今日2月29日は江戸から続いた今戸人形の生粋の最後の作者であった尾張屋 金澤春吉翁(明治元年〜昭和19年)の御命日です。今年はうるう年なのでまさに29日が暦にあらわれて、お参りさせてもらっています。他の年には28日にお参りさせていただいていたのでした。
前の前のうるう年の御命日だったか、もうひとつ前のうるう年だったかにはドカ雪が降って御墓所で雪かきした憶えがありますが、今年は曇ってはいても落ち着いた天気で何よりでした。
画像の春吉翁は不知火関(小)の彩色をされているところですね。将に化粧廻しの部分を塗られていらっしゃいます。白黒写真なのでわかりませんが、朱色の部分のようにみえます。
画面向かって右端には裃雛(下総雛とも)の女雛が見えます。
ご生前に映画で記録されている由。しかし、そのフィルムの行方についてはどうなったかどこに眠っているか知るよしもありませんが、動く春吉翁のご様子、仕事段取りなど見ることができたらな、と思います。
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