一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

LPSA女流棋士は私のブログを読んでいるか・2011年1月版

2011-01-27 01:08:55 | 将棋雑記
25日(火)はLPSA芝浦サロンに行き、この日担当の船戸陽子女流二段に、それはそれは濃密な指導対局を受けた。その序盤で、「27日の中井さんとの天河戦、どんな作戦でいったらいいと思いますか?」と訊かれた。
私は「居飛車でガンガン攻めればいいと思います」と答えた。きょう27日、船戸女流二段が中井広恵女流六段相手に、どんな将棋を指すかは分からない。しかし悔いのない将棋を指してほしい。心から応援しています。


21日(金)に駒込ジョナサンで、Hon氏から
「大沢さんのブログを読んでるLPSAの女流棋士って何人いるの?」
と訊かれた。私のブログを読んでいるヒマがあったら詰将棋のひとつでも解いてほしいが、まあ読んでくだされば悪い気はしない。そこできょうは、「LPSA女流棋士は私のブログを読んでいるか・2011年1月版」を書いてみよう。

蛸島彰子女流五段…私がブログを書いていることは聞いたが、もう顔と名前が一致していない。
昨年10月に行われたMinervaファンクラブイベントで、私が蛸島女流五段に指導対局を受けていたとき、私のブログを読んでくださっている男性が、蛸島女流五段に紹介した。蛸島女流五段は「そうですか」と言ったが、そこから私のブログを検索するはずもなく、読まれていないのは明白である。

山下カズ子女流五段…ブログがどういうものか、よく分からない。
山下女流五段はネット関係に弱いと思う。私のブログもご存知ないと思う。

多田佳子女流四段…インターネットがどういうものか、よく分からない。
多田女流四段は山下女流五段に輪をかけて、ネット関連に疎いのではなかろうか。生きる上で、ネットなんて必要ないのだ。

寺下紀子女流四段…読んでいない。
寺下女流四段とはほとんど面識がないので分からぬが、読んでいるわけがない。

藤森奈津子女流四段…ほぼ毎日読んでいる。
藤森女流四段は意外とネットに強い、と聞いたことがある。私のブログも読んでくださっているようで、有名なエピソードでは、「月見栞でカタクなってしまった」と書いたら、「あれはいけません!」とたしなめられたことがある。怒った藤森女流四段も魅力的である。藤森女流四段のようなオフクロがいたらいいナ、と感じたものだった。

神田真由美女流二段…私がブログを書いているのは知っているが、読んだことはない。
神田女流二段は旧金曜サロンの日誌を担当していたこともあり、ネットに疎くはないと思う。しかしヘビーユーザーでもない。私のブログは読んだことがないと断じる。

中井広恵女流六段…ほぼ毎日読んでいる。
中井女流六段は多忙を極めているが、お陰さまで読んでいただいているようだ。ただし内容には不満があるようで、旧金曜サロンで植山悦行七段が、「大沢さん、また何か書いたんだって? ウチのがいろいろ言ってましたよ」と、たびたび心配してくれたことを思い出す。女流棋士の意見でブログの内容を変えていたらキリがないから黙殺したが、ありがたいことである。この前は中井女流六段と思しき人にコメントをいただいたが、「元代表」というハンドルネームには恐怖した。あれは勘弁してもらいたい。

鹿野圭生女流初段…読んでいない。
蛸島女流五段と同じく、私がブログを書いていることはどこかで聞いたと思うが、やはり顔と名前が一致せず、ブログを見るまでは至っていないと思う。

大庭美夏女流1級…ほぼ毎日読んでいる。
元LPSAの藤田麻衣子さんは、当ブログ開設の1週間後にその存在を把握したらしいが、大庭女流1級は開設の2日後には読んでいたという。25日の芝浦サロンに顔を出したときも、私が先日書いた「駒込ジョナサン」の話が出た。現在も読んでくださっている証左である。

大庭美樹女流初段…ほぼ毎日読んでいる。
大庭女流初段とは意外と私語をかわしたことはないのだが、このブログを読んでなければ通じない、という話にも対応されるときがある。25日の芝浦サロンでは手合い係だったが、やはり「駒込ジョナサン」の話で盛り上がった。大庭女流初段も、読んでくださっている。

石橋幸緒天河…ほぼ毎日読んでいる。
石橋天河は女流棋士の中で、最も私のブログを読みこんでいると思う。イベントなどで顔を合わせると、未明にアップした内容について、必ず一言くださる。ブロガー冥利につきる。ありがたいことである。

中倉彰子女流初段…私がブログを書いているのは知っているが、読んだことはない。
中倉女流初段は妹の宏美女流二段とブログを開設しているが、あまり書き込みはしない。ネットのヘビーユーザーではないと察する。よって私のブログも読んだことはないだろう。

中倉宏美女流二段…ほぼ毎日読んでいる。
意外、という感じだが、中倉女流二段は私のブログを読んでくれている。昨年末に行われた「将棋寄席」の酒の席でも、それは再確認済みである。昨年2月に「私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング」で2位に推したときは、わざわざ御礼を言われた。そんな中倉女流二段を4位に落としたのは気がひけるが、1位も4位も僅差だし、笑って許してもらいたい。

島井咲緒里女流初段…私がブログを書いているのは知っているが、読んだことはない。
島井女流初段も彰子女流初段同様、あまりネットはやらないのではないか。私がブログに書いた記事にも反応しない。休みの日は何もせず、自宅でボーッとしていそうである。私のブログを読んだことはないと断じる。

松尾香織女流初段…私がブログを書いているのは知っているが、読んだことはない。
松尾女流初段もネットをやるという話は聞かない。私のブログに興味はあるようだが、それよりお酒を飲む方が大事なようだ。

船戸陽子女流二段…以前は読んでいたが、最近は読んでいない。
ブログも開設している船戸女流二段、以前は私のブログを読んでくれていたが、最近は敬遠しているようである。お話をさせていただいても、私がブログで書いた内容を知らないことが多い。「私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング」や指導対局などで、私はかなり船戸女流二段に粘着しているので、いよいよ呆れられてしまったようだ。

渡部愛ツアー女子プロ…以前は時々読んでいたが、最近はまったく読んでいない。
これは昨年のMinervaファンクラブイベントで、本人から直々に聞いたので、たしかである。当ブログは別名「変態ブログ」とも呼ばれているので、未成年は読まないほうがよい。

ここで上記の推測を整理してみよう。

ほぼ毎日読んでいる…(6名)藤森女流四段、中井女流六段、大庭美夏女流1級、大庭美樹女流初段、石橋天河、中倉宏美女流二段
現在は読んでいない…(2名)船戸女流二段、渡部ツアー女子プロ
読んでいない…(4名)神田女流二段、中倉彰子女流初段、島井女流初段、松尾女流初段
知らない…(5名)蛸島女流五段、山下女流五段、多田女流四段、寺下女流四段、鹿野女流初段

17名中6名は読んでくださっている。たかだか一将棋ファンの駄文だから、これは高率というべきだろう。それに見合った格調高い文章を書きたいものだが、それがなかなか難しい。
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中倉宏美女流二段との初対局

2011-01-26 00:15:54 | 女流棋士
きょう1月26日は、中倉宏美女流二段のお誕生日。おめでとうございます。
中倉女流二段は女流棋界で一、二を争う笑いのセンスの持ち主です。LPSAイベントの司会では、ふつうに話しているだけなのに、どこか可笑しい。これはたいへんな才能といえましょう。
これからも軽妙なトークで、私たちを明るい気持ちにさせてください。応援しています。

というわけできょうは、中倉女流二段との初指導対局の模様を書いてみる。
中倉女流二段との初対局は、2008年7月11日だった(当時は女流初段)。舞台はもちろん、LPSA金曜サロンである。このころの中倉女流二段は昼の担当が多く、この日もそうだった。私も仕事があったのだが、このときはオヤジに無理を言って、金曜サロンに赴いたのだった。当時中倉女流二段はNHK杯将棋トーナメントの司会を務めており、私には芸能人のような存在だった。そんな中倉女流二段に、何としても指導を受けたかったのである。
まだ陽も暮れてないうちから、金曜サロンのドアを開ける。そこでは中倉女流二段が、私の眼前でふつうに指導対局をしていた。金曜サロンは何て素晴らしいところだろう、と思った。
当時は船戸陽子女流二段がLPSAに移籍したばかり。山口恵梨子女流初段はデビュー3ヶ月、室谷由紀女流1級は当然アマチュアで、もしこの時「女流棋士ファンランキング」をつけていたら、島井咲緒里女流初段とトップを争っていたのではなかろうか。
手合いは角落ちにしてもらった。このころの私は、女流棋士とはどの手合いがベストか分からず、1局目はどの女流棋士にも、角落ちで指していた。
将棋は私の三間飛車に、中倉女流二段の棒金となった。中盤の入口で私が角金交換から飛車をぶつける大捌きに出て、駒落ちの手合いそのままに、私が優位に立った。
中倉女流二段も反撃に出るが、私も自身で、ホホー、と感心するような妙手順を連発して、上手王を追いつめてゆく。竜取りに構わず金銀をベタベタ打ち、必勝態勢を築いたのが以下の局面である。

上手・中倉女流二段(角落ち):1一香、1二王、1四歩、2一桂、2三歩、3三歩、4二銀、4四歩、5四歩、7四歩、7五角、7九竜、9一香、9四歩 持駒:飛、桂、歩2
下手・一公:1六歩、1九香、2二銀、2七歩、2八玉、2九桂、3二金、3六歩、3八銀、4三銀、4六歩、4七金、4九金、5六歩、6六歩、8六歩、8九桂、9六歩、9九香 持駒:金、歩

☗2二銀まで。上手はほとんど受けなしで、投了してもおかしくない。しかし中倉女流二段は少考後、☖8一飛と自陣飛車で受けた。
(女流)棋士は例外なく負けず嫌いだが、この一着には驚いた。中倉女流二段は外見に似合わず、そのケが強い、と思った。そしてその気迫に押されてか、私はグズグズの指し手を連発してしまう。参考までに、終局までの棋譜を記す。

(☖8一飛以下)☗1一銀成☖1三王☗1二金☖2四王☗4二銀不成☖3四王☗5二銀☖6六角☗5三銀成☖4五歩☗4三銀不成☖2四王☗4五歩☖1三桂☗2六香☖2五桂打☗同香☖同桂☗2六歩☖4八歩☗2五歩☖同王☗3七桂☖2四王☗2六歩 まで、一公の勝ち。

☗1一銀成が次善手。ここは☗2一金で必至だった。王手王手で上手王を上部に逃がし、☗4二銀不成がまた疑問手。ここは「成」、もしくは☗2六香なら、下手が簡単に勝っていた。本譜は☖3四王と綱渡りに逃げられ、☗5二銀と重たい銀を打つようでは、明らかに流れがおかしい。
それでも形勢が大きく開いていたので逆転には至らず、最後も鈍重な攻めで、やっと上手を投了に追い込んだのだった。
一手必至のところを、緩みに緩んで、25手もかかってしまった。これが平手の複雑な局面だったら、恐らく逆転負けを喫していただろう。
「投了は最大の悪手」と言ったのは誰だったか。私は中倉女流二段に、「どんな局面でも諦めてはいけません」と教わった気がして、その日はすこぶる満足だった。
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ケツの穴が小さい

2011-01-25 00:57:39 | 将棋雑考
日本将棋連盟会長・米長邦雄永世棋聖のホームページ「米長邦雄の家」は、将棋界の今が記されていて興味深く、私も毎日愛読している。
しかし時々、「?」と首を傾げる書き込みがある。今回は1月23日アップの「週刊ヨネナガ・将棋の話」の中の一節がそうだった。トップページに「当ホームページ上のすべての内容の無断使用は固くお断りします」とあるので丸々の引用は控えるが、「会員が別団体を応援するのはどうか」という意味のことが書かれてあった。
これを私流に訳すと、「日本将棋連盟および女流棋士会に属している棋士は、LPSAを応援してはならない」となる。本文には特定の団体名が記されてないので、そう勘繰ってしまう。
米長会長はいまだに何で、こんな訳の分からないことを書いているのだろう。将棋連盟とLPSA。所属は違うが目指すところは同じで、どちらも対局と普及を第一に考えている。ゆえにLPSAがイベントなどで、将棋連盟所属の棋士に解説を求めたら、棋士は依頼先に関係なく、快諾するのが本筋であろう。
ところが米長会長は、そんな協力者を冷たく突き放す、というのだ。具体的な事例は書かれていないが、要はそういうことだろう。
しかしいかにもケツの穴が小さい。了見が狭い。
昨年5月、「第4回・日レスインビテーションカップ」で、主催社とLPSAが女流棋士会の3女流棋士に参加を要請した。そのとき将棋連盟が(一応)理事会名義で、「余りにも理不尽でございます」と、スットコドッコイな見解を示したのは記憶に新しい。
一将棋ファンから見ればまったく不可解な対応で、女流棋士から貴重な真剣勝負の場を奪うとは、言語道断である。むしろ「張り切って参加して、優勝してこい!」と送り出すのが本当ではなかろうか。
どうも米長会長のLPSAに対する態度は公私混同しているようで、見苦しい。
米長会長が女流棋士会をどうしたかったかは分からない。しかし女流棋士会が分裂してしまった責任は米長会長にあると思う。少なくとも、大山康晴十五世名人が会長だったら、こんな事態にはならなかった。
将棋連盟は昨年11月に、公益社団法人への申請書を提出した。米長会長はそれに際し、「今まで以上に棋士一同で将棋道の普及発展のため不惜身命邁進致します」とコメントしている。
LPSAは女流棋士が16名しかいない弱小団体である。米長会長はこのコメントを遵守しつつ、LPSAをもう少し温かい目で見てもらいたい。
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駒込ジョナサンでの将棋が熱い

2011-01-24 00:27:44 | ジョナ研
21日(金)のLPSA芝浦サロンは、島井咲緒里女流初段との1局のみで終わった。「唯一局」は、初めてのケースである。時刻は午後8時20分。私はSi氏に挨拶をすると、その足で駒込ジョナサンに向かった。この日は午後7時から同所で、旧LPSA金曜サロン有志が「駒込将棋研究会」を行っているのだ。名称は仰々しいが、要するにみんなでメシを食って、将棋談議に花を咲かせるというものである。会員が集うのは、昨年の10月1日、10月29日、11月19日、12月24日に続いて5回目だ。私は12月24日を除いて、4回目の参加となる。
自宅の最寄り駅を通り越して、JR駒込駅に着く。ちょっぴりバカバカしい。9時に店に入ると、ウェイトレスのTさんが迎えてくれた。沖縄出身で、ちょっと島井女流初段に似ている。みんなは似ていないと言うが、愛嬌があってかわいらしい。
先客はW氏、R氏、Y氏、Hon氏、Tat氏に、お手洗いから戻ってきたK氏だ。W氏は芝浦サロンに寄らず、直接ジョナサン入りである。サロンが駒込から芝浦に移転して、W氏は自宅からかなり遠くなった。指導対局料の値上げもあるし、芝浦サロンが疎遠になるのもやむを得ない。
テーブルの上には布盤が広げられている。端のテーブルのソファーに座って一息ついていると、R氏が、ここでどう指すの? と訊いてくる。
局面を見ると、横歩取り☖4五角の変化が並べられていた。バカな…対局をしていると思ったのに、定跡の研究をしている。私も将棋は好きだが、ここまではのめりこめない。彼らほどの情熱はない。
「(☗3六香には)☖6六銀です」
と言って、私は自分のテーブルに戻った。
「大沢さん、メールで連絡できないから、きょう来るかどうか分からなかったよ」
とW氏。続けて、いい加減ケータイ買ってくれよ、とお願いされる。しかしそっちには必要でも、こっちには必要ないのだ。そういえば昨年末、某女流棋士に
「大沢さんがケータイを買ったら、ワタシ毎朝おはようメールします」
と言われたが、それが冗談でないなら、ケータイの購入も考えたいところだ。
Hon氏が、「お酒勝負」について聞いてくる。4人目の勝負が始まったことを話すと、ケラケラ笑う。ひとりあたり12局まで引っ張ったら最大48局も指さねばならぬので、私が早く5勝して決着をつけるのが最善、という結論になった。
Y氏が、昨年10月30、31日に合宿に行った際に撮った、信濃わらび山荘での記念写真をくれる。寒空の下、中井広恵女流六段をはじめ、参加したメンバーは皆いい顔をしている。
女流棋士会からLPSAが独立したことが、女流棋界にとってプラスだったかどうかは分からない。しかしここに集った面々は、LPSA金曜サロンを介して知り合いになった人ばかりだ。この点だけをとっても、LPSAに感謝するところは大きい。
K氏が「LPSAポイントカード」を見せてくれる。芝浦サロンでは今年から「ポイント制度」を導入した。これは金曜サロンの初期にもあったが、要するに女流棋士との指導対局数等に応じてポイントを加算するもので、ポイント数に応じて、各種賞品がもらえるのだ。
ところがこのカード、私も含めほとんどの人がまだもらっていなかった。このあたりは、芝浦サロンの怠慢である。せっかくの新企画も、会員に知らしめなければ意味がない。
K氏とTat氏の実戦が始まる。勝負はK氏が勝ったが、この感想戦がまた長い。何か、別の将棋になってないか? 私は将棋談議をしたいのだが。
その将棋が一段落すると、今度はY氏が「将棋倶楽部24」での実戦次の一手を出題した。明快な解答はなく、中盤でのむずかしい局面で、先手(Y氏)がどう指すか、というものである。
この検討で、またみんなでワイワイガヤガヤ。これは洒落ではなく、本当に研究会の様相を呈してきた。芝浦サロンより、勉強の密度が濃いのではないか。
夜も更けて、ひとり、またひとりと家路につく。やがてW氏とY氏とTat氏、私になった。時刻は11時20分である。芝浦サイゼリヤならお開き、というところだが、駒込ジョナサンはまだ時間に余裕がある。ここからまたしばし談笑し、店を出たときは午前0時をとうに回っていた。
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1月21日のLPSA芝浦サロン・「チョコレート勝負」も追加!!

2011-01-23 00:15:14 | LPSA芝浦サロン
1月21日(金)のLPSA芝浦サロンは島井咲緒里女流初段の担当だった。
17日(月)からウチの終業時間が午後6時になり、それからJR田町駅まで出かけるのは時間的に厳しくなった。しかし島井女流初段は4日のLPSA指し初め式には参加せず、挨拶を交わせなかった。
翌5日の芝浦サロンは島井女流初段の担当だったが、私は顔を出したものの指導対局は満員で、私はすぐに帰宅した。その直後、私が体調不良に陥ったのは以前書いたとおりである。
島井女流初段に挨拶をしないと、年が明けた気がしない。2時に入室しても7時に入室しても同じ指導料(席料)というのは納得がいかぬが、終業後私は、とにかく芝浦に向かった。
7時ちょっと前に入室すると、Kur氏、Si氏らセミレギュラーの面々がいる。LPSA唯一のアイドル系女流棋士である島井女流初段は、相変わらずキュートだ。ここにW氏の姿がないのは不思議だが、その理由は明日述べる。
7時30分の回に予約をすると時間がもったいないので、あえて予約はしないでおいた。すぐに指導対局に入る。「今年もよろしくお願いします」と、やっと島井女流初段に挨拶ができた。
Si氏は斜め向かいの席で対局していた。前週に続いての来席である。Si氏は職業柄年中多忙だが、寸暇を割いての来席は立派だ。忙しいから○○できない、というのはよくある常套句だが、それは自分への言い訳であって、その気があればSi氏のように時間を捻出できるのだ。
Si氏は島井女流初段に惜敗したようだ。しばらくその棋譜を研究していたが、やがて私が最初にいた席に座って、「おかわり対局」を始めた。熱心ではあるが、本来はSi氏と対局する会員がいなければならないのだ。いまさら駒込サロンを回顧しても詮無いが、金曜サロンでは一般対局する会員がいくらでもいた。「おかわり対局」はある意味、皮肉な結果なのだ。
島井女流初段と私との対局が終わると、右のSi氏が、
「島井先生とは何を賭けるんですか?」
と言った。
「しっ…これ以上対局者が増えると…島井先生は知らないんですから」
私は慌てて声をひそめる。
「?」
島井女流初段は怪訝そうだ。
「あ、いや…今年は何人かの女流棋士とお酒を賭けて勝負をしてまして…。宏美先生とはワイン、船戸先生とはマッカラン、松尾先生とは芋焼酎です」
私は島井女流初段に説明した。
「ああ…負けると、罰ゲームなんですか」
「そうですね、私がプレゼントするわけです。先生が負けても罰はありません。先生ともやりましょう。12局指して5勝7敗なら私の勝ち、4勝8敗なら先生の勝ちになります。先生への賞品はリラックマにしましょうか」
「リラックマは部屋じゅうにあふれてるんですよ。でも私はお酒はあまり飲まないし…甘いものがいいです」
「じゃあ『(最高級)チョコレート勝負』にしましょう、とりあえず」
「それは張り合いが出ますねェ」
「今回の勝負の結果も入れますから」
「そうですか。ふふっ」
何だか自分で自分を追い込んでいるような気がするが、まあいい。とにかくそういうわけで、LPSA女流棋士4人目の「12番勝負」が始まったのだった。
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