一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

悪夢の社団戦2023・第3日目(前編)

2023-09-17 20:14:43 | 社団戦
社団戦第2日目は、7月30日に産業貿易センター台東館で行われた。我が将棋ペンクラブは7部赤で、結果は以下の通りとなった。

1回戦 丸紅OKIネット3 6勝1敗
2回戦 将棋の森チーム 4勝3敗
3回戦 ムネキータス 2勝5敗
4回戦 シンプレクス 3勝4敗

当日私は急用ができ、欠場。大将は、Miz氏が1回戦、藤原長男君が2~4回戦と務めた。結果は全勝。仮に私が大将で全局出たとして、全勝できただろうか。いや、できなかった。どうも、私は無理してまで参戦する必要はなさそうである。
以上、通算4勝4敗で、16チーム中9位となった。
そして第3日は、8月27日に行われた。この日は地元で祭りがあり、神輿を見に行きたかったのだが、社団戦を優先させた。私もバカである。
会場に着く。12時集合だが、集まりが悪い。いつものメンバーはなんとなく集まっているが、木村晋介会長、Akuさんは休み。Akuさんは前回出場したから、私とは3回すれ違い、ということになる。また、藤原一家もきょうは全員欠場。藤原父はともかく、長男君の欠場は痛い。
その代わりというわけではないが、湯川恵子さんが茂山氏を伴って訪れた。茂山氏は知る人ぞ知る将棋界の論客で、将棋ペン倶楽部にも投稿多数。最近では、湯川夫妻の金婚式パーティーの原稿を書き上げた。今回は、東京出張のついでに参戦したという。
そして、女流アマ名人5回の、恵子さんの参戦もうれしい。今回は勉強させていただこうと思った。
そして、第1日目、第2日目と参戦したエザル氏が、外国の友人2人を伴って現れた。まさか、このふたりまで参戦するのか?
うーん……。エザル氏はねこまどが参戦を認めなかったので、ウチで引き取ったわけだが、その立場の人が、さらに知人を連れてくるのはどうなのだろう。出場できる人数は限られているわけで、彼らが出場することで、欠場するレギュラーメンバーがいることを忘れてはなるまい。
まあ、スターティングメンバーを決めるのは監督なので、私が口を出す資格はないが……。
ほかに、Nak氏も参戦した。彼は存じ上げないが、妙な存在感がある。
1回戦は、DNP丸善+勝巳2と。とりあえず私が大将、茂山氏が副将。以下、ボリリブ氏、Nak氏、山野氏、エザル氏、阿部氏の出場となった。ポリリブ氏はエザル氏の友人で、もうひとりは出場しなかった(というか、将棋を指さなかった)。
振ってもらい、私の先手。▲7六歩△8四歩に、考えてしまった。ここで▲6八銀の矢倉志向は、後手に急戦を狙われ面白くない。▲2六歩はあるが、角換わりにしろ横歩取りにしろ、定跡に疎い私は不利。
1分考えた私は、▲7八飛と三間飛車に振った。
後手氏は急戦を目論む。私が指すような昭和の戦法だが、これが存外破壊力があるのだ。

第1図からの指し手。△6五歩▲6八飛△8六歩▲同歩△6六歩▲同銀△6五歩▲同銀△同桂(第2図)

後手の△6五歩は当然。私が先手だからつぶされることはないはずだが、堂々と仕掛けられ、それはそれで困った。
これに▲6八飛も当然。問題は本譜、△6五同桂への応手だ。古くて新しい問いに、私は考えてしまった。

第2図以下の指し手。▲2二角成△同玉▲6五飛△8七角▲8五飛△同飛▲同歩△9八角成▲2六桂△2五銀▲8一飛△5一銀(第3図)
以下、DNP丸善+勝巳2氏の勝ち。

第2図では▲6五同飛△7七角成▲同桂△8七角▲8五飛△同飛▲同桂となれば、次に▲6三歩の攻めが残って、先手も指せる。
だがそれ以上に、▲2二角成△同玉の形にする利のほうが大きいと考えた。
それでそう指したのだが、▲6五飛に△8七角が存外厳しかった。
私は▲8五飛とぶつけたがふつうに応じられ、△9八角成とされた局面は先手不利。これは香を上がった手が悪手になっている。この将棋では、香を上がらないほうがいいのだ。
そして期待の▲2六桂も、ガッチリ△2五銀と受けられた。▲8一飛には△5一銀がピッタリ。これも、△4二金直と上がらない形が奏功している。

後手は△7六馬~△5八馬~△8八飛(すぐ打つのは王手飛車がある)が実現すれば勝ち。そしてそれを防ぐ術が先手はない。
本譜はその展開にならなかったが、後手にふつうに指されて、先手は非勢が増すばかり。もう投了したいのだが、あまり早いと仲間の士気にかかわる。まったくやるせなかった。
後手氏はどう指しても勝ちなのだが、うんうん考えて着実な手で寄せてくる。もうホトホトイヤになった。
最後はボロボロになって投了。自戒のために、投了図を載せておく。

ほかの将棋は、茂山氏がずいぶんいいと思ったのだが、△6九飛、と王手に打ったのが大悪手。6一に敵の飛車がいて、タダで取られてしまった。以下、相手の勝ち。
これじゃあチームもダメかと思ったが、三将以下がよく頑張ってくれ、トータル4勝3敗で勝ちとなった。大将と副将が負けて、チームが勝ち。トホホである。

2回戦を前に阿部氏がNak氏の過去を調べたのだが、Nak氏は小学生名人戦で準優勝した実績があった。
私は存じ上げなかったが、Nak氏の名前は見覚えがあるのだ。それを本人に問うたら、「シモキタ名人戦」のレポートで、会報に掲載されたという。
あっ! あのNak氏か! これは立派な会員で、チームに入る資格がある。
そして何より、小学生準名人なら、大将をやってもらうしかない。2回戦は私が抜け、Nak氏が大将。以下、茂山氏、ボリリブ氏、A氏、山野氏、エザル氏、阿部氏の布陣。これは5勝2敗で勝ちとなった。
これならチーム4連勝も望めそうだが、将棋ペンクラブは、さらに強力な助っ人を用意していた。
(つづく)
コメント
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