どのあたりが「数奇」かというと
このベンジャミンバトンの成長が普通の生物の逆だということ。
日を重ねるごとに幼くなっていく。
80歳で生まれ、若返っていく男の物語。
時間をテーマにした作品って興味深い。
タイムトラベル的なものってわくわくするし
時間泥棒が登場する話「モモ」や
存在しないはずの時間におきる話「トムは真夜中の庭で」とか
大好き!
でも、この設定はどうか!?
80歳で生まれるって??
日々若返っていくって??
無理があるんじゃないの~?
と思いつつ試写を観にいって
ぼろ泣きしました・・(笑)
号泣ポイントのような激しい出来事はないのにね、
気がついたら
ぽろぽろ涙がこぼれていたんだな。
一人の男の人生を静かに静かに描いた作品。
淡々と進展する2時間47分って聞くと
長って思うでしょ。
でもねえ、時間をまったく忘れて見ちゃってた。
ありえない設定なのに、
丁寧な作りと、自然な表現で、
それはとてもまっすぐ心に響いて来て
こういう人生もあるのかも
なんて気持ちになってしまったほど!
そして、この作品を見て、強く思ったこと。
「やっぱりブラピはかっこいい」
・・・・そこ?
いやいや、
なんていうのかな、80歳からスタートするので
特殊メイクとかバンバンだし、CGも使ってるらしくて
最初はブラピだってことも忘れて見てたのね。
なのに、そんな中でもふとしたしぐさや、表情に
はっとさせられる美しさがあって。
だんだん若くなってイキイキしていくから余計なのかな。
ドキっとしてしまう瞬間があったりしてさ。
ああ、かっこいいんだなあ。って改めて思ったのさ~
へへぃ
時代背景の描き方と、映像の美しさもとても素敵。
あと、雷じいさんもツボだった
ベンジャミンの人生は、他の人とはあきらかに違う。
でも、この映画で私たちは
「特殊」なものを見たという気分にはならないかも。
むしろ、強く日常を想い、
自分自身の大切なもののことを
じんわり考えてしまうんじゃないかな。
どんな境遇の人だって、
それは、たった一度の人生。
「人生に何が待っているかなんて誰にも分からないものよ」
※『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
2009年2月7日(土)より全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:デビッド・フィンチャー
主演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット
【おまけ】
★不思議な発想のストーリー
元になった短編小説は、なんと1920年代に書かれたものだそうな。
★ブラピ演じるベンジャミンバトン、
老人姿が特殊メイクはそうだろうけど
20代の姿も特殊メイクだったそうな。
そうかあ・・特殊メイクって
実年齢より若くする系もありなんだ・・そりゃそうか。
う~んだまされた。
しかし、美しかった
・・ぽっ
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