「城主様!今から土浦城ちゃんとお茶するんだけど、 城主様も来る?」
鎌倉時代から常陸国南部に勢力をもった小田氏の十五代・400年にわたる居城。南北朝争乱期には南朝方の東国拠点となり、また、戦国時代には江戸・大掾・結城・北条・佐竹・上杉らとの戦いで、小田城は何度も落城するが、十五代の小田氏治はそのたびに土浦城へ逃れ、小田城の奪還を繰り返した。少し人見知りで、本当の姉のように慕う土浦城が近くにいないとおどおどしてしまう城姫。土浦城に恩返ししようとするが、裏目に出て結局はフォローされてしまう。非力な小田城のためにと土浦城が贈ってくれた短刀を愛用している。