名に収められている。LPSA、フリー女流棋士も、綺麗に振り分けられた。女流順位戦は順位が絡んでくるので、チームごとの実力に差が生じてはいけない。よって東西の隔てもなくし、細かい取り決めのもと、抽選を行ったのだと思う。
なおリーグ2位以下も、同じ順位ごとに改めてトーナメント戦を行い、順位を決めるという。どこまでも細かい配慮である。
むかし「将棋マガジン」で観戦記者の信濃桂氏が「順位戦表は酒の肴」と語っていたが、女流順位戦にも同じことがいえる。優勝賞金1500万円を手にする初代白玲にも興味が尽きないが、女流順位戦表ができあがる第2期も待ち遠しい。
参加女流棋士の奮闘を祈ります。
では各クラスの顔ぶれと展望を記そう。なお、氏名の先頭の無印は女流棋士会所属、LはLPSA所属、Fはフリーである。
【A組】
L礒谷真帆女流初段、渡辺弥生女流初段、藤井奈々女流初段、高浜愛子女流2級、伊藤沙恵女流三段、岩根忍女流三段、山口絵美菜女流1級、千葉涼子女流四段
優勝者は伊藤女流三段でキマリ。藤井女流初段、岩根女流三段があとを追う感じか。伊藤女流三段に一発入れる女流棋士が出れば、展開は混沌としてくる。
【B組】
清水市代女流七段、室谷由紀女流三段、頼本奈菜女流初段、加藤圭女流初段、伊奈川愛菓女流初段、相川春香女流初段、安食総子女流初段、L堀彩乃女流1級
B組は室谷女流三段が先頭で引っ張っていくイメージ。対抗は、女流名人戦リーグに続いて女流王位リーグ入りを決めた加藤女流初段とする。加藤女流初段は晩学だが努力家で、すでに上位クラスの実力を備えている。もちろん清水女流七段も安定の星取りとなるだろう。
【C組】
中村桃子女流初段、L上川香織女流二段、藤田綾女流二段、宮宗紫野女流二段、加藤桃子女流三段、水町みゆ女流初段、山田久美女流四段、甲斐智美女流五段
ここは加藤女流三段の優勝でキマリ。続くは甲斐女流五段だが、ほぼ横一線であろう。
【D組】
カロリーナ・ステチェンスカ女流1級、長沢千和子女流四段、香川愛生女流三段、L中倉宏美女流二段、西山朋佳女流三冠、山口恵梨子女流二段、武富礼衣女流初段、和田あき女流初段
D組は西山女流三冠の優勝でキマリ。対抗をあえて挙げれば香川女流三段だが、彼女はYouTubeにシフトを移してしまったので、もう期待できない。よって、7名は横一線だと思う。
【E組】
斎田晴子女流五段、井道千尋女流二段、長谷川優貴女流二段、中澤沙耶女流初段、野原未蘭女流2級、山根ことみ女流二段、本田小百合女流三段、L渡部愛女流三段
E組は渡部女流三段がリーグを引っ張っていくと思う。ただ、以前ほどの期待値はない。
対抗は山根女流二段、本田女流三段。でも、誰が優勝してもおかしくない。
【F組】
上田初美女流四段、石本さくら女流初段、塚田恵梨花女流初段、石高澄恵女流二段、矢内理絵子女流五段、L島井咲緒里女流二段、里見沙紀女流初段、貞升南女流初段
上田女流四段が優勝候補なのだが、上田女流四段は前期の清麗戦五番勝負で燃え尽きてしまった感もある。といってほかの優勝候補もいない。矢内女流五段は幸せいっぱいで牙が取れちゃっているからダメである。よって、相当な混戦が予想される。
【G組】
鈴木環那女流三段、村田智穂女流二段、里見香奈女流四冠、竹部さゆり女流四段、L船戸陽子女流二段、山口仁子梨女流2級、脇田菜々子女流初段、小髙佐季子女流1級
優勝は里見女流四冠でキマリ。最近充実している鈴木女流三段があとを追う。
【H組】
室田伊緒女流二段、中村真梨花女流三段、F中井広恵女流六段、飯野愛女流初段、北尾まどか女流二段、和田はな女流2級、加藤結李愛女流初段、北村桂香女流初段
中村女流三段がわずかに抜けていると思うが、分からない。倉敷藤花戦の挑戦を決めた中井女流六段にも期待したいが、天敵の中村女流三段がいるのがネックだ。
以上、本戦進出者を予想すると、A組から
伊藤沙恵女流三段、室谷由紀女流三段、加藤桃子女流三段、西山朋佳女流三冠、渡部愛女流三段、上田初美女流四段、里見香奈女流四冠、中村真梨花女流三段
となる。
8組に分かれた形が、AKBグループの組分けのようで面白い。
強豪が固まらなかったので、トップクラスは振り分けたのだろう。考えてみればもっともで、里見女流四冠と西山女流三冠が同じリーグに入ったら、興醒めしてしまう。
タイトル経験者も各組最大2名に収められている。LPSA、フリー女流棋士も、綺麗に振り分けられた。女流順位戦は順位が絡んでくるので、チームごとの実力に差が生じてはいけない。よって東西の隔てもなくし、細かい取り決めのもと、抽選を行ったのだと思う。
なおリーグ2位以下も、同じ順位ごとに改めてトーナメント戦を行い、順位を決めるという。どこまでも細かい配慮である。
むかし「将棋マガジン」で観戦記者の信濃桂氏が「順位戦表は酒の肴」と語っていたが、女流順位戦にも同じことがいえる。優勝賞金1500万円を手にする初代白玲にも興味が尽きないが、女流順位戦表ができあがる第2期も待ち遠しい。
参加女流棋士の奮闘を祈ります。