室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

シンフォニック・エンターテイメント

2014-06-15 00:05:22 | 日記
《東京室内管弦楽団》のコンサートのお知らせ。



7月15日(火)夜7時開演。場所は《渋谷区総合文化センター大和田さくらホール》渋谷駅西口から徒歩5分。

指揮者:菅野宏一郎氏、ゲスト:エリック・ミヤシロ氏

曲目は、『シカゴ・メドレー』『サンライズ・サンセット』『ライムライト』『エデンの東』『スタートレック』『ミッション・インポッシブル』『シング・シング・シング』ほか、という東京室内管弦楽団の本領発揮のミュージカルや映画音楽などを予定しています。

チケット、私経由ですと、S席\4500→¥4000となりますが、ペア券ですとお二人で \7800とお得です。

新レパートリー有り、スペシャル・ゲストの素晴らしいアドリブ有りの、ワクワクする企画ですね。

まだ、ひと月ありますが、良いお席はお早めに。


いやぁー、このひと月の間に、まだまだいろいろ色々ありまして、いつもながら目の前の〆切りを横目で睨みつつ、練習しつつ、少し先の企画ミーティングしつつ、やや手前のプログラム考えつつ、冷蔵庫の製氷器を掃除したりしておりますが、宜しくお願い申し上げます。


まあ、今日のところは、この辺で・・。







隆三さんの想い出

2014-06-10 00:55:18 | 日記
林隆三さんがお亡くなりになった。

5月28日にライヴをなさって、翌日倒れられたそうだ。そして入院後、日に日に具合が悪くなり、一週間で逝かれたそうだ。とても残念だ。信じられない。


   


隆三さんのご一家が辻堂にお住まいだった頃、毎週出稽古に伺っていた。

桐朋を卒業した時に、学校から「林隆三さんのお宅で、ピアノの先生を捜している」と偶々私に電話があったのだ。

4歳になったばかりの長女・真里花ちゃんに「先生、先生はおとな?こども?」と聞かれて答えられず、

「どっちだと思う?」「わかんない・・」「そう、ワタシも分からないの」



そんなスタートから、後に長男・征生ちゃん、母親の一子さんもレッスンするようになった。

隆三さんは、とても子煩悩で、仕事でお留守の時以外は、レッスン後必ず出てらして、色んなお話をして下さった。

俳優座養成所時代の特徴的な授業の話。「自分で個性だと思っているのは、只のクセであって、先ずはクセを取ることからやらなくてはいけない、と云われて、ひたすら歩かされたりしたんですよ」

プライベートな8ミリ映像を見せて下さったり、私ひとり観客の前で、ミュージカルのシーンを演じて見せて下さったり、お得意のピアノ弾き語りを見せて下さったり、というのも忘れられない想い出だ。

大学を卒業したての、まだまだこれから自分を構築しなければならない私に、芸術、エンターテイメント、プロフェッショナルな表現者の大先輩として、贅沢な時間をプレゼントしてくださった。それは私にとって、光り輝く一生の宝になる、とその時も思い、今も感じている。


真里花ちゃんが中学受験を機にレッスンは停止となり、ちょうどその頃、辻堂から越されたが、その後もご一家との交流は続いて来た。真里花ちゃんは桐朋学園の演劇科に進み、その後『劇団円』に入団。征生ちゃんは『青年座』に。真里花ちゃんの舞台を観に行くと、そこに隆三さんの姿があった。パパとしては歓びと不安とが綯い交ぜのドキドキだったことだろう。真里花ちゃんがピアノ教師役で、トロイメライを真っ暗な中で生演奏する舞台もあったなー。「私、《ピアノを弾ける女優》という事でやってるんですよ。征生も先生のお陰で音楽できるから、DJやってるんですよ」なんて言ってもらったりして。


写真は、真里花ちゃんの結婚式の時。ご一家に出会う前から、私は林隆三という俳優さんが大好きだったが、ミーハーな感覚でのお付き合いではないので、それまで写真を一緒に撮って頂いたことは一度もなかった。それで、この時ばかりは、私からお願いしてツーショットを撮らせて頂いた。


「ドラマやCMやらやるけど、僕自身は、ずっと舞台俳優のつもりでやっているんです」

自由で、野武士を思わせる剛胆さ、真っ直ぐな潔癖さ、超かっこいい隆三さん。

まさか古稀で人生を終えるなんて、残念すぎます。そしてかっこ良すぎます。



ご冥福をお祈り致します。








熱海行き~其の四・三島ランチ~

2014-06-08 04:21:00 | 日記
昨年の夏、山形の友人・裕美ちゃんと訪れたヴァンジ彫刻美術館のレストランがとても良かったので、そこで是非ランチをしたいと思って、熱海から山越えをしました。くねくね山越えの道、里山風景、無料の高速道路などを通って、到着。

   クレマチスの丘です。

   


   


様々なテッセンが咲き誇っていました。美術館は広い屋外をかなり歩くスタイルなので諦めて、とりあえずランチ。


   

   オシャレな紙タオル。


   

   珍しい野菜が多い『窯焼き野菜』


   他に二色のピザも戴いたのですが、写真を忘れてしまったようです。


   そしてアイスクリーム。Wにして2種類ずつ取りました。

   

   ピスタチオ&ココナツ


   

   ヘーゼルナッツ&ラムレーズン


   

   イチゴ&ココナツ


   ミュージアム・ショップ

   



   出口でレストランのスタッフに会ったら、家族写真を撮って下さいました。

   


   
東京、そしてたぶん横浜も、とても暑い日だったようですが、熱海と三島はさほどでもなく、快適な日でした。

   



今回の旅は、演奏あり、ゆったり温泉旅館あり、奇跡の想い出探しあり、両親共まあまあ機嫌良く、良いことづくめだったのですが、最後にやっちまいました・・。西湘バイパスで覆面パトカーに捕まりました。スピードオーバーです。「良いことずくめで、調子に乗ってたなー」と、意外にも素直に反省しました。せっかく両親を喜ばせられたと思ったのに、ミソを付けてしまいました。やっぱし、しょーがない”お調子者”なんだなー。









熱海行き~其の三・想い出探し~

2014-06-08 02:56:26 | 日記
《熱海》といえば、母にとって特別な想い出の地です。

母が物心つく頃に別荘が建てられ、夏休みや冬休みを丸々過ごした想い出があるのです。

これは、母だけでなく、母の兄弟姉妹、全員にとって、戦前、戦中、終戦翌年に祖父が亡くなるまでの、裕福で幸せだった時代の象徴でもありました。伯父や伯母たちの口からも、ずいぶん「熱海の家でね」「熱海ではね・・」と聞いたものです。

残念ながら、戦後のドサクサの中で手放さなくてはならなくなったのですが、疎開して、終戦を迎えた母にとって、熱海は、私には想像できない程の特別なものがあるようです。

・・という事で、今回の熱海行きで、私はその場所を母と訪れてみたいと思っていました。その為に、電車でなく車で来た訳です。


しかもその家があった、通称《牡丹台》と呼ばれた場所は、起雲閣や旅館からも近いエリアだったので、チェックアウトすると、すぐにそちらへ向かいました。


海蔵寺を過ぎて、水口園の左側の急坂。

   

車で、一通の、この三叉路の左側を登って行って、ぐるっと廻りましたが、母の記憶と一致するものが見つからず、右側の坂を下って戻り、より詳しく納得がいくまで探索するために、水口園の閉ざされた門のスペースに車を停め、父を待たせて、徒歩で坂を再び登りました。

   


月曜日のお昼近くで、あまり人通りも無いのですが、たまたま通りかかった方にお尋ねすると、皆さんとても親切で、心にゆとりのある方ばかりでした。母の記憶にある《唐笠さん》を手がかりに、三番目にお尋ねした方が《唐笠さん》をご存知で、教わった道を進んだのですが、途中で入るべきだった道がわからなくなって、道を戻りかけて、横道に入ったりして、別のご親切な方に出会いました。

やはり《唐笠さん》をご存知の方で、そこまで一緒に行って下さいました。

   

こうして、やっと《唐笠さん》が分かりました。


   


「一軒分の空き地の向こうが旧・國頭家だった筈」と母が言うので、そのご親切な方、横山さんは「それなら別の道から行った方が良いのでこっちです」と、そのまま案内して下さいました。

  
   

   車が入れない細い道の、突き当たりのように見える所へ向かい・・


   

   右に曲がると、今まで見えなかった家々が建っていました。



   

   「有ったわ」と、途中から走り出す母。


   「ここだわ。変わってないわ。」

   


   


   現在の所有者はお留守で、なんと偶然、このご親切な横山さんは、鍵を預かるほど親しい方だったのです。


   


   「もう壊されて無いかもしれないと思って来たのに、殆どそのままで嬉しいわー」と感激する母と、一緒に喜んで下さる横山さん。

   


ご門の塀は作り直されているようだけれど、屋根は変わっていないと云う。

   


   

   塀の上に手を伸ばして、失礼な行為ですが、お玄関を撮らせて頂きました。


   そこから見える景色。

   


   



   懐かしさいっぱいの家。

   


   いくつもの奇跡が重なって、とうとう想い出の地に行き着く事ができました。


   連絡先を伺って、何度も何度もお礼を申し上げてお別れしました。

   


   


   予想外に時間がかかり、車で待つ父に途中電話を入れたものの、ずいぶん心配させてしまいましたが、目的地に行き着くことができた話をしたら、一緒に喜んでくれました。


   ラッキーな出会いと、家が変わらずに立っていて感激と、溢れ出る想い出に包まれながら、三島方面へロングドライブに向かいました。
   




   
   

   



熱海行き~其の二・豪華温泉旅館~

2014-06-08 00:58:22 | 日記
起雲閣からほど近い(直線だと200mの距離)の温泉旅館・新かどやを紹介して頂いて泊まりました。


   


   主寝室、部屋付き露天風呂へ続くお部屋の他に、もう一間ある”スイート”です。


   


   


   


   


   


   


   


   


   


   


   眺めが素晴らしいです。

   


   


   

   『土牛』って、あの奥村土牛さんでしょうか?

   お食事も豪華でした。

   


   


   


   


   


   


   大浴場の温泉の他に、屋上の露天風呂、そしてお部屋付きの露天風呂があり、堪能しました。

   


   


   


   
   朝食も豪華。

   

   「こんなに食べられない」と言いながら、けっこう平らげる不思議。



   朝の露天風呂も楽しみました。

   


   
   

   
   一週間前に60回目の結婚記念日を迎えた二人。これからも元気で頼みます。

   


   ちょっぴり親孝行の真似事ができました。