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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

パスポートの受給、島本で?高槻で?(Ⅲ)

2014年07月26日 | とだ*やすこの町政報告
猛暑、熱帯夜が続きます。鳴く蝉の声も、わたしの子どもの頃とは変わりました。さて、パスポート受給窓口事務の件、島本町議会6月会議で、戸田は「旅券発給事務における窓口対応業務の事務委託は必要ですか」というタイトルで一般質問しています。

要約して簡単にご紹介します。

問 
旅券発給事務を島本町が町独自に行い、再任用雇用の職員を1人配置した場合、住民課の他の行政サービスを補うことができる。島本町の窓口業務の環境を充実させる意義ある負担になると考える。町が自ら行うのが得策ではないか。

答 
新たに職員を配置することにより、窓口業務の環境の充実や住民サービスの向上などのメリットは生じる。

事務委託することによってスケールメリットによる経費節減や日曜交付などのプラスの効果を得るという選択肢も「地方自治法」の趣旨を踏まえたものであり、総合的に勘案したうえで最終的な方針を決定する必要がある。


現場あってこそのノウハウの継承。委託すれば、職員の住民に対するサービス力と住民からの信頼度をみすみす手放すことになる。

一般廃棄物処理については、造りたくても造れない新たな清掃工場の事情を抱えた深刻なもの。し尿処理の課題は、処理量の著しい減少により広域行政実現に合理性がある。

し尿処理中間施設建設は、周囲の理解が得られにくい施設であるという難しい課題を乗り越えることができたら、島本町が新設工事費に予定している億単位の額の、そのうちの多くを高槻市民の方のために使っていただいてもよいと、私は思っている。

比べて旅券発給事務の財政的メリットは、試算の一例として年間160万円から190万円(後に100円弱と判明)。この削減効果を求めて、住民から確実に歓迎されるパスポート交付の窓口業務をなぜ手放すのか、理解に苦しむ。見解を。

答 
ご指摘のとおり財政効果としては少ない数字になる。一方、効率的な財政運営をするということも広域連携の一つの考え方。非常に難しいが、今後、詳細について議論し適切に対応してまいりたい。

問 
住民側からすれば、そもそも窓口サービスに広域化のスケールメリットなどない。遠くなる。旅券発給事務を高槻市に委託するということは、もはや水無瀬駅前に行政サービスコーナーを設置する意思はないと理解してよいか。

パスポート発給事務の初期投資とは比べものにならない経費がかかる。水無瀬駅前に行政サービスコーナーができても旅券発給事務は高槻駅前となれば、政策の整合性がない。


的確な行財政運営にあたり、様々な業務によってその視点が変わる。費用対効果、住民サービス、この両面から検討していかないと結論が出ないと思う。

問 
議会の合意形成プロセスを経ず、正式な依頼を行うことは認められない。認識を問う。


今回の旅券の発給事務については、職員の事務能力等、全く遜色なく直営で当然可能。財政効果としては低いが、両市町にとって互いに財政効果があり、高槻市との事務担当者間での協議を行う予定。議会の意見を踏まえて対応したい。

以上です。
この後、7月14日の議員全員協議会において費用負担の考え方や規約案について説明があり、22日には高槻市に正式に委託を依頼しました。


画像
暑い夏、蕎麦は「ざる」!
実はこれ、毛糸で編んだもの

生姜もネギも毛糸
西国街道(大山崎町)の「みやこ」の食品サンプル



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2 コメント

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やったもんがち (まいるど)
2014-07-27 00:37:28
結局、島本町の事務の進め方って、
「やったもん勝ち」っていう感じがします。
法に触れなければ、
(議会として議決したことでなければ)
議員が何を言っていようが、
住民が何を言っていようが、
事務を進めてしまえばこっちのもんだ、
という感じをいつも受ける。
返信する
行政が、どこを向いているか (とだ*やすこ)
2014-07-28 19:21:35
特定の住民、一部の議員、特別な組織には充分以上に気をつかっていると思います。そこがよしとするなら、他はどうでもよい、ということでしょうか。職員に問題があるというより、首長の姿勢、その首長を後押しする支持者の資質かもしれません。そして、いうならば選挙の結果ですから、ある意味、市民が選んだことになりますね。議会と首長、現状では首長に絶対的に力が集中しているので(予算編成など)、それを本来の2元代表制バランスに近づけようとするのが「議会改革」。にもかかわらず、改革として定数削減を掲げて選挙に臨むのはあまりにも勉強が足りません。議会の力は確実に弱まってしまいます。すなわち、やったもん勝ち!になる。
市民力!で挽回できるよう、情報公開に努めます
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